ビッグ・フォー

The Big Four
  • 放送履歴

    2014年09月15日 21時00分〜 (NHK BSプレミアム)
    2015年03月08日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
    2016年01月12日 23時45分〜 (NHK BSプレミアム)
    2017年02月11日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
    2017年07月19日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)

    2013年10月04日 20時10分〜 (波・Ale Kino+)
    2013年10月23日 20時00分〜 (英・ITV1)
    2014年07月27日 21時00分〜 (米・PBS)

  • 原作邦訳

    『ビッグ4』 クリスティー文庫 中村妙子訳
    『ビッグ4』 ハヤカワミステリ文庫 田村隆一訳
    『謎のビッグ・フォア』 創元推理文庫 厚木淳訳
  • OPクレジット

    ビッグ・フォー // DAVID SUCHET / Agatha Christie POIROT / THE BIG FOUR based on the novel by AGATHA CHRISTIE / SCREENPLAY MARK GATISS, IAN HALLARD / TOM BROOKE, NICHOLAS BURNS / JACK FARTHING, PATRICIA HODGE / SIMON LOWE, SARAH PARISH / with HUGH FRASER as Captain Hastings / PAULINE MORAN as Miss Lemon / and PHILIP JACKSON as Assistant Commissioner Japp / Producer DAVID BOULTER / Director PETER LYDON
  • EDクレジット

    原作 アガサ・クリスティー Agatha Christie  脚本 マーク・ゲイティス イアン・ハラード 演出 ピーター・ライドン 制作 ITVスタジオズ/エーコン・プロダクションズ マスターピース/アガサ・クリスティー・リミテッド (イギリス 2013年)  声の出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄  アーサー・ヘイスティングス大尉(ヒュー・フレイザー) 安原義人 ジャップ警視監(フィリップ・ジャクソン) 坂口芳貞  ミス・レモン(ポーリーン・モラン) 翠準子 ジョージ(デビッド・イェランド) 坂本大地  ドクター・クエンティン(ビッグ4) 吉見一豊 ローレンス・タイソー 清水明彦  マダム・オリヴィエ 小宮和枝 ダイアナ・ペインター 古坂るみ子  フロッシー 渡辺真砂子 アンドリュース夫人 久保田民絵  メドーズ警部補 落合弘治 イングルス 竹本和正  エイブ・ライランド 西村太佑 スティーブン・ペインター 尾花かんじ ジェラルド・ペインター 藤原堅一  及川ナオキ 井上カオリ 武田幸史 井之上順  <日本語版制作スタッフ> 翻訳 坂内朝子 演出 佐藤敏夫 音声 小出善司
  • DVD版EDクレジット

    原作 アガサ・クリスティー Agatha Christie  脚本 マーク・ゲイティス イアン・ハラード 演出 ピーター・ライドン 制作 ITVスタジオズ/エーコン・プロダクションズ マスターピース/アガサ・クリスティー・リミテッド (イギリス 2013年)  声の出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄  アーサー・ヘイスティングス大尉(ヒュー・フレイザー) 安原義人 ジャップ警視監(フィリップ・ジャクソン) 坂口芳貞  ミス・レモン(ポーリーン・モラン) 翠準子 ジョージ(デビッド・イェランド) 坂本大地  ドクター・クエンティン(ビッグ4) 吉見一豊 ローレンス・タイソー 清水明彦  マダム・オリヴィエ 小宮和枝 ダイアナ・ペインター 古坂るみ子  フロッシー 渡辺真砂子 アンドリュース夫人 久保田民絵  メドーズ警部補 落合弘治 イングルス 竹本和正  エイブ・ライランド 西村太佑 スティーブン・ペインター 尾花かんじ ジェラルド・ペインター 藤原堅一  及川ナオキ 井上カオリ 武田幸史 井之上順  <日本語版制作スタッフ> 翻訳・台本 坂内朝子 演出 佐藤敏夫 調整 小出善司 録音 黒田賢吾 プロデューサー 武士俣公佑  制作統括 小坂聖
  • オリジナルEDクレジット

    Hercule Poirot: DAVID SUCHET / Captain Hastings: HUGH FRASER / Miss Lemon: PAULINE MORAN / Assistant Commissioner Japp: PHILIP JACKSON / George: DAVID YELLAND / Tysoe: TOM BROOKE / Ingles: NICK DAY // Abe Ryland: JAMES CARROLL JORDAN / Madame Olivier: PATRICIA HODGE / Stephen Paynter: STEVEN PACEY / Dr Quentin: SIMON LOWE / Savaranoff: MICHAEL CULKIN / Mabel: LOU BROADBENT / Flossie Monro: SARAH PARISH // Jonathan Whalley: PETER SYMONDS / Mrs Andrews: BARBARA KIRBY / Inspector Meadows: NICHOLAS BURNS / Robert Grant: ALEX PALMER / Diana Paynter: TERESA BANHAM / Gerald Paynter: JACK FARTHING / Stunt Co-ordinator: TOM LUCY // (中略)1st Assistant Director: MARCUS CATLIN / 2nd Assistant Director: SEAN CLAYTON / 3rd Assistant Director: JAMES McGEOWN / Location Manager: ROBIN PIM / Assistant Location Manager: MARK WALLEDGE / Script Supervisor: JAYNE SPOONER / Script Editor: KAREN STEELE // Production Accountant: VINCENT O'TOOLE / Asst Production Accountant: DAVID RUDDOCK / Production Co-ordinator: PAT BRYAN / Asst Production Co-ordinator: HELEN SWANWICK-THORPE / Press Officer: NATASHA BAYFORD // Camera Operator: PAUL DONACHIE / Focus Pullers: RICHARD BRIERLEY, BEN GIBB / Clapper Loader: ELIOT STONE / Data Wrangler: PATRICK KING / Camera Grip: PAUUL HATCHMAN / Gaffer: TREVOR CHAISTY / Best Boy: GARRY OWEN // Supervising Art Director: PAUL GILPIN / Art Director: MIRANDA CULL / Standby Art Director: JOANNE RIDLER / Production Buyer: TIM BONSTOW / Construction Manager: DAVE CHANNON / Standy Construction: FRED FOSTER, BOB MUSKETT // Sound Recordist: ANDREW SISSONS / Sound Maintenance: ASHLEY REYNOLDS / Property Master: JIM GRINDLEY / Dressing Props: MIKE RAWLINGS, SIMON BURET, JACK CAIRNS / Standby Props: BARRY HOWARD-CLARKE, BEN THATCHER // Assistant Contume Designer: PHILIP O'CONNOR / Costume Supervisor: KATE LAVER / Costume Assistants: VIVVEENE CAMPBELL, LOUISE CASSETTARI / Make-up Artists: BEE ARCHER, GAIL BROWNRIGG, MAUREEN HETHERINGTON / Mr Suchet's Dresser: ANNE-MARIE BIGBY / Mr Suchet's Make-up Artis: SIAN TURNER MILLER // Picture Publicist: PATRICK SMITH / Assistant Editors: DAN McINTOSH, HARRISON WALL / Supervising Sound Editor: JOHN DOWNER / Dialogue Editor: SARAH MORTON / Re-recording Mixer: GARETH BULL / Colourist: DAN COLES / Online Editor: SIMON GIBLIN // Assistant Producer: DAVID SUCHET / Post Production Supervisor: BEVERLEY HORNE / Hair and Make-up Designer: PAMELA HADDOCK / Costume Designer: SHEENA NAPPIER / Casting: SUSIE PARRISS / Production Executive: JULIE BURNELL // Composer: CHRISTIAN HENSON / Poirot Theme: CHRISTOPHER GUNNING / Editor: RICHARD ELSON / Production Designer: RICHARD ELSON / Production Designer: JEFF TESSLER / Director of Photography: NIELS REEDTZ JOHANSEN / Line Producer: MATTHEW HAMILTON // Executive Producer for Masterpiece: REBECCA EATON // Executive Producer for Acorn Productions Limited: HILARY STRONG / Executive Producer for Agatha Christie Limited: MATHEW PRICHARD // Executive Producers: MICHELLE BUCK, KAREN THRUSSELL, DAMIEN TIMMER / © Agatha Christie Ltd 2013 // A Co-Production of itv STUDIOS, MASTERPIECE, Agatha Christie in association with Acorn Productions
  • あらすじ

     中国人リー・チャン・イェンを指導者とする平和党。新聞記者タイソーによれば、その陰にはビッグ・フォーと呼ばれる国際秘密結社があるという。平和党員ライランドと対戦したチェスのグランドマスター急死事件に端を発し、ポワロはその闇に迫る……
  • 事件発生時期

    1939年4月中旬〜下旬
  • 主要登場人物

    エルキュール・ポワロ私立探偵
    アーサー・ヘイスティングスポワロの元パートナー、大尉
    ジェームス・ジャップスコットランド・ヤード警視監
    フェリシティ・レモンポワロの元秘書
    ジョージポワロの執事
    ローレンス・ボズウェル・タイソーアソシエイテッド新聞記者
    リー・チャン・イェン平和党指導者、中国人
    エイブ・ライランド平和党幹部、アメリカの富豪
    レジーヌ・オリヴィエ平和党幹部、科学者、フランス人
    アイヴァン・サヴァロノフチェスのグランドマスター、博士、ロシア人
    ジョナサン・ウォーリーリー・チャン・イェンの伝記作家
    ロバート・グラントウォーリー家住み込みの下働き
    ベッツィー・アンドリュースウォーリー家の家政婦兼コック
    メドーズホッパトン所轄署の警部補
    スティーブン・ペインターイギリス外交団員
    ダイアナ・ペインタースティーブンの妻
    ジェラルド・ペインタースティーブンの甥
    アー・リンペインター家の下男、中国人
    クエンティンペインターの家庭医
    フロッシー・モンロー女優
    イングルス外務省官僚
  • 解説、みたいなもの

     「白昼の悪魔」以来、日本では約13年ぶりにヘイスティングス、ジャップ警部(本作では警視監に出世)、ミス・レモンが集結。加えて第10シリーズから登場したジョージも姿を見せ、ポワロを含めた新旧のレギュラーメンバー5人が一堂に会することになった。ジャップ警部とミス・レモンは、これが「名探偵ポワロ」最後の登場となる。
     原作は1927年刊行の長篇。しかしその内容は「アクロイド殺人事件」に先駆けて1924年に『ザ・スケッチ』誌で連載された作品群に筆を加えてまとめたもので、個々の小さな事件を解決しながら秘密結社ビッグ・フォーに迫っていく連作短篇集の趣を持つ。ドラマではそのうち、ウォーリー殺害事件、ペインター殺害事件、サヴァロノフ殺害事件、ポワロ爆死事件、フロッシー・モンローとクロード・ダレルの関係などの要素を原作から抜き出して再構成しており、最後は意外な真相へ着地する。原作を細かい要素に分解し、原作になかった要素も加えて新たな作品として再構築する手法は、本作の脚本家マーク・ゲイティスが共同制作総指揮と一部脚本を手がける「シャーロック」と同様の手法。ドラマ過去作へのオマージュも豊富で、アルゼンチンのラ・パンパにあるヘイスティングスの住所(「黄色いアイリス」)、冒頭と最後で口にされるヘイスティングスの口癖 'Good Lord!' (本作の日本語では「ありえん」、かつての宇津木道子さんの台本では「なんてことだ」など)、猫を飼っているミス・レモン(「エジプト墳墓のなぞ」「イタリア貴族殺害事件」)、ジャップ警視監の書いている手紙の宛先のミス・バルストロード(「鳩のなかの猫」)、タイソーがイングルスに言及する「特急プリマス号 (The Plymouth Express)」(「プリマス行き急行列車」)、再会に感激してジャップ警視監に抱きつこうとするポワロと身を引く警視監が結局握手するシーケンス(「アクロイド殺人事件」)、捜査道具を入れたポワロの大きな鞄(「スタイルズ荘の怪事件」)、ジャップ警部の夫人への言及、大富豪ゲームことモノポリーのカード(「消えた廃坑」)などなど。また、自身をフランス人に間違えられて怒るのではなく、フランス人であるマダム・オリヴィエをベルギー人と間違えられて怒るポワロという、一段ひねったオマージュも。撮影は2013年2月中旬に始まり、3月中旬まで[1][2]
     原作ではヘイスティングスが語り手を務め、捜査にも共に当たっていたが、ドラマではジャップ警視監がポワロの相棒となってビッグ・フォーの謎に迫り、ヘイスティングスの出番はわずか。これは、ジャップ警部にも最後のエピソードを用意したかったという制作陣の意向によるもので、「カーテン 〜ポワロ最後の事件〜」でのポワロとヘイスティングスの再会の衝撃を減じないために、一時はヘイスティングスをまったく登場させないことも検討されたという[3]
     タイソーがイングルスに持ち込んだ警告文の最後は、「警戒せよ。ビッグ・フォー」と差出人がビッグ・フォーであるかのようにも聞こえるが、内容を考えればビッグ・フォーが自らこのような警告文を送るのはおかしい。原語も 'Beware. Beware. —The Big Four' ではなく 'Beware. Beware the Big Four.' のイントネーションで発音されており、2番目の beware は他動詞なので、日本語は「警戒せよ、ビッグ・フォーを」と聞くべきか。タイソーがポワロのマンションに持ち込んだメッセージ末尾の「警戒されたし。ビッグ・フォー(を)」も、紙面に 'Beware. Beware the Big Four.' とタイプされているのが読める。
     チェスのグランドマスター、サヴァロノフのファーストネームは、ライランド邸での対戦時は「アイヴァン」と発音されているが、マダム・オリヴィエがポワロのマンションを訪ねた場面では「イヴァン」と発音されている。これは日本語音声も原語音声も同様。
     エイブ・ライランド失踪を報じる2つの新聞記事「エイブ・ライランド氏失踪 チェス王死亡直後」と「ビッグ・フォーとは?」は記事本文がまったく同じで、「ビッグ・フォーとは?」の写真はサヴァロノフ急死を報じた「ロシアのチェス王、対局中に死亡 モスクワが調査を要請」と同一。ジョナサン・ウォーリー殺害を報じる2つの新聞記事「ホッパトンで殺人」と「リー・チャン・イェンとのつながり?」は、見出しは異なるが記事本文も写真もまったく一緒。さらに、「リー・チャン・イェンとのつながり?」では上部の号数と値段の印刷がずれている。「ナンバー3と断定か テロの脅威 続く中」では、マダム・オリヴィエが最後に目撃されたのを前日の午後3時と書いているが、ポワロたちが彼女に尋問を始めた時点で背後の時計は4時を指していた。ポワロの死亡を伝える「ポワロ氏 爆死 ビッグ・フォーの犯行か」には「第一次世界大戦 (the First World War)」という表現が使われているが、劇中が第二次世界大戦勃発前の1939年であることを考えると、これはおかしい。
     ポワロの死亡記事に書かれた彼の経歴によると、ベルギー警察隊でそのキャリアをスタートした後、1904年のアバークロンビー偽造事件でジャップ警部と出会ったことになっている。この偽造事件でジャップ警部とポワロが初めて共同捜査に当たったことは「スタイルズ荘の怪事件」「チョコレートの箱」でも触れられてきたとおりだが、事件の発生年は今回初めて明かされた設定。これは「チョコレートの箱」事件の9年も前に当たり、相当若い頃からの知りあいということになる。
     イングルスなどが言う「快傑ドラモンド (Bulldog Drummond)」とは、英国の作家 H. C. マクニールがサッパーというペンネームで発表した冒険小説の主人公。第一次大戦で活躍したという退役軍人で、クリスティーの『おしどり探偵』収録「怪しい来訪者」でもトミーに言及されている。
     本作の日本語音声ではジャップ警部からヘイスティングスへの口調が敬語だが、かつての宇津木道子さんの台本では逆にヘイスティングスからジャップ警部が敬語だった。逆に、ヘイスティングスからミス・レモンは敬語ではなかった。
     楽屋にフロッシーを呼びに来る劇団仲間(『ロミオとジュリエット』のマーキューシオ役らしい)は、本作の脚本をマーク・ゲイティスと共同で手がけたイアン・ハラードのカメオ出演[4]。彼は「ハロウィーン・パーティー」にもエドムンド・ドレイク役で出演しているほか、ゲイティスが脚本を担当した「鳩のなかの猫」「ハロウィーン・パーティー」でも脚本助手を務めていた。
     ポワロがフロッシーに「どの役ですか? (What did you play?)」と訊いたのに対し、フロッシーが「アコーディオン」と答えて気まずい雰囲気になるのは、ポワロが女優としての出演 (play) を訊いたのに、実際は裏方である楽器の演奏 (play) だったという流れ。
     タイソーがホワイトヘイブン・マンションを訊ねたときにマンションの外観が映る場面は「象は忘れない」とまとめて撮影されたようで、完全に同一の映像ではないものの、「象は忘れない」のバートンコックス夫人がポワロを訪ねた場面の前にマンションの外観が映る場面とカメラの位置やアングルがまったく一緒であり、そこでマンションへ入っていった女性がちょうど出てくるところが映っている。
     フロッシーが食事に行く先の候補として挙げたシンプソンズとは、ストランド・ストリートにある老舗レストラン、シンプソンズ・イン・ザ・ストランドのことと思われる。
     ポワロの葬儀が営まれた墓地はケンサル・グリーン共同墓地。タイソーがイングルスを訪ねたり、ポワロがタイソーと会ったり、タイソーの背後で人が刺されたり、ポワロが電話で呼び出されて向かったりした屋外の場面はすべてリンカーンズ・イン内で撮影されている。このリンカーンズ・インは「スペイン櫃の秘密」「葬儀を終えて」でもロケ地になった場所。タイソーがイングルスを訊ねた外務省とおぼしき屋内や、チェス会場となったライランド邸は、「五匹の子豚」のレディー・ディティシャンの邸宅と同じサイオン・ハウス。同所はジェラルディン・マクイーワン主演の「ミス・マープル3」の一篇、「復讐の女神」でもフォレスター卿の邸宅として使われており、ライランドとマダム・オリヴィエが話していたレッド・ドローイング・ルームも登場する。フロッシーが出演している劇場の外観は「マギンティ夫人は死んだ」「複数の時計」に登場のリッチモンド劇場。ジョナサン・ウォーリー邸の外観はリトル・ミッセンデン村のマナーハウス、邸内はハイ・ワイカムのヒューエンデン・マナーで、グラントが出所する場面もヒューエンデン・マナーの厩舎で撮影された。ヒューエンデン・マナーは「ミス・マープル5」の一篇、「蒼ざめた馬」のベネブルズ邸としても撮影に使われている。スティーブン・ペインター邸はヘンリー・オン・テムズ近郊のナフィールド・プレース。メトセラ劇場の内部は「24羽の黒つぐみ」「スペイン櫃の秘密」に登場のハックニー・エンパイアだが、入り口の外観はノエル・カワード劇場で、「盗まれたロイヤル・ルビー」でもチョコレートを買ったポワロが車に連れ込まれる場面の画面右側にすこしだけ映っている。
     ジェラルディン・マクイーワン主演の「ミス・マープル」シリーズでは、マダム・オリヴィエを演じるパトリシア・ホッジを「シタフォードの秘密」のウィレット夫人役、ジョナサン・ウォーリーを演じるピーター・シモンズを「ゼロ時間へ」のハーストール役、メドーズ警部補を演じるニコラス・バーンズを「バートラム・ホテルにて」のジャックおよびジョエルのブリッテン兄弟役で見ることができる。また、ジェレミー・ブレット主演の「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズには、前出のパトリシア・ホッジが「第二の血痕」のレディー・ヒルダ役、ダイアナ・ペインターを演じるテレサ・バーナムが「マスグレーヴ家の儀式書」のジャネット役で出演。タイソーを演じるトム・ブルックは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック3」の「最後の誓い」にビル・ウィギンズ役で出演している。
     » 結末や真相に触れる内容を表示ポワロがウォーリー邸から持ち帰って操作していた紙製の劇場のジオラマは、中国人・アメリカ人・女性・死神を登場させることができ、ここからアルバート・ウォーリーがビッグ・フォーのアイディアを思いついた(ことにポワロが気づいた)という伏線になっている。
     ポワロがダレルに呼び出されて向かったフラットのロケ地はリンカーンズ・インのニュー・スクエア南側だったが、爆発を逃れたポワロが通路に駆け込んだときは東側から煙が上がっている。
     エンディングクレジットではドクター・クエンティンに「(ビッグ4)」と付記されているが、「ビッグ4(ビッグ・フォー)」は組織の名前なので、「ナンバー4」とするべきではないかしら。それとも、「ビッグ4」という組織がすべて彼による虚構であったことを表しているのだろうか。

  • ロケ地写真


  • カットされた場面

    なし
  • 映像ソフト

    【DVD】 「名探偵ポワロ 49 ビッグ・フォー」(字幕・吹替) ハピネット・ピクチャーズ
    「名探偵ポワロ NEW SEASON DVD-BOX 5」に収録
2017年8月30日更新


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