第38回東日本実業団空手道選手権大会

期 日 平成16年6月6日(日)

会 場 東京武道館

結 果 男子個人形  長谷川行光            2位
               井上浩一(指導員)     ベスト16
               内田一守(指導員)     ベスト16
     女子個人形  福田純子              2位
               窪田美樹(東京エレクトロン)  5位
      団体組手   東京エレクトロン       ベスト16

今年度初の公式戦である東日本実業団大会が東京都綾瀬にある、東京武道館で開催された。
今大会より形、組手共に新ルールでの開催となり、特に形選手においてはいつもと違った緊張感があったに違いない。

まず、女子個人形では福田純子選手が初の準優勝を飾る。福田選手は埼玉県庁所属で、毎週末に山梨まで稽古に参加しているベテラン選手だ。1、2回戦バッサイダイで共に(5−0)、3回戦マツムラバッサイで(4−1)、準決勝は常連の阿部夕姫(野本木材)をスーパーリンペイで(4−1)で勝ち。決勝戦はナショナルチームの諸岡奈央(青山学院大学教職員)と対戦し、(1−4)で惜敗。本人は「まさか決勝まで残るとは思ってもいませんでした。無欲無心の大切さを痛感しました」と喜びをかみしめていた。この経験を生かし、次なる目標に向かって突き進んでいく事だろう。
          開会式の模様 

窪田美樹選手は長谷川行光先生が師範を務める、東京エレクトロン空手道部員で昨年より大会出場したばかりの期待の新人?だ。2回戦バッサイダイで5−0で圧勝。続く3回戦はナショナルチームの諸岡奈央選手。結果は(0−5)できれいに散ったが、ナショナルチームの選手と対戦できた事は良い経験になったと思う。5位入賞。全日本実業団大会でも頑張って欲しい。

男子個人形エントリーは62名。1回戦は指定形、2回戦以降は自由形という特別ルールで行われた。そして神様のいたずらか2回戦にいきなり片田貴士選手と長谷川行光先生の対戦があった。
試合前のウォーミングアップでは、「全力で闘おう!」と言葉を交わし、いよいよ形トーナメントが始まった。共に不戦勝で迎えた2回戦、片田:スーパーリンペイ、長谷川:チャタンヤラクーサンクーでの対戦。
2人の対戦に観客が1コートに注目しているのが良く分かる。結果は(4−1)で長谷川先生の勝ち。しかし内容は両者とも良いできだったと思う。
                                           左から片田・福田・長谷川・井上

長谷川選手はその後3試合ともすべて自由形を演武し、決勝へ勝ち進む。決勝戦の相手は同じナショナルチームの土屋秀人選手。ソーチンVSマツムラバッサイは(5−0)で土屋選手に軍配が上がる。やはり土屋選手のパワーに勝るほどの技のキレ、スピードはもちろん、その形の特徴を意識した緩急、気迫をもっともっと引き出さなければならないように思う。体格の違う選手との対戦の場合は、パワー勝負では勝機は見出せない。自分にあった技の特徴を最大限に生かす努力が必要なのであろう。これは対外国人にも同様である。

指導員である内田一守選手は1回戦(5−0)、2回戦(4−1)と勝ち進み、ベスト8をかけてナショナルチームの土屋選手と対戦し、ベスト16。同じく井上浩一指導員は1回戦(4−1)、2回戦(5−0)、3回戦でやはりナショナルチームの土居耕太郎選手と対戦してベスト16。田ノ口稔指導員は1回戦(2−3)の僅差で敗れたが、ベスト16入りした5名が全日本実業団大会出場を果たす良い収穫となった。組手は東京エレクトロンは個人では振るわなかったが、団体戦は2回戦NTT東京を(3−0)で勝ち、3回戦埼玉県警では(0−3)で敗退するもベスト16入りを果たし、全日本実業団大会への出場権を獲得した。
  前列左より、井上・窪田・後列、五十嵐・田ノ口・長谷川・石井・原田・最上段、内田

今大会結果詳細はこちらから
      ↓
http://homepage1.nifty.com/karatedo/record.html