2008ニュージーランド遠征

期 日 平成20年3且20日(木)〜26日(水)

場 所 ニュージーランド・ワンガレイ

ニュージーランド糸東会のボブ先生の招待を受け、4度目のセミナーに訪れた。

今回ちょっと違うのは、春休みを利用した道場生(深沢竹蔵・三浦時人・深沢太士)3名も率いていることだ。

2年前の糸東会世界大会のあと、長谷川スクールでホームステイを受け入れた経緯もあり、生徒にも国際的感覚を養ってもらいたいと考え、ホームステイが実現した。

今回は日記形式で綴ってあり、長文になるが、おつきあいいただきたい。
       ワンガレイの港にて

3月20日(木)
成田から10時間の飛行機フライトの後、オークランド空港から車で2時間あまりワンガレイをいう港町へ移動。
のはずだったのだが、この時期ニュージーランドでは「イースターホリデイ」という、4連休に突入しており、まさかの大渋滞車(セダン)。結局、普段の倍の4時間もかかってしまった。
年末年始の中央道渋滞の気分が良くわかる。

飛行機も2時間ほど遅れたため、大幅に到着予定がずれた。海外ではよくあることであるが、長時間の座りっぱなしに、ふくらはぎはパンパン、おまけに足腰が痛むふらふら

ホームステイは中学生の生徒、太士&時人は牧場経営している生徒の家に、私と竹蔵はボブ先生の家にお世話になることに。
夕食までの1時間、街の散策となまった体をほぐす為、何よりあせあせ(飛び散る汗)汗を掻きたくてビール?たまらなくなったので軽くジョギング。

ところが街中は連休で完全に店がしまっていて期待はずれの寂しさが。しかし休みの日はファミリーを大事にするというこの感覚に、今の日本とは違うもんだと感じた。昔、正月はどこも店が休みだったことを思い出す。
                                                       ボブ先生宅で集合!

3月21日 晴れ
日本では桜の開花宣言桜が出たらしいが、こちらは今は秋。ススキの穂が揺れ、虫たちの声が聞こえ、日中は見事な秋晴れでさわやかな運動会日和という感じ。気温は26℃。心地よい。

今日から稽古が始まる。午前3時間、午後3時間の計6時間の稽古に汗を流す。
今日は基本を中心に指導した。最近は競技に走る傾向がある為、基本の大切さを伝えながら指導するが、特に海外では言うだけでなく、やって見せないと納得しないので、分解組手で本来の技の意味を伝えると反応は良い。

6時間の稽古は疲れたが、夕方5時には終了。
7時に夕食。今夜はチキンとライス。昨夜は近海で獲れたサメの肉食べたが、やわらかくておいしいかった。オリタママの気を利かせた日替わりメニューがうれしい。
    大自然の中、空気がおいしい!

しかし9時には夕食も済んでしまい、夜が長い。
いつも深夜過ぎに寝るのだが、時間がもったいなく感ずる。 出かけようにも、あいにくのイースターホリデイで店はクローズ。
まあ、普段味わえないことなのでおとなしく体を休めるとしよう。

3月23日 晴れ セミナー2日目。

昨日と同じく、6時間の稽古。今日は組手と自由形を行なったのだが、すでにうちの生徒も、NZの参加者も筋肉痛で疲労がたまり始めているようだ。

セミナーでいつも思うことだが、テクニックを覚えたい気持ちは分かるが、結局、基本が変わらないと、形も組手も向上しないのだ!
かといって、強引にやってもついてこないと意味が無い。

細かい理論まで訳せないので、ここはEasyなジョークで笑いをとる。
すると食いつきがいい。すかさずポイントを指導するとうまくいくものだ指でOK

今夜のディナーはお待ちかね、牧場を営んでいる生徒の家に行き、バーべQパーリー!
      
       広い牧場敷地内をバギーで疾走!                     日本とは大違い、豪快だ!

野外で父兄たちと一緒に、豪快牡牛座ステーキ、特大ウインナー、チーズ、農場で取れた有機野菜、ワイングラスワイン、ビールそして大自然の中の澄んだ空気、etc…どれもうまい!
なんか外国ドラマのワンシーンのようだ。
バギーに乗ったり、父兄たちとダーツゲーム、シッタカEnglishで自己紹介&トーク、仕上げはショートケーキケーキとアイスクリーム。あま〜いし、大人もほんと良く食べる。
      
今回、全く英語が話す事ができない生徒が一人来ていたが、私の教えた、切り抜け必勝単語「わーい(嬉しい顔)イエス、考えてる顔ノー、目がハートサンキュー、指でOKOK、手(パー)バーイ!」で何とかやっていたようだ。通じているかはともかく、何より楽しんでいる姿が良かった。
帰り際、空をみあげれば一面の夜星空。去年覚えた南十字星を見ながら、自然は心と体にいいなあ!と今の便利な日本の生活では感じることが少なくなった、心地よいひと時を味わった。
指導はあと1日。がんばろう!

3月24日(月) 晴れのち曇り
セミナー最終日。1日6時間は長いと思ったが、終わって見ればあっという間。
      

今日は今までの復習とパンチ試合形式を行う。みな太ももを押さえながら、必死に稽古している姿に充実感!でもこれは指導者の自己満ではなく、参加者自身も皆喜んでいたようだウインク
うちの生徒もまさかこんなに稽古するとは思わなかったらしく、初日はビビッていたが、良い稽古ができて良かったと、来年も来たいと言ってきたことは、つれてきた甲斐があったというものだ。

さて、こちらに来て一番の楽しみはレストラン食べること。
     
朝はトーストに持ってきた漬物とインスタント味噌汁。今回は普段は買うことの無い、伊勢えびのちょっと湯のみ豪華なやつだ。 昨夜のバーべQであまったネギを持ち帰り、ミジン切りしたそれは味噌汁と共にカップイン。なじみある食感に胃が、うれしい顔あ〜落ち着く。

中でも一番楽しみであるToday’s ディナーは牡羊座ラムステーキレストラン
骨付きでやわらかく、日本でよく言われる「くせのあるあの臭い」はなく、程よくジューシーでとにかく、う〜まい。
こんなに毎日、肉三昧は普段はありえないのだが、ハードな稽古のあとなので、カロリー的問題はないだろう。ということなので遠慮はしない。
   持参した伊勢海老の味噌汁用にネギを刻む竹蔵

こちらに来て4日経ったが、来る前の電車の中で目を真っ赤にして涙涙目の花粉症の重症の生徒が、こう言った。
「先生、目ん玉取り出してジャブジャブ洗いたいくらいだったけど、今は何ともないです。」
よほどうれしかったのだろう、ぼ〜っとしていた状態からむかっ(怒り)覇気が出てきたのが良くわかる。
この時期、飛行機脱日本を、脱花粉症の方に是非おすすめ!

番外編
3月24日(火) 曇りのち雨

  朝の出来事  〜エド・はるみ風で〜

はぁい手(パー)ムード調子はどうるんるんあ、レッツらゴーるんるん

るんるんタン、タカ、るんるんタン、タン、るんるんタン、るんるんタカタン〜

早く目覚めた モーニンGoo!指でOK

今日は観光 ショッピンGoo!指でOK

ところが生徒遅刻で ウェイティンGoo!指でOK

理由は寝坊だ!ぐう〜う眠い(睡眠)、ぐう眠い(睡眠)、グー眠い(睡眠)、グパンチ・グパンチ・グパンチ・グウパンチ

ぷっくっくな顔クオォォ〜〜!!ぷっくっくな顔衝撃

今日は拳使わないと思ったのに、パンチ炸裂!

午前10時。ダウンダウンでショッピングと思ったが、別のホームステイ先の生徒が時間になってもまだ来ない。
どうやら稽古が終わって、安心したのか眠い(睡眠)寝坊で遅刻。
海外での貴重な1時間が無駄に...
とんだハプニン指でOKグー
まあ、かわいい弟子のしたことだから・・・・パンチ衝撃
    
                     遅刻するのわりにはショッピングではみょうに積極的な2人

遅刻した写真の二人は、店員さんと写真を撮ってもらうように英語で話せるほど、度胸がついたが、空手にも活かしてくれるだろう。
90分間で慌ただしくショッピングを済ませると(済ませてないが)家に戻り、ママが買ってきたランチの寿司を速攻食い。味は結構うまい。初めて味噌汁と食べ物の味がマッチした。

午後は滞在先のワンガレイから車車(セダン)で1時間ほど(オークランドより車で北北西に約2時間)の場所にある町 マタコヘ(Matakohe)にある「カウリ・ミュージアム」に行ってきた。


「カウリ」というのはニュージランド原産の巨木で、大きいものは高さ50m、直径が5mにもなるそうでとにかくでかい!ここではカウリの木の伐採の歴史や、琥珀の様なカウリガム(樹脂)の展示があった。

そこで初めて日本人観光客に出会った。今までこの地方では日本人に出会ったことが無かったので、どうして来たのか聞くと耳、テレビの特集を見て興味を持ったそうだ。



    直径5mもあったというカウリの原木
でかい!

夕方、最後のレストランディナーはチキン&ポテト&ベジタブル。もちろん持参した、味噌汁&漬物ももれなくついている。
食べ終わるとすぐに荷造りを済ませ、ママに別れを告げ、一路オークランドへ車(セダン)。2時間のドライブ。

今夜は空港近くのホテルに宿泊。明日のフライト飛行機は朝早いためだ。
こうして最終日は、海外では考えられないほどの、分刻みのスケジュールであった。
日本に帰ったら、温泉いい気分(温泉)にはいるぞー!

今回は海外選手の体格の違いや、生活、文化に直接ふれることができ、生徒は色々考え、成長したように思う。
この貴重な経験を今後に生かして欲しいと思う。

以下に生徒の感想を記載します。

ニュージーランド遠征を通して        深沢 竹蔵
約11時間の飛行機は、機内で見れた映画のおかげでとても快適なものとなりました。
行き帰りで10本近くの映画を見て、思い出が残る移動でした。

ニュージーランドではボブ先生宅にホームステイし、最初は緊張もありましたが徐々に慣れてきて英語で話をするのがとても楽しく、何か話題を見つけては英語で会話をしました。

発音やアクセントの違いに戸惑いもありましたが、最後には英語でお互いに笑いあうことができました。

その点で、行光先生は毎晩ボブ先生夫妻を得意のギャグ(英語版)で笑わせていました。
感動・尊敬します(笑)

ニュージーランドでの練習は、基本・指定形・自由形を中心に1日6時間でハードな練習でしたが、先生の説明するポイントを自分にも当てはめ、とてもよい練習になりました。
現地の高校生は以前世界大会の時にホームステイしたので2度目の再会でした。
やはり、外人は筋肉の量が多く、パワーでは完全に負けていました。
これにテクニックや速さが加わったら試合では負けてしまいます。
これからはパワー(筋肉)をつけつつ速さ、テクニックの追求が僕の課題になると感じました。
インターハイ・国体に向けて頑張りたいと思います!
高校生とメールアドレスの交換をしたり、みんなでバーベキューをしたりととても楽しい充実した6日間でした。
また、遠征に行く機会があった時は、ゆっくりとお土産が買える時間を確保して、今回よりより充実したものにしたいです。

三浦時人

僕は初めてニュージーランドに行きました。
初めは上手く伝わるかどうかで緊張してたけど体で表現したら思ったより伝わりました。

皆上手くて本当は教える側なのに逆にいろいろと教わりました。
ご飯はほとんど肉でさらに量が多くてかなり太りました。
でも本当に良い経験でした。
練習をいっぱいしてまた行きたいです。

深沢太士

今回ニュージーランドに遠征にいって成長できたと思います。
今まで週2回の練習だけだった僕には一日6時間を3日連続は考えられませんでした。

でも、やってみて逆に今までが少なすぎたことに気づきました。
今回の遠征でスーパーリンペイとチャタンヤラクーシャンクーを覚えました。

ニュージーランドの生徒は一年に一回程度しか教えに行ってないのに、みんなチャタンヤラクーシャンクーまで覚えてました。
週2で行光先生にならっているいじょう負けられないと思いました。
ニュージーランドの生徒に負けないようこれからも練習をがんばりたいです。