こ こが知りたい遺言・相続手続き


1-10 相続人がいなかったら

相続人がいなかった場合や不明の場合は、家庭裁判所が相続財産管理人を 選任します。相続財産管理人は、一定の期間内にそ の
権利を主張するよう公告します。この期間内に相続人が名乗り出ないときは、故人と生計を同じくしていた人(内縁関係者)や、療養看護をした人が、家庭裁 判所に対して「特別縁故者に対する相続財産分与」の請求を行うことができ、家庭裁判所が相当と認めれば、相続財産の全部または一部が与えられます。

内縁の妻とはいえ、故人はずっと私が世話をしてきた。実質的には夫婦同然だったのに、婚 姻届を出していないという理由だけで、私には何も遺産がもらえないのだろうか・・・。内縁の妻には相続権はないと定められているとはいえ、このように故人 にとって著しい貢献があったケースではあまりにも不公平です。そこで民法では「被相続人と生計を同じくしていた者、被相続人の療養看護に努めた者、その他 被相続人と特別の縁故があった者」という条件を満たしている者については、故人の遺産の一部、あるいは全部を与えると規定しています。これに当てはめる人 を特別縁故者といい、内縁の妻や故人の生活にゆかりの深かった人がこの中にふくまれます。ただし、特別縁故者が故人の遺産の分与を受けられるのは、法定相 続人が一人もいないと確定したときだけです


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行 政書士  くぼあきら