たどたどしい記憶を頼りにお送りするライブレポ(毒含)。2人の会話はNot文字起こし。

2006年1月

2006.1.29 Saturday
お笑い界の巨匠・桂さんがプロデュースする同ライブ。CS放送「TBSチャンネル」にて放映する番組の収録です。

「久しぶり〜!イエェ〜イイ!!」
開演前に突然現れたスーツ姿のハレルヤ。
明暗転も、開演のブザーもなく、いきなりのご登場に会場中がポカ〜ン。これには、サラリーマン芸人も苦笑です。
大野 「盛り上がってるねぇ〜!
三割方!!
水準低っ(笑)!そんな訳で、改めて自己紹介。
加藤 「ハレルヤ、加藤と〜」
大野 「
親父が死んで2年経ちます。大野です。」
笑うべきなのか否か、思い止まる自己紹介はやめて頂きたい(苦笑)。

大野 「さ〜始まりますよ〜、
東京コントゥまつり!
加藤 「コントゥって(笑)!」
大野 「今日のコントまつりは…」
加藤 
「そこは『コントゥ』じゃないんだ。」
大野 「あ、コントゥね!コントゥ!
日本語は意外に『ト』が多いんですよ〜!」
日本語トリビア、ありがトゥだね!声に出して読みたい日本語だね(違)。

それから、メンバー紹介とルール説明を。
大野 「え〜っと、今日は2回収録となってまして。まず
1部は、寄席です!2部は、POP!POP!」
加藤 「
一部は俺らとか、イワイガワとかいますからね。」
ここでなぜか観客の子供が大爆笑。みんなの目が一気に集まります。大野氏もニコヤカにお子様に微笑み…
大野 「笑ってるね〜!
大人になったら大変だよ。
お笑いを見に来た『いたいけな子供』に、人生の厳しさを教えないで下さい(笑)。

そして、
ルール説明。審査員100人が一人500円と書かれた団扇を持ち、面白いと思った芸人に挙手。それがギャラになります。

大野 「みなさんに僕達の生活がかかってるんです!」
加藤 「じゃ、この
僕らの前説を団扇で判断してもらいましょうか。」
大野 「いや!
一発芸で挙手してもらおう!お前、行け!」
加藤 「えぇ〜?!」
困った加藤氏による一発芸は、
♪スーツ何でも七変化〜♪ジャケットを胸に巻いて「ワンピース!」
結果は、
団扇が10本上がって、5,000円でした。

大野 「あんなんで金貰えるなんて、学校終わって6時間バイトしてる
私らは何なのよ!って感じですよね。」
この発言は、相方を貶めるつもりが、さりげなくハードルを上げてしまった様で。
大野氏の一発芸は、下を向いてキョロキョロと何かを探すジェスチャー。そして、急に手を広げて、ステージに大きく弧を描きます!
「落としたコンタクトを探してるフリで
浅田真央〜!
結果は、
団扇が25本上がって、12,500円。審査員の1/4の支持率です。
加藤 「
コンビってどっちかが面白いのに〜どうしよう〜!!」
どうにかしてください(笑)。

後、
前説っぽく拍手の練習を試みます。山咲トオルやら、渡部篤郎で入場し、拍手をもらう大野氏。
大野 「じゃ、今度は
僕をアンジャッシュだと思って、拍手をして下さい。」
そしてご登場の彼は、
舞台中央で両手を広げ、片足を上げる、コッテコテのポーズをご披露。
加藤 「浅草の匂いがするよ!」

しかし、アンジャッシュのファンから思わぬ指摘が!
大野 「え?
アンジャッシュって、本当にこれ(さっきのポーズ)やるの?!
意外にベタな売れっ子芸人のギャグに、思わずハレルヤも苦笑い。よっ!若年寄芸人殺し!?
大野 「お前も何かやってみろよ。」
加藤 「うん。じゃ、
そでから出てきますんで拍手お願いします。」

しかし、ここで悪魔降臨。

みんなに盛り上がらないよう、大野氏が指示を出します。
加藤 「ど〜も〜!」

シ〜ン。

加藤 「ちょっと、何これ?!どーゆーこと?!」
大野 「
面白くないんだよ。面白く出てくれば大丈夫だって。ほら、もう一回やれよ!
お客様の反応にブツブツと文句を言う加藤氏、もう一度袖に帰されます。
そして、
再度みんなへ、悪い上司からの業務命令が下されます。

ここで加藤氏、バックしながら入ってくるも、当然みんなは
シ〜ン。
加藤 「何かおかしくない?
俺じゃ、不十分?!
大野 「では、
今日も加藤君はアウェイと言うことで!東京コントまつり、始まります!」

オープニング。
MCのアンジャッシュと共に、レッドキング。ハレルヤ、WAGE、イワイガワ、ななめ45°がご入場。
大野 
「前説で暖めてありますから!」
渡部 「なんか
前説で燃え尽きた感がありますけど?」
大野 「
きちんと大爆笑を取れるシステムになってますから。はい、お手柔らかにね!」
と、最近推してる一人ウェーブの一発芸を炸裂させる主任。
しかし、会場はそうでもなく(笑)。
児島 
「仕込みが甘いよ!」

そんな彼らのネタは
「アフター5」。以下、変更点。
主任 「仕事のできないカトゥも、西新宿で愛を叫んじゃうか。
略して『西新宿で愛を叫ぶ!』か?!」
加藤 「略してないです。」
主任 「やかまC〜!」
ポケットから、
金属でできた『C』を取り出して、印籠の如く、部下に見せ付ける主任。芸が細かいです。

ネタ終了後。
渡部 「今日もいつものスタイルで。」
大野 
「他に思いつかないんで。」
実もフタもない寂C〜会話を交わしつつ、アシスタントの綺麗な御姉様に感想を聞きます。
不覚にも、ウーロンパイで笑っちゃったのが悔しいですね。」
ハレルヤ 
「不覚にもって!!」
児島 「や〜い!
俺なんか一回も笑わなかったもん!」
ハレルヤ 「笑って下さいよ!」
児島 「
笑うの我慢してたのに〜。」
渡部 「若い芽は摘んでおかないとね(笑)。はい、じゃ、ここで判定を!団扇を上げてくださ〜い!
前説分も含めてあげてね。」
児島 「でも、
前説もやって、本編も出るってスゴイ事ですよ。」
大野 「笑ってるけど、
死にそうです。
結果は、
79本!前説時の二人の合計より多いから、いいんじゃないですか(投げ遣るなよ)?

大野 「これが
今年のギャラです。」
加藤 「もっと働くよ!」
大野 「
携帯代払います!」
児島 「あれ?いくらでした?」
大野 「え?
4900…万…?
児島 
「桁が足りないよ!」

エンディング。

楽屋で、カンカラ・杉さんが
「300円しか持ってない」話をしていたと、ジョニ男氏。
ジョニ男 「お金の話は格好悪いよね。」
大野 「ジョニ男さん!アンタ、
楽屋で金欲しいって言ってたじゃん!
ジョニ男 「こんなとこで言うな!
オイルショック!
大野 
「ベビーブーム!」
オンバト成人の日スペシャルで披露された懐古的ギャグに、一同大盛り上がり。
児島 「でも、
ジョニ男さん、緊張しすぎ!さっきからずっと震えてんの。」
ここがおっさんの愛すべきトコロですよね(笑)。いつまでも、どこか純情な昭和の男であって欲しいなぁ(笑)。

<二部・前説>
「ダダンダンダダン♪ふわ〜っはっはっ!
俺達はレッドキング!…じゃないっ!!
その言葉通り、勢いよく登場したのは、
ハレルヤ+レッドキング。花見氏。
大野 「ハ〜ッ!!喋りずらいから、
誰かこのキャラ解いてくれ〜!
レッドキングを知らないと伝わりにくいですなぁ。この雰囲気(笑)。昔やってた桂さんのネタ番組によく出ていた、赤いふんどし姿の3人組なんですが…。
花見 「じゃ、
俺がハレルヤをやるっ!」
…っと、宣言しつつも、どう動いたらいいか分からず、困惑の花見氏(笑)。なんだか
ヘンチクリンな動きをしてパァ〜と両手を広げます。
大野 
「そんなポーズした事ない!」

そして、念願叶ってのトーク参入の花見氏だったが、
いっつも中腰で落ち着かなく手を広げる様に、ハレルヤも苦笑い。
大野 「今日1時から会ってるのに、
一度も直立になってない。進化の途中みたい。
大野 「花見さんて結構天然ですよね。前もシアターDでライブがあって、
ハッピに赤ふんどしのステージ衣装でコンビニに買い物に行っちゃって。『なんかすげ〜見られるんだよな。』だって。」
加藤 「前もどっかのライブで、
その格好で会館をウロウロしてたら、クレームが来た事あったよね。」
大野 「周りから見たら
都市伝説だよ。『あそこのビルは赤フンが出る!3人も!一人ピカピカだし!』とか。」

それから、レッドキングがネタ中にやっていた
『モップバランス』に話が変わり、大野氏もやってみる事に…。
急いで袖から小道具の袋を持参した花見氏。慌ててバラバラのモップを組み立てますが、
ハッピに赤フンの出で立ちでパイプを組む姿はまるで…
加藤 
「お祭りの屋台を組む人みたい。」

そして、モップを顎に乗せたり、指でバランスをとったりしますが、花見氏、
いずれも失敗。
首を傾げる赤フン男を制し、
大野氏がモップを持ってまずは手のひらバランス。軽々と成功。

大野 「次は指ですね。
できたら、このネタくれません?
花見 「いや…。ちょっと…。」
加藤 
「何をマジになってるんですか!」
花見氏の心配をよそに、
大野氏これまたクリア。さすが器用貧乏です(おいちょ!)。

気を良くした彼は、その後チャンレンジした顎乗せは失敗したものの、
おでこ乗せは成功!
面目ない本家は、グダグダと言い訳をし始めますが、大野氏がゴシゴシと
花見氏の顔をモップで清掃。
花見 「拭くもんじゃねぇよ!いや、
拭くもんだけど…。
大野 
「このヨゴレが!!」
うまいっ!さすが伊達に『昭和芸人』で通ってるだけあるねぇ!?お客さんからも拍手喝采です。

花見 「
最後にもう一回だけやっていいか?失敗ばっかじゃ終われんからな!」
さすがに気合を入れて、有終の美を飾ろうとする長髪(特徴で呼ぶな)。しかし、モップは音を立ててステージに落下します。
ハレルヤ 
「俺達、ハァッ!!レッドキング!!
花見 
「……じゃね〜だろっ!!」


この後。
二部が恙無く終了。
ステージライトが消え、会場も明るくなり、お客さんが帰り支度&退席する中、
ハレルヤは再びステージに登場。(終演の)時間が遅くなってスイマセン。皆さん、お気をつけてお帰り下さい。どうも有難うございました〜!」

もう誰も見ていない舞台で、深々とお辞儀をする二人。
立ち上がり、出口へ向かう人並みに手を振る二人。

その真摯なお姿に、管理人、思わず鬼の目にも涙でした。
人が見ていない所でも、
手を抜かずに芸人であり続ける姿勢に(当たり前なのかもしれませんが)思わす感動です。
賃金がつかない
サービス残業にも、笑顔で喜んで対応する会社員にホロリです。
桂さんに気に入られてる理由が、なんとなく分かる気がした一場面でした。
(気に入られてるから、こんなにこき使われるんだって意見は聞こえませ〜ん/笑)


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