ホリスティック医学・健康学“コラム”No.30

適度な運動は、肉体全体を調和状態にする

2018/06/16

運動は体内に存在している“物質的エネルギー源”を、より効果的にエネルギーに転換する働きをします。運動をすることで肉体のエネルギーレベルが引き上げられ、肉体全体が活性化して、内在する生体システムが健全に働くようになります。多くの病気は、生体エネルギーの不足によって、肉体全体の活性度が低下することから発生しています。

肥満は全身の生理機能が低下して、エネルギー源が多くあるにもかかわらず、それをスムーズにエネルギーに転換できない状態のことです。生理機能が活性化しないためにシステムに異常をきたし、病気が生じるようになるのです。肥満が健康の大敵であるのは、こうした理由によります。どれほど多くのエネルギー源を食物から取り入れても、それを生体エネルギーに転換することができなければ全身が不調和状態に陥り、病気を発生させることになってしまいます。健康のためには“食べる”だけではダメで、食事と運動がセットになったとき、初めて意味を持つことになります。運動はエネルギー転換にとって、きわめて重要性が高いのです。

肉体がエネルギー源をエネルギーに転換する働きは、自律神経系やホルモン系といった全身調節システムによってなされます。適度な運動は自律神経系やホルモン系を刺激して、肉体全体を調和状態におき、肉体に健康をもたらします。

適度な運動が全身の調節系(自律神経系・ホルモン系)に働きかけ、全身の調節系が健全な働きをすることで健康が維持されるようになります。それとは反対に、運動不足が全身の調節系を不活発にすることで全身に異常が発生するようになるのです。生体システムが正常に働いて自然界との調和が保たれるとき、肉体は軽やかになり、清々しさが感じられるようになります。このように運動によって肉体次元のエネルギー循環が正常化することで健康が保たれるようになるのです。


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