久々の京都3日間はほとんど雨。観梅には最悪の天候となった。
2月12日 梅宮大社
【観梅】
渉成園(枳殻邸) 京都御苑 北野天満宮 金戒光明寺 梅宮大社
【ミュージアム】
京都国立博物館 「THEハプスブルク」
京都大学総合博物館 「ツイン・タイム・トラベル イザベラ・バードの旅の世界」
相国寺 天承閣美術館
細見美術館
美術館「えき」KYOTO 高橋真琴の夢とロマン展
2/10(水)
正午過ぎに京都に着いた。曇りだが降ったりやんだりで気温は高い。
バスで東山七条の京都国立博物館へ。第一目的のハプスブルク展へ。
ウィーン美術史美術館とブダペストからゆかりの美術品が来ていた。
メインはなんといってもポスターになっているエリザベートの麗しい全身の肖像画だ。それと可愛らしいマリア・テレジアだろう。
その他にもベラスケスやムリーリョの羊飼い、ティッツァーノやクラーナハなど見ごたえのある名画が目白押しだ。
シシィの姿はやはりホーフブルクの豪華な空間で拝見するほうが崇高さがあるが、近くで見ることができるのはうれしい。
これだけの美貌の持ち主ともなると時空を超えてたくさんの人に感動を与える・・・たいしたもんだ。
天性プラス努力そして悲劇的な環境の賜物かもしれない。
リベーラの明るい大きな絵も来ていた。これは言われないとリベーラだとはわからない。あのシワがない。
1時間ほどで見終わった。それほどの混雑もなくてゆっくり鑑賞できてよかった。
駅方向へ小雨の中ぶらぶら歩いた。東本願寺が見えるあたりで、古めいたうどん屋大弥食堂入る。
内装が昭和そのものでホンモノのレトロだ。しっぽくうどん380円、美味。
今どきこういう店があるのが京都の魅力かもしれない。
すぐ近くの渉成園へ。500円の協力金を払うと立派なパンフレットをくれた。
傘を差して園内を散策。人は数人。
中央にかわった建物があり、池や橋など順路に沿って見学した。平安神宮の庭にあるような屋根付の風雅な橋もある。
一角に梅の木が何本かあり、けっこう咲いていた。
天候がよければもっとよい写真が撮れただろうに残念だ。
園内にはベンチがないのであまり長居はできない。
渉成園(枳殻邸)
京都駅地下で明日とあさって用の市バス一日券を買っておく。(500円×2)
地下鉄で今出川下車。
京都御苑を北から南へ歩いた。
児童公園では蝋梅が終わりかけていた。多少は香る。
中ほどの梅林は三分以上咲いている梅の木がたくさんあった。紅梅も白梅も美しい。
黒木の梅というのはあの濃い赤の木だろうか?
部活の高校生や犬連れの散歩人などいて市民に愛される空間だ。
京都御苑の梅
地下鉄で四条烏丸下車。今夜のお宿は徒歩5分の三井ガーデンホテル京都四条だ。
シングルの部屋はコンパクトだがベッドは幅広。冷蔵庫ドライヤーティッシュと必要なものは揃っている。
浴衣が油臭いが、消臭スプレーが用意されていたので、まあいいか。
1階には大浴場があり、カードキー開錠で安心だ。
18時前に近所の小町食堂へ。旅行というよりほとんど普段の食事という感じ。
鰯のつみれ汁、かぼちゃ&さつまいもの煮物、蕪の漬物などみんな手造りで美味だった。808円で大満足。
2/11(木)
今日は朝から雨だ。
市バス3番で百万遍下車。京都大学総合博物館へ。
イザベラ・バードの旅についての写真展。最近日本奥地紀行を読んだばかりで興味深い。
企画された先生のビデオ解説がわかりやすく、理解も深まる。
イザベラ・バードは5回目の世界旅行から自身でカメラを使ったようだ。
ソウルや中国の写真はほんと隔世の感がある。ソウル南大門の前には藁葺きの民家が連なり、土の道も凸凹だ。
昔と今との比較できる写真やスケッチもありおもしろかった。
イザベラが使用したパスポートも展示されていた。なんと漢字なのだ。
バスで東山二条へ移動し、少しもどって熊野神社前のカレーハウススパイシーへ。
ビーフカレーとグリーンサラダ、普通に美味しい。710円なり。
またまたバス201番にのって、百万遍で101番に乗り換え、北野天満宮前下車。
雨はやまないがここは観光客が多い。中国語やハングルが飛び交っている。
本殿前には受験生が列をつくり、境内の梅もそこそこ咲いている。さすがに梅の名所。
奥から梅園に入場。茶菓付で600円。
御土居の梅はまだまだ蕾状態だ。上の梅園はけっこう咲いている。雨の中を少し撮影する。
茶店の位置が変わっていた。梅茶と煎餅をいただく。
北野天満宮 梅園
50番で二条城へ移動した。雨足は激しくなる一方だ。
いちおう本丸まで行き、もどって見学コースを観光した。暗くてよく見えない。
鶯張りはあいかわらずだ。
梅はちらほらという情報だったが、奥の梅園までたどりつけずに退散した。
バス101番で四条烏丸下車。EXCELSIOR CAFFEでコーヒーブレイクだ。
河原町方面へ行こうとしたが、中止。雨の上気温も低くて寒気がしてきそう。
ホテルへもどってしばし休憩。
18時に再び外出するが、夕食も近くで間に合わせよう。
やよい軒へ。24h営業のチェーン店で、男性一人客が次々来店する。彩定食690円と生中360円。
2/12(金)
今朝も朝から降っている。
8:30にはチェックアウトしてバスで京都駅へ。ロッカーへ荷物を収納。
地下鉄で行けば早いのだが、せっかくの市バス一日券を活用したいので、乗り継いで今出川下車。
10時ジャストに相国寺の承天閣美術館へ。京都冬の旅参加で若冲作品が600円で鑑賞できるのだ。
数年前の動植採絵里帰り展はすごい人だったが、今回は地味でゆっくり鑑賞できる。
動植シリーズこそないものの、金閣寺の襖絵の葡萄を存分に観察できるのがなによりだ。
鶏の水墨屏風もイラスト的でほんとに現代的だ。これが江戸中期なのだからホント、若冲は時代を超越している。
釈迦三尊像は近くから拝見できてあらためて色の鮮やかさを実感した。
犬と箒の絵はとてもユニーク、これも以前に見ていると思うが。
相国寺の境内も梅や南天が美しい。
バス201で熊野神社前下車。東へ歩いて黒谷の金戒光明寺へ。
拝観はせずに、境内を散策。梅も少し咲いていた。極楽橋あたりがいい雰囲気だ。
もどって、昨日見かけた食堂はとやで昼食。角にあって気になる店だったのだ。(熊野神社前)
かす汁定食700円にした。おかずは2品選べてがオムレツ(玉葱入り)も漬物も美味しかった。もちろんかす汁も。
歩いて細見美術館へ。能の装束は刺繍のすばらしいものが目を引いた。
演目の台帳?の展示も古のものが色彩がきれいでなかなかよかった。
ここは若冲をもっているはずだが、展示はなくて残念だった。外に出ると青空が広がっていた。
またまたバスで四条大宮乗換え、29番で梅宮神社前下車。少し歩いて梅宮大社へ。
梅の名前がついているだけあって、門の前にすでに咲いている梅が見事。
本殿裏の小山には高い木がある森があり、サギが営巣していた。鳴き声がにぎやかだ。
500円払って神苑を散策することにした。池が2箇所にありなかなか野趣あふれる庭、好みかも。
奥にある梅苑はまだ蕾で、他の場所の梅が満開だった。木も多く、それぞれ個性的。
ちょうど晴れてきたので写真もきれいに撮れるというものだ。
楼門 梅宮大社 神苑入口
梅苑はこれから 巣へ向かうサギ
今度は京都駅行のバスで直行。一日券も活躍した。
伊勢丹7Fの美術館で高橋真琴の原画展を鑑賞。懐かしの少女ものだ。
この何も考えていない瞳の輝きはどうだろう?! 無垢というかお人形的というか。
じっと見つめていると、世俗の醜さを忘れられる。たまにはよいね。
帰りはJR在来線を利用。ダイヤが乱れていて少し予定より遅く名古屋にもどってきた。
久々に京都へ行ったが、空模様がら室内観光が中心となり、梅の写真はもひとつだった。