ホリスティック医学・健康学“コラム”No.6

「真のホリスティック医学」の土台となる、ホリスティックな人間観・身体観

2016年10月17日

医学は人間を対象とする学問であり、人間の心身に対する働きかけです。健康や病気は、人間に属する一要素であり、人生の一側面を形成しています。したがって医学は、何よりも人間について正しく理解するところから出発しなければなりません。人間とは何か、すなわち「真の人間観」を医学の土台とし、それを前提としてスタートさせなければならないということです。なぜなら、人間に対する正しい理解は、健康と病気に対する正しい見解をもたらし、それが、正しい治療についての方向性を示すことになるからです。

私たち人間を理解するうえで問題となるのが、「人間は、どのように形成されているのか?」ということです。最初に、人体の仕組み・身体構成の事実を知る必要があります。つまり、「正しい身体観」を理解することです。人間は目に見える“肉体”だけでなく、目に見えない“心”、さらには“霊”というさまざまな要素から成り立つ存在であることを知らなければなりません。

また、人間について正しく理解するためには、人間の本質と生き方に関係する問題も含めて考えなければなりません。人間は動物と違って、単に肉体を維持していくだけの存在ではありません。高度な思考(精神活動)は、人間だけに与えられた独自の要素です。病気は心の持ち方や考え方と深い関係があると言われていますが、実際にものの考え方や生き方が、健康に大きな影響を及ぼしているのです。

したがって医学は、身体の仕組みやその働き(生理現象)だけでなく、人生の意味や目的についても知らなければなりません。さらに、すべての人間にとって最大の宿命的出来事である“死”の意味を分かっていなければ、人間を正しく理解したことにはならないのです。

医学は人間を対象とする以上、それぞれの人が持つ世界観・人生観・死生観・価値観といった宗教や哲学的なテーマと関わりを持たざるを得ません。こうした思想的要素が私たちの考え方や心の状態を形成し、それが健康を左右することになるからです。

このように医学は本来、「人間に対するトータルな理解」のうえに成立するものです。「真のホリスティック医学」とは、ホリスティック(総合的・全体的)な人間観・身体観を土台として確立される、唯一本物の医学なのです。

 

 


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