Q3-009.オメガ3系の油はどのように摂取したらよいのでしょうか?

動物性脂肪とオメガ6系の油をできるだけ減らして、オメガ3系の油を摂った方がよいということは分かりましたが、オメガ3系の油はどのように摂取したらよいのでしょうか?


オメガ3系の油の代表は、亜麻仁油、シソ油、そして魚油(EPA・DHA)です。日々の食生活で摂取するのに最適な油は「亜麻仁油」です。料理に亜麻仁油を上手に用いるようにしてほしいと思います。

亜麻仁油を扱う際に注意することは、オメガ3系の油は酸化しやすいので「絶対に加熱を避ける」ということです。ドレッシングとして用いたり、直接納豆などにかけたりして食べるようにします。ただし温野菜(蒸し野菜・ベークドポテトなど)にかけたり、温かいスープに入れて摂ることはかまいません。また状況によっては、スプーンでそのまま摂取するようにします。1日の摂取量のめやすは、テーブルスプーン1杯程度です。(*健康レベルが高い人の維持量としては5cc程度、治療の場合には大さじ1〜2杯というように、亜麻仁油の必要量は人によって異なります)

亜麻仁油は薬理効果が高く、生活習慣病であるアトピー・アレルギーをはじめ、循環器系の疾病には治療薬として考えてもよいほどです。厳格な菜食治療で有名なゲルソン療法(油を一切摂らない)でも、亜麻仁油だけは用いています。もし亜麻仁油の代わりに魚油(EPA・DHA)を治療に用いる場合は、高品質のサプリメントを摂るようにします。(*魚油を食事から摂ろうとして、動物性食品である“刺身”を毎日たくさん食べるなら、逆に健康にマイナスになってしまいます)

このようにオメガ3を用いる場合は、考慮すべき点が多々あります。当研究所としては、まず初めに亜麻仁油を摂ることをお勧めします。



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