こ こが知りたい遺言・相続手続き


5-2 相続争い回避対 策?

  • 土地の相続と 登記

    相 続が発生すると相続財産は相続人の共有となります。しかし、土地を相続人間で共有にすると将来トラブルのもと になることがあります。共有にすることで、一人一人の土地の処分権は制約されますから、一人の相続人 だけの意思で売却したりすることはできませんので、それが原因でトラブルが発生することがあります。被相 続人にしてみれば「こどもたちは仲がよいから、相続争いをすることはないだ ろう」と考えるかもしれませんが、たとえ、 相続人間はうまく共有関係が維持できたとしても、その子供たちに相続されると、いとこ同士で共有することになってしまいます。そのときはよりト ラブルが発生しやすくなります。

    このような心配をしなくて済むようにするには、土地は単独 所有で相続させたほうがいいでしょう。但し、相続税納税のため、売却予定や物納予定 があるときは、あえて共有にした方が、将来的に有利なこともありますので、専門の税理士に確認するのよいでしょう。

    単独所有で相続さ せ るためには分筆をすることになるわけですが、いったん共有名義にしてから、分筆するより、はじめから分筆登記をしておいたほうが登 記費用は安くあがります。前者の場合、被相続人から共有名義の所有権移転登記とその後共有名義人間での所有権移転登記が必要になるからです。一方、後者の 場合には分筆してから、被相続人から各相続人単独への所有権移転登記だけでよいからです。

    なお、登記簿上の地積と 実測による地積とは異なることがありますので、分筆時、実測図がない場合は地積(土地の面積)測量を行うことが必要です。土地評価はもちろん実 測で行われますので、物納となる場合は物納金額を確定する上で地積測量は必須です。


  • 代償分割の利用 ⇒ こちら を参照
土 地を相続人の共有にすると、将来にわたりトラブルの原因になることは上述のとおりですが、代償分割を利用して、単独名義の相続にす るようにすれば、相続トラブルも未然に防 ぐことができます。

また、相続する財産により、相続税に軽重 がある場合、たとえば、小規模宅 地等の評価減を利用できる土地を相続した相続人は、その土地の時価は他の相続人 と同じでも、税額が他の人に較べて低いといったことがあります。このような場合には、代償分割を利用し、その分を調整して、相続分を決めれば、相続人間の 無用なトラブルも防 ぐことができると言うわけです。
Web Legal Help Desk
行 政書士  くぼあきら