■めんどりの集いとは
1993年5月に始まりました。 その3か月前に発刊された、『風の中のめんどりたち』(代表橋本著)に、沢山の反響があったことがきっかけとなりました。本の内容は、白血病などの病気でわが子を失った母たちのその後の日々をレポートしたものです。 手紙や電話を下さった方々は、喪失の原因は、病気や事故や自殺などと様々でしたが、全ての方が一様に「子どもを失った悲しみを、誰かと語り合いたい」と望んでおられました。 こうしてこの「語り合い・分かち合い・支え合い」の会は「めんどりの集い」と呼ばれ、始められたのです。この集いは多くの集い内ボランティアに支えられて、19年間、延べ11,000人以上の方々が参加。共に泣き、共に生き抜いてきました。 ■分かち合いが必要なのは
心を尽くした看病の末であれ、突然のことであれ、わが子を失った衝撃は耐えがたいものです。その深い悲嘆の底にいる時には、周囲の方たちとそれまでと同じ日常の交流を続けたり、今までと同じ感情で人を見つめることが、非常にむずかしくなります。しかし、同じ経験をした方達の間に座り涙を流し合い、「理解されない思い」を語り合うと、自らの中に蓄積しつつある「孤独感、孤立感」を和らげることができるのです。 分かち合いは、うなずき合う、ということです。同じ経験をした方があなたを囲んで、あなたの話に共感し、深く理解し、同じ思いの涙を流します。その時、子どもを亡くしてからの日々の周囲との葛藤が、決して特異ではなく、あなたが特別に頑な人間ではない、ということを実感できるのです。 ■“集い”と称するのは
“会”ではなく“集”です。 ゆるやかな支え合いのイメージのためです。自由参加で、存分に思いを吐き出すことができる場を提供したい、という思いで出発しています。多くのめんどりさんがここで心が通じ合う仲間をみつけました。
■これからは?
|