ホリスティック医学・健康学“コラム”No.36

「視床下部」の働きに大きな影響をもたらす“生命エネルギーの枯渇”

2018/11/30

間脳にある「視床下部」は、自律神経に指令をだして作動させ、また体にとって不可欠で重要なホルモン(成長ホルモン・甲状腺ホルモン・副腎皮質ホルモンなど)を分泌させて、身体を総合的・トータル的に調整しています。「生体維持システム(ホメオスタシス・免疫システム・自然治癒力)」は、こうして視床下部によって営まれています。視床下部はまさに、肉体の営みの大元締めであり、さまざまな機能の“コントロールセンター”と言えます。

もし全身のコントロールセンターである視床下部のコントロール機能が障害を受けると、視床下部からの指令を受けて働いている自律神経系・ホルモン系は異常をきたします。さらに自律神経系・ホルモン系という調節機能によって働いている生体維持システムも異常に陥ることになります。当然、それは“病気”という形で現れます。こうしたことを考えると、視床下部の状態が私たちの健康にとって、最終的な決定権を握っていることが分かります。

視床下部にとっての最大の障害は、“生命エネルギーの枯渇”です。私たちの身体には、さまざまな次元の生体エネルギー(生命エネルギー)が循環しています。宇宙に存在する霊的エネルギーは、私たちの「霊」から取り入れられ、「霊の心(精神・魂)」と「霊体」を満たします。さらにそのエネルギーは、物質次元の身体である「肉体」に流れ込みます。この肉体次元に流れ込んだエネルギーが、一般にいわれる“生体エネルギー”、すなわち中国医学でいうところの“気エネルギー”のことです。生体エネルギーは、肉体の心(本能的意識)の発生源である“脳”にも流れ込みます。

実は視床下部は、この生体エネルギーの影響を真っ先に受ける部位なのです。特に精神的ストレスは、生体エネルギーの循環を阻害し、視床下部にストレートに影響を及ぼすことになります。視床下部は精神的ストレスを生体エネルギーの異常として捉え、その機能を低下させてしまいます。

霊体から“脳”に流入する生体エネルギーは、人間の精神状態によって大きく左右されます。悩みや恐れ・不安・悲しみといった精神的ストレスを抱えている(不調和状態にある)と、生体エネルギーの流れが滞り、視床下部にマイナスの影響を及ぼすようになるのです。


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