登場人物・キャスト

Characters and Cast
  • ポワロ

     ムッシュウ・エルキュール・ポワロ。元はベルギー警察の一員だったが、第一次大戦のドイツ軍侵攻のためにイギリスへ亡命。その亡命先の村で起こった「スタイルズ荘の怪事件」の解決でイギリスでの名声を確立し、ロンドンのホワイトヘイブン・マンションに探偵事務所を開く。卵形の頭をした、身長5フィート4インチ(約162.5cm)の小男。“秩序と方法”をモットーとする几帳面な性格で、曲がっているものがあればまっすぐに直さずにはいられない。世界一有名な探偵を自称するたいへんな自信家でもあり、ご自慢は口髭と“灰色の脳細胞”。

    デビッド・スーシェ (David Suchet)

     1946年5月2日生まれ、ロンドン出身。ロンドン演劇学校で演劇を学ぶ。撮影時にはポワロに関するメモのつまったファイルを手放さないという彼の演じるポワロは、“初めてクリスティーも満足したに違いない”と評された。日本でも比較的簡単に見られる作品では、「ハリーとヘンダスン一家」、「エグゼクティブ・デシジョン」、「ダイヤルM」などに出演。また、ピーター・ユスチノフ主演の「エッジウェア卿殺人事件」(「エッジウェア卿の死」と同原作)には、なんとジャップ警部役で出演。2004年3月、暴力シーンを含む作品への出演拒否を表明した。

    熊倉一雄 (くまくら かずお)

     1927年1月30日生まれ、東京都出身。テアトル・エコー所属。劇団テアトル・エコーで舞台俳優・演出家として活躍するほか、アニメ「パンダコパンダ」のパパンダ、人形劇「ひょっこりひょうたん島」のトラヒゲ、洋画「ヒッチコック劇場」のヒッチコック、ペンタックスのカメラやシャープのコピー機のCMのナレーションなど、声の仕事でも多彩な活躍をしている。歌の仕事もすくなくなく、前述の「ひょっこりひょうたん島」の劇中曲をはじめ、「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌(初代)や「みんなのうた」の「わたしはとうふです」などで歌声を披露している。公式
  • ヘイスティングス

     アーサー・J・M・ヘイスティングス英国陸軍大尉(退役)。ポワロの親友にしてパートナー。ポワロとは第一次大戦前、ベルギー旅行中に知りあう。そして大戦中に負傷、療養休暇中に滞在していたスタイルズ・セント・メリー村でポワロと再会し、彼の探偵業におけるワトソン役を務めるようになった。しかし、住まいはポワロとは別のようで、一人で長期間イギリスを離れることも多く、中国や南米、中東など、世界各地に滞在経験がある。ゴルフと車が大好きで、きれいな女性にも弱いけれど、純粋で正義感の強い好人物。家族はすくなくとも姉が一人いるほか、ある事件で知りあった女性と結婚。

    ヒュー・フレイザー (Hugh Fraser)

     ロンドン出身。ウェバー・ダグラス・アカデミーの演劇学校で演劇を学ぶ。ヘイスティングスの役からは想像もつかないが、かつてはロックバンドを組んでいたことがあり、髪も長髪だったそうだ。今はスーシェと一緒に歳を取っていくのが楽しみだという。日本でも比較的簡単に見られる作品では、「英国式庭園殺人事件」、「ファイヤーフォックス」、「101」などに出演。

    富山敬 (とみやま けい)

     1938年10月31日生まれ、旧満州出身。ぷろだくしょんバオバブ所属(当時)。本名、冨山邦親。アニメでは「宇宙戦艦ヤマト」の古代進、「ゲゲゲの鬼太郎」のネズミ男(2代目)、「銀河英雄伝説」のヤン・ウェンリー(初代)、「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃん(初代)、洋画ではエディ・マーフィーやダスティン・ホフマンの吹替など、とても容易には書ききれないほどの多種多彩な役をこなした。1995年9月25日21時7分、膵臓癌で惜しくも逝去、享年56歳。

    安原義人 (やすはら よしと)

     1949年11月17日生まれ、兵庫県出身。テアトル・エコー所属。劇団テアトル・エコーで舞台俳優として活躍し、最近では「朝の時間」や「サンシャイン・ボーイズ」で熊倉一雄さんと共演したほか、エコー以外でも「蜘蛛の巣」(2001年)や「ナイル殺人事件」(2004年)などのクリスティー作品の舞台に出演。アニメでは「キャッツ・アイ」の内海俊夫、「るろうに剣心」の四乃森蒼紫、洋画では「愉快なシーバー家」のジェイソンなど、声の仕事でも活躍。ちなみに本人曰く、声の仕事のいちばんの魅力は台詞を覚えずにすむことだとか。(公式
  • ジャップ警部

     ジェームス・ハロルド・ジャップ主任警部。スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の警察官で、手がける事件は殺人、盗難、誘拐、失踪と実に幅広く、ポワロとは彼のベルギー警察時代にアバークロンビー事件という国際的偽造事件を共同捜査して以来の知り合い。理屈より直感・行動の人であるジャップ警部は、ポワロの推理をからかいながらいつも後塵を拝してしまうものの、それだけに実はポワロの才能を高く評価している。家族は、エミリーというウェールズ出身の夫人がいるらしいが、コロンボのカミさんよろしく画面には決して登場しない。

    フィリップ・ジャクソン (Philip Jackson)

     1948年6月18日生まれ、ノッティンガム出身。ブリストル大学で演劇とドイツ語を学ぶ。原作のジャップ警部はイタチ顔の小男という設定ながら、ジャクソン自身はなかなかの長身。9歳の頃からクリスティーのファンだったそうだが、役柄を台本だけから捉えるのが好きだという彼は、スーシェとは対照的に役の研究もほとんどしなかったらしい。日本でも比較的簡単に見られる作品では、「ブラス!」などに出演。

    坂口芳貞 (さかぐち よしさだ)

     1939年10月2日生まれ、東京都出身。文学座所属、桜美林大学教授。文学座の作品以外でも広く俳優・演出家として活躍。声の仕事では、アニメ「ブラックジャック」や「名探偵コナン」へのゲスト出演も見られるが、洋画の吹替の方が耳にする機会が多く、モーガン・フリーマンやショーン・コネリーの吹替をはじめ、多くの映画や海外ドラマに出演している。(公式
  • ミス・レモン

     ミス・フェリシティ・レモン。ポワロの有能な秘書。ポワロに負けない几帳面な性格の持ち主で、ほかのシステムがすべて忘れ去られてしまうようなファイリング・システムの完成を夢見ている。秘書業以外のことには関心を示さない原作と違って、フィットネスや催眠術、中国の占い、アメリカの音楽など、秘書業以外にも多彩な分野に興味と知識を示す。ちなみに、初期のシリーズで見られる印象的な彼女の前髪は、ドラマの舞台である1930年代に実際に流行ったものらしい。家族は母と、フォークストン在住の姉妹(きょうだい)、ヒッコリー・ロードの学生寮で管理人をしている姉がいる。

    ポーリーン・モラン (Pauline Moran)

     ブラックプール出身。RADA(王立演劇学校)で演劇を学ぶ。モラン自身、秘書の仕事をしていたことがあり、その経験はミス・レモンを演じるのに役立っているという。一方で裁縫や占いにも秀で、特に占いは占星術に関する著書もあるほど。「名探偵ポワロ」におけるミス・レモンのキャラクターには、彼女のそうした部分も大きな影響を与えているようだ。

    翠準子 (みどり じゅんこ)

     1933年1月1日生まれ、東京都出身。ぷろだくしょんバオバブ所属。エヴァ・ガードナー出演作品の大半で彼女の吹替を担当していたことが有名だが、最近でもやはりアニメより洋画の吹替で耳にする機会が多く、映画や海外ドラマへのゲスト出演が多い。時に“翆準子”表記で見かけることもある。かつては、熊倉一雄さんや安原義人さんが現在も所属するテアトル・エコーに在籍していたことも。(公式
2006年2月11日更新


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