ホリスティック医学・健康学“コラム”No.27

サプリメントで健康になれるか?

2018/04/07

サプリメント・ブームの現在では、サプリメントをめぐってさまざまな見解が入り乱れています。サプリメントは上手に用いれば、確かに私たちの健康にプラスの結果をもたらしてくれます。しかし「ホリスティック食事学」から見れば、そうした議論の大半がサプリメントを誇大視するところで行われています。食の重要性を優先する見解は、ほとんど見あたりません。

サプリメント使用における重要な点は――「食を正さなければ、どれほど優れたサプリメントを摂っても効果はない」ということです。食事を健全化し、栄養素全体のレベルを上げたあとでサプリメントを摂取すれば、サプリメントに含まれる栄養素が食事の栄養素と一緒になってチームプレーを強化することができるのです。食事を通じて摂取される栄養素レベルが高いとき、サプリメントの栄養素は最大限にまで利用されることになります。サプリメントは食事の補助のためにあるもので、食事が万全であってはじめて、本来の役割を果たすことができるのです。

大切なことは、「健全な食事」がベースになっていなければサプリメントによる栄養素の補給は無駄になるか、わずかな効果しか得られないということです。問題はサプリメントの質ではなく、食事の質にあります。「食事の内容こそが、サプリメントの働きを決める」のです。

サプリメントを過大視したり、サプリメントに期待をかけ過ぎてはなりません。サプリメントより先に「食事」に関心を向けるべきです。そして同時に“健康”は、食だけでなく「運動や休養」「心の安定・喜び」という条件を満たしたとき初めて手にすることができるものであることを、しっかり押さえておかなければなりせん。


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