はとのなかの猫
Cat among the Pigeons

放送履歴

日本

オリジナル版

  • 2010年09月14日 21時00分〜 (NHK衛星第2)
  • 2012年08月14日 17時00分〜 (NHK BSプレミアム)

ハイビジョンリマスター版

  • 2016年12月10日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
  • 2017年05月24日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)

海外

  • 2008年09月08日 20時00分〜 (典・TV4)
  • 2008年09月21日 21時00分〜 (英・ITV1)
  • 2009年06月21日 21時00分〜 (米・WGBH)

原作

邦訳

  • 『鳩のなかの猫』 クリスティー文庫 橋本福夫訳
  • 『鳩のなかの猫』 ハヤカワミステリ文庫 橋本福夫訳

オープニングクレジット

日本

オリジナル版

はとのなかの猫 // DAVID SUCHET / Agatha Christie POIROT / CAT AMONG THE PIGEONS based on the novel by Agatha Christie / Screenplay MARK GATISS / AMANDA ABBINGTON, ELIZABETH BERRINGTON, ADAM CROASDELL / PIPPA HAYWOOD, ANTON LESSER, NATASHA LITTLE / CAROL MACREADY, MIRANDA RAISON, CLAIRE SKINNER / HARRIET WALTER, SUSAN WOOLDRIDGE / LOIS EDMETT, AMARA KARAN, KATIE LEUNG, JO WOODCOCK / Producer KAREN THRUSSELL / Director JAMES KENT

エンディングクレジット

日本

オリジナル版

原作 アガサ・クリスティー  脚本 マーク・ゲイティス 演出 ジェームズ・ケント 制作 ITV プロダクション/WGBHボストン アガサ・クリスティー・リミテッド (イギリス・アメリカ 2008年)  声の出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄  バルストロード(ハリエット・ウォルター) 弥永和子 アン・シャプランド(ナターシャ・リトル) 田中敦子  アダム(アダム・クローズデル) 家中宏 アップジョン夫人(ピッパ・ヘイウッド) 藤生聖子  チャドウィック 増子倭文江 ブレイク 葛城七穂 スプリンガー つかもと景子 ブランシュ むたあきこ  小島敏彦 八十川真由野 武田華 下川江那  嶋村侑 藤本教子 安田奈緒子 松本忍  三上哲 山内健嗣 大澤洋子 三浦綾乃 片貝薫  <日本語版制作スタッフ> 翻訳・台本 中村久世 演出 佐藤敏夫 調整 田中直也 録音 岡部直紀 プロデューサー 武士俣公佑 間瀬博美  制作統括 柴田幸裕 小坂聖

ハイビジョンリマスター版

原作 アガサ・クリスティー 脚本 マーク・ゲイティス 演出 ジェームズ・ケント 制作 ITVプロダクション WGBHボストン アガサ・クリスティー Ltd. (イギリス・アメリカ)  出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉 一雄  バルストロード(ハリエット・ウォルター) 弥永 和子 アン・シャプランド(ナターシャ・リトル) 田中 敦子 アダム(アダム・クローズデル) 家中 宏 アップジョン夫人(ピッパ・ヘイウッド) 藤生 聖子  チャドウィック 増子 倭文江 ブレイク 葛城 七穂 スプリンガー つかもと 景子 ブランシュ むた あきこ  小島 敏彦 八十川 真由野 武田 華 下川 江那 嶋村 侑 藤本 教子 安田 奈緒子 松本 忍 三上 哲 山内 健嗣 大澤 洋子 三浦 綾乃 片貝 薫  日本語版スタッフ 翻訳 中村 久世 演出 佐藤 敏夫 音声 田中 直也 プロデューサー 武士俣 公佑 間瀬 博美

海外

オリジナル版

Hercule Poirot: DAVID SUCHET; Miss Bulstrode: HARRIET WALTER; Prince Ali: RAJI JAMES; Bob Rawlinson: ADAM DE VILLE; Mr Forbes: DON GALLANGHER / Mrs Forbes: GEORGIE GLENN; Patricia Forbes: GEORGIA CORNICK; Miss Johnson: CAROL MACREADY; Miss Rich: CLAIRE SKINNER; Miss Chadwick: SUSAN WOOLDRIDGE / Ann Shapland: NATASHA LITTLE; Princess Shaista: AMARA KARAN; Adam: ADAM CROASDELL; Miss Blake: AMANDA ABBINGTON; Mlle Blanche: MIRANDA RAISON; Miss Springer: ELIZABETH BERRINGTON / Jennifer Sutcliffe: JO WOODCOCK; Julia Upjohn: LOIS EDMETT; Mrs Upjohn: PIPPA HAYWOOD; Lady Veronica: JANE HOW; Hsui Tai: KATIE LEUNG; Inspector Kelsey: ANTON LESSER / (中略) / Casting: SUSIE PARRISS; Editor: MICHAEL HARROWES; Production Designer: JEFF TESSLER; Director of Photography: CINDERS FORSHAW BSC; Line Producer: MATTHEW HAMILTON / Executive Producer for WGBH Boston: REBECCA EATON / Executive Producer for Chorion: PHIL CLYMER / Executive Producer: MICHELE BUCK; Executive Producer: DAMIEN TIMMER; © Agatha Christie Ltd. (a Chorion Company) 2008 / A Co-Production of Granada and WGBH BOSTON in association with Agatha Christie Ltd (a Chorion Company)

あらすじ

 名門女子校メドウバンク学園を訪れたポワロは、引退を考えるバルストロード校長から後継者について相談を受け、しばらく学園に留まることに。そんな中、メドウバンク学園では中東のラマット国で起きた革命に関係があるとおぼしき事件が立て続けに発生する……

事件発生時期

1937年11月中旬

主要登場人物

エルキュール・ポワロ私立探偵
オノリア・バルストロードメドウバンク学園校長
レティス・チャドウィックメドウバンク学園数学教師、愛称チャディ
アイリーン・リッチメドウバンク学園英語教師
ブレイクメドウバンク学園芸術・ダンス教師
エリーズ・ブランシュメドウバンク学園フランス語教師
グレース・スプリンガーメドウバンク学園体育教師
アン・シャプランドメドウバンク学園校長秘書
ジョンスンメドウバンク学園寮母
アダム・グッドマンメドウバンク学園庭師
ジェニファー・サットクリフメドウバンク学園生徒
ジュリア・アップジョンメドウバンク学園生徒
スイ・タイメドウバンク学園生徒
アップジョン夫人ジュリアの母
シャイスタ中東の王女
アリ・ユースフラマット国王子、シャイスタ王女の婚約者
ボブ・ローリンスンアリ王子の友人、ジェニファーの叔父
ケルシー警部

解説、みたいなもの

 原作は1959年刊行。フーダニットの形式を取ってはいるものの、革命の起きた中東の国から消えた宝石や暗躍する諜報員、名門女子校の生徒の活躍など、どちらかといえばトミーとタペンス物を思わせる要素がちりばめられた、いつものポワロ物とは趣を異にする作品。そんな本作の脚本を手がけるのは「シャーロック」や「ドクター・フー」などで知られるマーク・ゲイティスで、エグゼクティブ・プロデューサーのダミアン・ティマーと仕事をしていた縁で打診を受けたという。このあと「ハロウィーン・パーティー」「ビッグ・フォー」とつづくゲイティス脚本の第一作として本作が選ばれたのはテレビ局側からの提案によるもので、ゲイティスは最初「ビッグ・フォー」を希望していたそうだ。[1]
 原作でのポワロの登場は遅く、アップジョン親子が「マギンティ夫人は死んだ」のモーリン・サマーヘイズの知り合いという縁だったが、ドラマではポワロ自身がバルストロード校長の友人という設定で冒頭からメドウバンク学園に姿を現す形となり、連続して撮影されたにも関わらず、「マギンティ夫人は死んだ」と関連した描写はなくなっている。また、ドラマではそのままメドウバンク学園を舞台に物語が進み、原作では冒頭に語られていた革命直前のラマット国の出来事は、登場人物の会話などであとから明らかにされていく形に物語構成が反転されている。登場人物では、有力な後継候補のヴァンシッタート先生が削られているほか、トミーとタペンス物の『運命の裏木戸』にも登場するパイクアウェイ大佐やロビンソン氏といった顔ぶれも登場しない。ブランシュ先生のファーストネームが原作のアンジェール (Angele) から変更されたのは、容疑者のドラマオリジナルのコードネーム、エンジェル (The Angel) との兼ね合いからか。
 物語は夏休み明けの新年度が始まったところから幕を開けるが、劇中の季節は晩秋もしくは初冬で、新聞に書かれた日付も11月の中旬。1930年代のイギリスの教育制度には詳しくないけれど、11月の半ばから新年度が始まるのはちょっと不思議な印象を受ける。なお、原作では夏学期の出来事だった。撮影時期は2007年11月頃。
 ブレイク先生がバレエの授業でかけていた音楽はショパンのワルツ作品 64-2。リッチ先生が授業で朗読している詩は英国の詩人、クリスティーナ・ロセッティのもの。
 アンが着ている、胸元にリボン状の飾りをあしらったカーディガンは、「コックを捜せ」「夢」でミス・レモンが着ていたのと同じもの。
 メドウバンク学園の撮影が行われたのは、ヘメル・ヘムステッドにあるヘメル・ヘムステッド・スクール。同校の実際の女子生徒も出演しているという[2]。ただし、正面玄関前や校長室などの場面で校舎として撮影に使われているのは、「杉の柩」でもウェルマン夫人の邸宅として使われたジョイス・グローブで、ボート小屋はオックスフォードシャーのモングウェルにあったカーネル・カレッジ跡地のもの(ここは、かつてクリスティーの本宅であったウィンターブルック・ハウスの近くである)。ジョイス・グローブの門は、エイクリフ・コロニー精神療養所の門としても使用されている。ラマット国の宮殿のロケ地もイギリス国内で、サフォーク州にあるエルヴデン・ホールでおこなわれた。台詞に名前だけが登場するクラリッジ・ホテルは、ロンドンに実在の高級ホテル。ポワロが“遠足と洒落込”んだ歓楽街の場面冒頭では、ロンドンのピカデリー・サーカスにある通称エロス像が見えるが、十中八九ロケではなく合成と思われる。
 ミス・ジョンスン役のキャロル・マクレディは、「エンドハウスの怪事件」のミルドレッド・クロフト役以来の「名探偵ポワロ」再出演。レディー・ベロニカを演じたジェーン・ハウも、「青列車の秘密」の冒頭でヴァン・オールデンの噂をしている女性の役に続く再出演。ジェラルディン・マクイーワンおよびジュリア・マッケンジー主演の「ミス・マープル」シリーズでは、バルストロード校長役のハリエット・ウォルターを「スリーピング・マーダー」のマルフィ公爵夫人役(演じる女優の役名としてはスーザン・デイヴィーズ役?)、リッチ先生役のクレア・スキナーを「予告殺人」のエイミー役、フォーブス氏役のドン・ギャラガーを「鏡は横にひび割れて」のゴシントン館の執事(?)役、ジェニファー・サットクリフ役のジョー・ウッドコックを「ゼロ時間へ」のメイドのアリス役、アップジョン夫人役のピッパ・ヘイウッドを「無実はさいなむ」のプライス夫人役で見ることができる。また、ブレイク先生役のアマンダ・アビントンは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック3」でもジョンと結婚するメアリー役で見ることができる。
  1. [1] Investigating Agatha Christie's Poirot: Adapting Poirot: Q&A with Ian Hallard
  2. [2] Double exposure for school as TV crews capture the drama - Hemel Gazette

カットされた場面

なし

映像ソフト

  • 「名探偵ポワロ NEW SEASON DVD-BOX 3」に収録
2018年1月16日更新