ホリスティック医学・健康学“コラム”No.3

現代西洋医学の唯物主義に反対するホリスティック医学

2016年09月01日

ホリスティック医学は、西洋医学で軽視されてきた「心の存在の問題」を、医学の中心に位置づけています。人間は肉体という物質の身体だけで成り立っている存在ではなく、心という要素を併せ持った存在であり、しかもその心は身体に大きな影響を及ぼすと主張しています。

また、ホリスティック医学は心の存在の重要性ばかりでなく、肉体を生命体ならしめる「生命力」や「霊」といった問題を、新たに医学の中に持ち込みました。生命や霊といったテーマは、これまではもっぱら宗教や哲学が扱うものとされてきましたが、ホリスティック医学は、それを重要な理念として医学の中に取り込もうとしたのです。

このようにホリスティック医学は、従来の現代西洋医学の唯物主義的理念に対して、真正面から異議を唱えることになりました。現代西洋医学に対するアンチテーゼとして登場したホリスティック医学は、現代西洋医学の“唯物主義”という根本的な理念を打ち砕き、「心や精神」、さらには「霊」といったこれまでタブーとされてきたものを医学の対象にしようとしているのです。


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