第7回アジア空手道選手権大会
 ジュニア&カデット選手権大会

期 日:平成17年5月19日(木)〜23日(月)

場 所:中華人民共和国マカオ特別行政区
      マカオ理工学院体育館

結 果:結果と選手のコメントはここをクリック

7回目を数えるアジア空手道選手権大会が中華人民共和国マカオ特別行政区で開催された。
4月に突如勃発した「反日運動」で日本側も大会不参加の可能性もあるとうい情報から、実際、本当に大会に参加するのか?選手側にも大会2週間前まではまったく分からない状態であった。
今大会は当初、インドネシアでの開催予定であったが、急遽マカオ開催となり、ジュニア&カデットの同時開催ということで多くの選手団となった。またアジア大会は例年であれば秋に行われるが、5月開催という体験も初めてであった。

5/13(金)〜5/15(日)までナショナルチーム強化合宿で士気を高め、17日(火)成田を発った。
ジュニア&カデット大会が5/19(木)〜5/20(金), シニア大会は5/21(土)〜5/22(日)開催のため、ジュニア&カデット選手団は我々よりも1日前に出発していた。

517日(火)
今回は添乗員なしでのJTBのツアーであった。その為、成田の搭乗手続きのみの対応であったが、経験豊富?な選手団であったがトラブルは少なくなかった。
集合場所である成田の団体カウンターで、右往左往し余計な時間を潰した事から始まり、成田→台北→澳門(マカオ)経由であったが、台北での乗り継ぎ時、ターミナルを間違えてしまった為、台北に入国しそうになった。幸い、乗り継ぎに2時間ほどあったため問題なかったが...情けないことに帰りも同じ過ちを犯してしまい、なんともトホホ状態!!いつも添乗員任せにしていたせいか、自主性に欠けていた。

ともあれ、成田を発ってから、約
8時間後、無事にマカオに到着。マカオはこの亜熱帯特有の高温多湿で外に出たとたんに汗がどっとでる。バスでホテルに移動し、チェックイン。ホテルでは前日マカオ入りした、カデット&ジュニアチームの出迎えを受けた。

休息はとらず、長旅の疲れを30分ほどストレッチでたっぷり汗を流す。夕食後、就寝。
    マカオ到着。旅の疲れも見せない選手団

518日(水)
630分起床。700より1時間ランニングと基本だけでたっぷり汗をかいてしまう。各自朝食のあと930よりカデット・ジュニア・シニアの全選手と監督コーチで市内観光。観光案内をしてくれたのは、ボランティアの高校生だったが、一生懸命お世話をしてくれたのがうれしかった。しかし昨日の旅の疲れもあり、皆バスで寝ている選手が多かった。

      
八百屋でショッピングする新井・本間・高橋選手                    伸一先生・片田・大木選手

昼食後、14001630まで近くの練習会場にて合同練習。1930の夕食までの自由時間はショッピングや自主練習とそれぞれ思い思いに調整。2030ミーティング。前田監督から対戦相手や大会上の注意点の指示を仰ぐ。トーナメント表を見て、みな気合が入る。

519日(木)
700800 ランニング&ダッシュ&基本
いよいよジュニア・カデット大会が始まる。
ホテルから会場までは非常に近く、歩いて10分程度で移動できまた、理工学院体育館は最新設備で、エアコンも効き、きれいで便利で良かった。が、エアコンが効きすぎるくらいで、うだるような外の暑さから一変、汗が一気に冷えて長袖でも寒いくらい。外気温と会場内との温度差は15℃〜20℃にもなる。体調管理には気をつけなければ。
十分な観客席に、3面のコート、また壁の電光掲示板には試合内容の映像が大きくが映し出されている。オープニングセレモニーには20名の限定者が参加した。私もできれば参加したかったが、ここは若手に任すことに。
競技は個人形・団体形から始まった。

    

形エントリー者はオールストレート勝ちで3個の金メダル獲得。
まず、カデット男子の茂木勇樹選手(世田高)は体格を生かした重厚な技で他を圧倒。決勝戦。対イラン、ニーパイポで挑み(5−0)で金メダル第1号。


続くジュニア女子出場の坂口奈央選手(拓大)は大会前に右肘靭帯を伸ばし、また足も肉離れで最悪のコンディションの中、気力で勝ち進み決勝戦は対マレーシア。ニーパイポで(5−0)見事金メダル。

ジュニア男子の金澤希易選手(帝京大)も順当に勝ち進み、決勝戦は対イラン(5−0)で金メダル。決勝戦での日本人の形はすべてニーパイポだった事も面白い。
    見事、金メダル獲得の金澤・茂木・坂口選手

午後からは組手が始まる。練習会場では選手が一丸となり、気合いが入った打ち込みで士気を高揚させる。アップでは日本人チームが一番のっていて盛り上がっていた。


カデットでは、井出義仁(60kg級)、執行哲弥(65kg級)が金メダル
伊藤智(75kg級)が銅メダル。
ジュニアでは甲斐健太(75kg級)、佐藤祐香(60kg級)、新井彩可(+60kg級)で金メダル。
冨川通弘(-65kg級)、浅野修(70kg級)、野口真史(80kg級)、古市結(-53kg級)が銀メダル。
土居千真(-60kg級)井形翼(80kg級)が銅メダルを獲得。

ジュニア男子団体組手は準決勝で強豪イランを破り、決勝戦は対カザフタン。1勝1敗2分けで挑んだ大将戦。準決勝で負傷した浅野修に代わりに出場した土居千真が勝ち、日本の気迫と粘りで金メダルを獲得したことは将来が実に楽しみである。

        
             今後が楽しみなジュニア・カデットメンバーと