千燈會の夜
後記



此処までじっと我慢して読んで下さって有難う御座います。
心からの感謝を。
本当に、恐縮です。
此の話は、

禎を書く為だけに作りました。
朱ではありません。
禎を独りにするために朱は登場し、
朱を引き取る為に千本木はいて
禎はまた黙って
千畝の居ない長い余生を送る。
そういう物語です。
姪も、友人も、彼の父母も、禎の眼中ではないのです。
朱が動きが少ないのは、彼女が本当は凡てを知っているから。
ただ知っている情報の意味(蔓から託された言葉の意味)が、何んなのか解らないんです。






慥か書いたのは三年か四年前の筈です。
(此所に持ってくるに当たって、少しだけ語彙と表現を直しましたが)
学生時、夏に訪れた滋賀県は彦根のレポートと云うか、そんな心算でした。
城下町を舞台に何か書きたいと云う思いがあったんです。
実際に書いたのは 一年後自動車教習の合宿に赴いた時です。 暇だったので色色創作のネタ出しをしていて。
そして、ラストの二行が浮かび、
その二行を補う為の長い話になりました。



それでは、失礼します。
恵明拝
11/08/04
continued on 千燈會の夜 00