エジプト墳墓のなぞ

The Adventure of the Egyptian Tomb
  • 放送履歴

    1993年07月03日 21時00分〜 (NHK総合)
    1994年01月29日 14時05分〜 (NHK総合)
    1995年08月21日 17時15分〜 (NHK総合)
    1998年12月22日 15時10分〜 (NHK総合)
    2003年07月23日 18時00分〜 (NHK衛星第2)

    2016年06月18日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
    2016年11月23日 17時00分〜 (NHK BSプレミアム)

    1993年01月17日 (英・ITV)

  • 原作邦訳

    「エジプト墳墓の謎」 - 『ポアロ登場』 クリスティー文庫 真崎義博訳
    「エジプト墳墓の謎」 - 『ポアロ登場』 ハヤカワミステリ文庫 小倉多加志訳
    「エジプト王の墳墓の事件」 - 『ポワロの事件簿1』 創元推理文庫 厚木淳訳
    「エジプト墓地の冒険」 - 『クリスティ短編集1』 新潮文庫 井上宗次・石田英二訳
  • OPクレジット

    DAVID SUCHET // HUGH FRASER / PAULINE MORAN / エジプト墳墓のなぞ, THE ADVENTURE OF THE EGYPTIAN TOMB / Dramatized by CLIVE EXTON
  • EDクレジット

    原作 アガサ・クリスティー 脚本 クライブ・エクストン 監督 ピーター・バーバー・フレミング 制作 LWT(イギリス) / 出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄 ヘイスティングス(ヒュー・フレイザー) 富山敬 ミス・レモン 翠準子  エイムズ 堀勝之祐 ガイ 江原正士 矢田稔 大滝進矢 瀬能礼子 千田光男 福田信昭 藤本譲 大友龍三郎 依田英助 阿部道子 篠原大作 / 日本語版 宇津木道子  山田悦司 福岡浩美 南部満治 金谷和美
  • ハイビジョンリマスター版EDクレジット

    原作 アガサ・クリスティー 脚本 アンドリュー・マーシャル 演出 レニー・ライ 制作 LWT (イギリス)  出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉 一雄 ヘイスティングス(ヒュー・フレイザー) 富山 敬/安原 義人 ミス・レモン(ポーリン・モラン) 翠 準子  エイムズ 堀 勝之祐 ガイ 江原 正士  矢田 稔 大滝 進矢 瀬能 礼子 千田 光男 福田 信昭 藤本 譲 大友 龍三郎 依田 英助 阿部 道子 篠原 大作  日本語版スタッフ 翻訳 宇津木 道子 演出 山田 悦司 音声 金谷 和美 プロデューサー 里口 千
  • オリジナルEDクレジット

    Hercule Poirot: DAVID SUCHET / Captain Hastings: HUGH FRASER / Miss Lemon: PAULINE MORAN / Dr. Ames: ROLF SAXON / Henry Schneider: OLIVER PIERRE / Dr. Fosswell: JON STRICKLAND / Felix Bleibner: BILL BAILEY / Rupert Bleibner: PAUL BIRCHARD / Nigel Harper: SIMON COWELL-PARKER / Sir Guy Willard: GRANT THATCHER / Lady Willard: ANNA CROPPER / Hassan: MOZAFFAR SHAFEIE / Sir John Willard: PETER REEVES / Waiter: BOB WISDOM // Developed for Television by Carnival Films / (中略)Made at Twickenham Studios, London, England // Assistant Directors: PETER BENNETT, GERRY TOOMEY, DOMINIC FYSH / Production Manager: GUY TANNAHILL / Production Co-ordinator: LEILA KIRKPATRICK / Accounts: JOHN BEHARRELL, PENELOPE FORRESTER / Locations: JEREMY OLDFIELD / Script Supervisor: SUE FIELD / Camera Operator: STEVEN ALCORN / Focus Puller: DANNY SHELMERDINE / Clapper/Loader: RAY COOPER / Grip: JOHN ETHERINGTON / Boom Operator: PAUL BOTHAM / Sound Assistant: COLIN CODNER / Gaffer: VINCE GODDARD / Art Director: MARK RAGGETT / Set Decorator: DESMOND CROWE / Production Buyer: MIKE SMITH / Property Master: MICKY LENNON / Construction Manager: ALAN BOOTH / Wardrobe: LISA JOHNSON, NEIL SWEETMORE, JENNY HAWKINS, VERNON WHITE / Make Up Artists: KATE BOWER, PATRICIA KIRKMAN / Assistant Editor: CHRISTIAN WHEELER / Dubbing: ALAN KILLICK, RUPERT SCRIVENER // Spanish Crew / Assistant Director: CARLOS LAZARO / Locations: JUAN CARLOS CARO / Production Manager: DENISE O'DELL // Costume Designer: BARBARA KRONIG / Make Up Supervisor: JANIS GOULD / Sound Recordist: SANDY MacRAE / Titles: PAT GAVIN / Casting: REBECCA HOWARD, KATE DAY / Associate Producer: DOMINIC FULFORD / Editor: CHRIS WIMBLE / Production Designer: TIM HUTCHINSON / Director of Photography: NORMAN LANGLEY B.S.C. / Music: CHRISTOPHER GUNNING / Executive Producer: NICK ELLIOTT // Producer: BRIAN EASTMAN / Director: PETER BARBER FLEMING
  • あらすじ

     エジプトの王家の谷の発掘隊がメンハーラ王の埋葬室に入った途端、リーダーのウィラード卿が急死した。そのあとも発掘隊関係者に死者が続出し、王の呪いではないかと怖れるレディー・ウィラードの依頼でポワロがエジプトに赴くが……
  • 事件発生時期

    1936年1月上旬? 〜
  • 主要登場人物

    エルキュール・ポワロ私立探偵
    アーサー・ヘイスティングスポワロのパートナー、大尉
    フェリシティ・レモンポワロの秘書
    ジョン・ウィラード卿考古学者、発掘隊のリーダー
    レディー・ウィラードウィラード卿の妻
    ガイ・ウィラード卿ウィラード卿夫妻の息子
    ロバート・エイムズ医師
    ヘンリー・シュナイダーメトロポリタン美術館研究員
    レナード・フォスウェル大英博物館研究員
    フェリックス・ブライブナー発掘隊の後援者
    ルパート・ブライブナーフェリックスの甥
    ナイジェル・ハーパーブライブナーの秘書
    ハッサン現地人の召使い
  • 解説、みたいなもの

     第1シリーズの「海上の悲劇」以来のエジプトを舞台とする作品。ただしロケ地は今回もエジプトではなく、英国版のエンディングクレジットにスペインのスタッフの名前があるとおり、スペイン南部のアルメリア近郊で撮影された[1][2]。スーシェは本作品の撮影前に最愛の母を亡くしており、その悲痛のなかでの撮影だったという[3]。撮影時期は1992年5月頃[2]
     クライブ・エクストンの脚本らしく、第5シリーズの中ではかなり原作に忠実に映像化された部類に入るが、原作にあった要素のうち、ルパート・ブライブナーが放蕩者で伯父との折りあいも悪く、エジプトにまで金の無心に来たが断られたという伏線はなくなっている。原作で描かれているのは、主に2回目のレディー・ウィラードとの会見以降の部分。
     原作によればメンハーラ王は「第八王朝のなぞめいた王の一人」ということになっているが、第八王朝でもほかの王朝でも、メンハーラという王は実在しなかった模様。原作は『ザ・スケッチ』誌1923年9月26日号に発表されたもので、前年のツタンカーメン王の墳墓発見に着想を得て書かれたと見られる。ツタンカーメン王の墳墓は1922年11月4日にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって発見されたが、その直後に後援者のカーナヴォン伯爵が不慮の死を遂げ、王家の呪いとして喧伝された。撮影に当たっては、美術監督のティム・ハッチンソンも、このツタンカーメン王の墳墓発掘の写真を大いに参考にしたという[1]
     ウィラード卿の邸宅は、バッキンガムシャーのジェラーズ・クロスにあるホワイト・ゲーブル。ポワロが2度目のレディー・ウィラードとの会見のあとで見に行ったのは、大英博物館の1階4番の部屋に展示されたラムセス二世の胸像。このラムセス二世は第八王朝から約900年後の第十九王朝の王で、古代エジプトをもっとも繁栄させ、ピーター・ユスチノフ主演の映画「ナイル殺人事件」でも見られるアブ・シンベル神殿などの、今に残る巨大建造物を多く遺したことで知られる。
     ヘイスティングスがニューヨークで朝食を頼む場面を原語で聞くと、 over easy や sunny-side up といったアメリカ風の言葉がわからなくてまごついているのがわかる。
     ヘイスティングスがアメリカから帰ってくるのにあたって乗ってきたのは、「100万ドル債券盗難事件」でポワロとヘイスティングスが処女航海に乗船したクイーン・メリー号。クイーン・メリー号の入港シーンは、この「100万ドル債券盗難事件」からの使いまわし(というか、「100万ドル債券盗難事件」の映像がそもそも記録映像からの流用と思われる)。ただ、クイーン・メリー号の処女航海は1936年5月だが、ヘイスティングスがニューヨークで読んでいた新聞の日付は1936年1月となっている。ウィラード邸の庭にはアジサイが咲いており、劇中の季節も夏のようだ。
     今回のテーマ曲は、「戦勝舞踏会事件」のメインテーマのアレンジ。
     デビッド・スーシェの自伝によれば、エジプトの場面の撮影地はモロッコであり、炎天下での撮影中、地元の警察署に到着する場面で彼が気を失って倒れるハプニングもあったという[3]。しかし、前述のとおりロケ地はスペインであり、警察署に関わる場面も、完成された作品では一切見ることができない。おそらく、撮影地がモロッコというのは「死との約束」と、地元の警察署に到着する場面で倒れたというのは「メソポタミア殺人事件」と、それぞれ混同されたと思われる[4][5]
     » 結末や真相に触れる内容を表示ルパート・ブライブナーの遺書にあった「不治の病の患者」という表現は原語では leper という単語で、この leper は具体的にハンセン病患者を指すほか、比喩的にのけ者の意味でも使われる。つまり、彼は自分がハンセン病にかかったと思い込んで自殺したのが、単に「僕はのけ者だ」と書き残して死んだと思われてしまったのである。ただし、現在、ハンセン病は決して不治の病ではないことが知られており、 leper などのネガティブな意味を併せ持つ単語も、日本語の「癩」と同様にハンセン病患者を指す表現として不適切とされている。また原語音声では、ポワロの説明終盤に出てくる「南の島」も Hawaii (ハワイ)、「ある植物の種からとった特効薬」は chaulmoogra oil (大風子油)と具体名が挙げられているが、大風子油の治療効果はさほど高くなかったらしく、原語の the only treatment (唯一の治療薬)という表現の方が近いようだ。「それに替わる新しい薬」は、プロミンやダプソンというハンセン病の特効薬のことと思われるが、これらの薬にハンセン病の治療効果が発見されたのは1940年代以降のこと。原作になく、劇中の時代設定にも合わない台詞を敢えてポワロに言わせているのは、ハンセン病に関する誤解や偏見が今なお根強い中で、現状にそぐわない知識を視聴者に与えまいという制作側の配慮なのだろう。
  • ロケ地写真


  • カットされた場面

    [08:25/0:26] 電報での biography の略語に関するポワロとミス・レモンの会話
    [10:34/0:23] ルパートのエジプト回想 〜 レストランで席に案内されるヘイスティングス
    [14:07/0:24] ルパートに関するポワロとヘイスティングスの会話の一部
    [18:20/1:19] ヘイスティングスとミス・レモンが占いをしているところへポワロが帰宅し、エジプト行きを告げる場面 〜 キャンプを歩くエイムズ
    [21:59/1:08] エイムズの説明に頷くポワロ 〜 シュナイダーの遺体が運び出される場面 〜 ポワロが発掘品を見る場面の冒頭
    [23:25/1:00] ヘイスティングスとハッサンがガイ卿について会話する場面
    [29:12/0:28] テントでのポワロとヘイスティングスの会話の一部、ミス・レモンの死んだ猫に関する部分
    [29:49/0:28] 昼寝をしようとしたヘイスティングスをポワロが起こしにくる場面
  • 映像ソフト

    【VHS】 「名探偵エルキュール・ポアロ 第26巻 エジプト墳墓の謎」(字幕) 日本クラウン
    【DVD】 「名探偵ポワロ 20 エジプト墳墓のなぞ, 負け犬」(字幕・吹替) ビームエンタテインメント(現ハピネット・ピクチャーズ
    【DVD】 「名探偵ポワロ [完全版] 20 エジプト墳墓のなぞ, 負け犬」(字幕・吹替) ハピネット・ピクチャーズ
    【BD】 「名探偵ポワロ Blu-ray BOX Disc 10 愛国殺人, エジプト墳墓のなぞ, 負け犬」(字幕/吹替) ハピネット・ピクチャーズ
  • 同原作の映像化作品

    【アニメ】 「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル 第11話〜第12話 エジプト墳墓の謎」 2004年 監督:高橋ナオヒト 出演:里見浩太朗、折笠富美子、野島裕史、田中敦子
2017年9月15日更新


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