RIN’s 武道大会!

Cグループ 第一試合

 

キュアン VS マトリ

 

 

「まあ、いっちょよろしく〜。」

「こちらこそ」

 

にこやかに挨拶をすると、

二人はそれぞれに得物を握った。

キュアンは2本の剣を、マトリは黒い鎌を。

二人の影が同時に動けば、鉄のぶつかり合う鈍い音があちらこちらで響く。

 

キュアンから流れる、一つ目の剣を自分の武器で食い止め、もう一つの刃を体をそらせてかわす。

マトリから来る素早い攻撃を、体を翻したり、一つの剣を使って受けとめたりして止める。

その繰り返しだ。

左からくる黒い鎌の切っ先を、体を逸らして避け、一歩踏み出して相手に刃をむける。

迫る刃を鎌で逸らし、2本目の刃をしゃがんで避ける。

体を屈めると同時に、キュアンに向かい足払いを仕掛けるが、

相手はそれを飛んでかわした。

 

間をあけた二人は、それぞれらちがあかないと考えたのか、

小さな魔法を作り出そうと、呪文を唱え始めた。

 

 

そんな二人の上空から・・・。

 

 

   ひゅるるる〜〜〜〜〜 

 

 チュドーン!!!

 

何かが空から降ってきました。

 

『・・・・・・!!?』

 

その物体は、舞台の丁度真中に落ちたため、

飛来物を避け様とした二人は、揃って場外へ。

 

 

お姉ちゃん。あれ、何だろう?隕石かな!?

 

シロン君。隕石は人間の形なんてしてないわよ?

ましてや、銀髪なんて生えてないし。

 

・・・?それじゃあ、人が降って来たの?

 

・・・・・・・・。そうね・・・。

 

・・・・・。(お、お姉ちゃんが何か怖い・・・。)

 

うま〜く、試合をぶち壊してくれたわね・・・。

本当に、上手ねぇ。邪魔するの・・・。

 

・・・・・・・・・。(こ、怖いよ〜・・。ゆ、ゆう君助けてよ〜!!)

 

如何してくれ様かしら、あの邪魔者・・・。

ああ、それより、試合どうしましょ?

二人共呆気に取られて、試合どころじゃないみたいだし・・・。

このままドローかしら?

こまったわー、どーしましょ。

 

・・・。(棒読みで言われると、ますます怖いよ〜。)

 

とりあえず、カラスにでも食わせましょうか?

 

 

Cグループ 第一試合

 

キュアン VS マトリ

 

両者 ドロー