ブレーキがぁぁぁぁ



両状態

・本日(2003年5月3日)はGW長期キャラバンのメインイベント、蔵王は御釜を見る日でした。

・大型モーターホームで長い峠を下るとブレーキが燃えることを聞いていた私は、ほとんど1速ホールドでゆっくりと

 下っていきました。

期症状

・いくら1速でゆっくり下ろうとしても、蔵王の下りは半端ではありません。かなりの急勾配により、321はどんどん

 加速していきます。

・恐いので、直線ではエンジンブレーキのみ、コーナー直前でフットブレーキを使用していましたが、

 段々とフットブレーキが甘くなってきました。

・そのうちに、ブレーキを踏む度にゴムが焼ける臭いが車内へ入り込むようになり、峠を下り切った頃には

 両足で思いっきりブレーキを踏んでやっと停止する程になっていました。

止状態での症状

・無料駐車場に停車後、すぐにフロントブレーキを目視点検。ダストブーツがまさに「燃えて」いました。

 水を掛けると加熱したディスクやキャリパーが破断してしまうので、そのまま見ているしかありませんでした。

・鎮火した後にブレーキを踏んでみると、かなりふわふわした状態でした。

ラブルシューティング

・大型モーターホームの場合、フロントブレーキに掛かる負担は普通車の比ではありません。

・今回の蔵王は峠の下りがかなり長く、標高の差もかなりあった為、途中にある駐車場で1〜2時間休憩し、

 ブレーキ廻りを冷やすべきでした。

理方法

・緊急停車した無料駐車場にそのままP泊、1日半経過した後にブレーキを踏んで見ると普段通りの感触。

 試走してみると、普段通りにブレーキが効いてくれたので、慎重に自走して帰宅しました。

・帰宅後フロント・リヤのブレーキ廻りをオーバーホールして頂きました。キャリパーピストンは一部固着して

 おりましたが、修理可能な範囲でした。

・フロントはダストブーツを交換。リヤはカップ類を交換。その他分解整備をし、ブレーキフルードも交換しました。



・エコノラインベースのキャンピングカーは、ほとんどの場合ノーマルのブレーキのままです。

・特に大型モーターホームになると、ブレーキには相当な負担が掛かります。

・ブレーキは加熱するとフロントキャリパー廻りにあるブーツ類の発火、ブレーキフルードの沸騰による

 ペーパーロック現象、ブレーキパッドの異常加熱による熱フェード現象が起こり、生死にかかわる事故が

 発生する危険性があります。無理をせず、車体に応じた運転を心掛けましょう。

・万が一ブレーキが異常加熱したからと言って、停車後すぐにブレーキ廻りに水を掛けることは絶対に止めましょう。

 加熱した金属を急激に冷却すると、金属の剛性が極端に落ち、更には破断することさえあります。

・エコノラインのブレーキ廻りのパーツは高価です。長い峠などでは途中で休憩する勇気を持ちましょう。





トップへ
トップ

戻る