こ こが知りたい遺言・相続手続き


2-3 遺産分 割協議の進め方?

相続に絡んで相続人同士の感情のもつれや、関係の悪化を招き、家族 関係が崩壊した事例をよく耳にします。そうした事態を招かないためにも、法的な分配方法を目安に、冷静かつ謙虚に相談を進める心構えが、相続人全員に求め られます。

財産処理方法の相談

遺産の大小に関わらず、また分配する・しないに関わらず、財産を処理するには、財産項目をリストアップすることから始まります。
財産の全体を把握した上で、 相続人全員で、法的に必要な手続きを相談します。この点、遺言書に全財産の 目録を作っておけば、相続人が慌てることもないでしょう。

遺言がある場 合

被相続人の意思 を反映した遺言書が残されていれば、その意思を尊重して、財産処理を進めればいいわけです。しかも、「遺留分」を侵害した内容の遺言でも、相続人全員が合 意すれば問題はありません。しかし、他の相続人が遺留分の権利を主張しは じめたら、遺言通りには相続ができなくなります。


遺言がない場合

相続人全員で遺 産の分配を相談する必要が生じます。その際に、拠り所となるのが「法定相続分」 です。これは、法的に遺産分配の目安を示したもので、必ずしもこの基準を守らなければならないというものではありません。法定相続分と異なる分配をして も、相続人全員で合 意した内容なら問題ありません。

法定相続分で分 配しようと相続人全員の話がまとまれば、何も問題は起きません。そのまま分割協議書にまとめれば一件落着です。しかし、寄与分だとか特別受益を主張するも のが出てくると、相続人の間で意見が分かれるケースが多々あります。

遺産分割協議が成立しな いときは

分割協議がまとまらないときは、各相続人はその分割を家庭裁判所に請求できます。ま たは、寄与分に関する協議が不調なときは、寄与をした相続人が家庭裁判所に調停の申し立て・審判を求めることができます。

分割協議は長引 き、10ヶ月以内の申告期限 が迫っているときには、分割しない状態で申告納付手続きをしなければなりません。


Web Legal Help Desk
行 政書士  くぼあきら