ホリスティック医学・健康学“コラム”No.31

マーガリンは、人工的につくり出された“最悪の脂肪酸”

2018/07/01

“マーガリン”は、バターの代用品として植物油を原料にして開発され、リノール酸ブームにのって広く普及するようになりました。「バターよりも健康に良い」と信じられ、パン食には欠かせないものとして長い間、好まれてきました。

ところが欧米での研究によって、マーガリンは健康に良いどころか「最悪の油」であることが明らかにされました。マーガリンは、脂肪酸の分子構造の中で炭素と水素が結合していない部分に、化学的処理によって水素を添加する技術によってつくられています。水素を添加することで液体である不飽和脂肪酸(植物油)が固体化され、まったく別の脂肪酸になるのです。こうしてできた油を“硬化油”といい、この硬化油に乳化剤と水を加え、急冷してつくられるのがマーガリンです。

マーガリンの一番の問題点は、植物油を無理やり固体化することで自然界には存在しない油に変わってしまっているということです。天然の脂肪酸の分子間の結合を「シス型」といいますが、マーガリンのように加熱や薬品処理によって水素添加された油は、その結合部分が「トランス型」という、異性化した不自然なものに変質しているのです。

「トランス脂肪酸」は、体内で利用することはできません。何の役にも立たない脂肪が体内に居座ることで、他の脂肪の働きは阻害されてしまいます。トランス脂肪酸は、エネルギーにも局所ホルモンの材料にもならず、細胞膜をもろくし脂溶性ビタミンの働きを妨げるなど、健康に大きなマイナスをもたらします。また悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすことで、心臓病のリスクを高めてしまいます。そのうえ体にたまりやすく、追い出すことができない少量でもきわめて有害な脂肪酸なのです。
近年欧米では、トランス脂肪酸の弊害についての認識が急速に広まり、トランス脂肪酸を含んだ食品の販売を規制する動きが起こっています。アメリカやドイツでは数年前から、トランス脂肪酸を含むマーガリンの製造が中止されています。

トランス脂肪酸はマーガリンだけでなく、高温処理された植物油や、その油を使ったマヨネーズやドレッシングなどの調味料にも含まれています。また、成分表示に「植物油脂」「ショートニング」と記されたポテトチップスやスナック菓子、食パン・菓子パン・クッキー・ケーキ、インスタントラーメン、コーヒーのフレッシュ、アイスクリームなど、さまざまな食品に含まれています。

マーガリンは「カビも生えず、ハエも寄らないプラスチック食品」と言われていますが、「トランス脂肪酸」は健康を脅かす、まさに“狂った脂肪酸”なのです。

 

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