RIN’s 武道大会!
あ、あの、お姉ちゃん。良いの?あの飛んできたお兄ちゃん・・・。
いーのいーの。川に流して、魚に突付かれつつ、海に流れ出たとしても。
例え死んでても、私を怒らせた奴だからいーのよ。
お、お姉ちゃん。なんでそんなににこやかなの・・・?
え?それはもちろん。さっぱりしたからよ。
良いことをして流した汗は気持ち良いわ。
・・・・・・・・。
まあ、そんなことより、Cグループ・第二試合よ!
これで、グループ一回りね。
それじゃ、行きましょうか!
Cグループ・第二試合始め!!
Cグループ 第二試合
ケアル VS ユウ
「よろしく〜!」
「こちらこそ、よろしく。」
「実は俺達、1歳差って知ってた?俺が13でそっち12だろ?」
「そうそう。俺設定では12。ちゃんと資料みたから間違えないよ。」
「それなのに、何でこんなに精神年齢が違うのかな?」
「あ、あはははは・・・。」
「心辺りでもあるの?」
「・・・まあ、回りの環境かな・・?」
「ふ〜ん?」
両手で剣を構るユウに、ケアルは棒を斜めに構えた。
斬りかかって来る剣の横を、上手い具合にケアルは打ち払い流れを変えていく。
幾度かユウが攻撃を与え、ケアルがそれを流していき、
攻撃のさいに出来るユウの隙を確実に突いて行く。
勢い良く自分に向かい伸びてくる棒を避けようと、体を逸らせば、無理が生じてさらにバランスを崩す。
それをケアルが見逃すはずもなく、
いつに間にやら、ケアルの攻撃をひたすら避けるユウの姿があった。
「っち!」
「わっ!」
避けるのに精一杯のユウが、苦し紛れに剣を突き出すと、
それは上手い具合にケアルの左手首の腕輪に、ガチリと当たった。
そして、また悪夢が始まるのだ。
(マインド・スピリッツの皆様に限り♪)
「わーははっ!!ひっさびさの出番だぜぇ!!」
「だ、誰だよ!お前!!」
ケアルの腕輪が取れるのと同時に、辺りに光が充満し、
光が収まるとケアルの姿は無く、14,5歳ぐらいの男の姿があるだけだ。
「さーって!久々に暴れるか!!」
男の子はそう言うと、自分の手の中に光を作ると、
それをそこら中に投げつけ出した。
光が何かに当たるたびに、あちこちで見境なく爆発が起きている。
・・・・・っは!! い、いけない!!皆様金だらいを!!
何だか分からないけど!危険ですっ!!
わ、っわ!!ゆ、ゆう君〜!!!
それと、マインド・スピリッツは今すぐアレをどうにかして〜〜〜!!!!
しばらくお待ち下さい〜〜しばらくお待ち下さい〜〜しばらくお待ち下さい〜〜
ゆ〜く〜ん!!大丈夫?怪我ない〜??
何なの?一体。会場埃、もとい爆炎だらけじゃない。
マインドの皆は疲れた顔してるし・・・。
・・・・・・場内にいるのはユウ君だけのようね。
一体、ケアル君は何処に行っちゃったのかしら?
・・・仕方ないわね。
Cグループ 第二試合
ケアル VS ユウ
勝者 ユウ