SFCRPG名作24将・9

アクセス29000記念

〜常に死の危険〜

ウィザードリィX
(1992年・アスキー)

容量・8M
購入価格・1800円
物語★★★★★
容量★★★★
内容★★★★★
操作★★★★★★
絵柄★★★★★
音楽★★★★★
調整★★★★
特殊★★★★★
総合★★★★★★
キャラ・
難易度・

真のRPGはヌルくない!常に死の危険を孕んだこの米国産3DRPGこそ本来の姿なのだ!

…というのがウィズファンの気持ちなのか?
自分はこのゲームをプレイする時は不安でいっぱいでしたな。
普通、一般ゲームは対象年齢は大体全年齢となっていますが、このゲームは
「13歳以上の方に特におすすめします。」
となっていて、自分は既に18だったとはいえ、難度は相当ヤバいものであることが
容易に想像できましたもの。

しかし、心配は取り越し苦労だったようです。
難しいのは当然のこと、実にのめりこめる、面白い代物でした。
ドス黒い雰囲気だけでなく、気持ちの良いイベントや、安堵感を感じさせる雰囲気も
あり、ゲーム性の高さは当時までプレイしていたRPGの中では随一。

ちなみにWは、あまりに病的な難度のため
コンシューマ版が発売されませんでした。

WはのちにPS版で発売されております。弟がクリアしちまった…。


シナリオ・ストーリー

3までは「20×20」だったマップ(PSの1・2・3リメイク版「リルガミンサーガ」
で改めて確認したが)が複雑になり、より奥行きの深い冒険が楽しめるようになった。
シナリオ・ストーリーは完成されていて、プレイヤーキャラ以外のキャラクターが
しっかりしており、意外に会話も楽しめる。ウルティマもそうなのだが、他者(人間以外も)との
ふれあいとゲーム性が融合している点も魅力。
「普通のRPG」はストーリーとゲームが分離しているため、別の項でも触れたが、
「ストーリーつき戦闘ゲーム」と評したゲームライターもいた。

勿論、緊張感あるダンジョンそのものの冒険も忘れてはならない。
本編以外にも隠しアイテムや隠しイベントがあり、クリア後も少しは楽しめる。


システム・操作性

選択で移動するだけの街と、3Dダンジョンの構成になっている。

武器屋、仲間を募る酒場、寺院などあるが、新たなキャラを作ろうと思ったら
まず訓練場へいって作成する必要がある。
キャラには職業があり、能力値によってなれる職業がかわってくる。
能力は作成時のランダム数値のほか、レベルUPによる増減(LVUPしても
常にあがるわけではない)で変化するが、それ以前に種族の決定も重要。
種族によって能力MAXが変わってくるからだ。

更にキャラクターの属性もあり(善、悪、中立)、これらでもなれる職業が変わってくるし
転職も出来る。
…にしてもなんで忍者は異様に強いのか。
敵のニンジャも危険だし、あまりに向こうは忍者を買い被ってますね。

移動スピードはカードマスターやメガテンに比べるとかなり速い。
コマンド入力やメッセージスピード、メッセージそのものの変更(日本語と英語)などで
自分に合わせた環境に出来る。
要するに、操作性は3DRPGの中でもトップクラスということになるのだが、
冒険システム、戦闘システムもなかなかのもの。

泳ぎシステムは単純だが変わったシステムだ。
LVがあり、上がれば上がるほど深いところまで潜れるようになる。
LVを上げるには自分のLVより高いところで泳いだほうが、LVは上がりやすい。
え?溺れちまうって?確かに溺れる。
そして溺れたら即死亡。

しかしご安心を。実は前作までのWIZは常に自動セーブで、
戦闘中でさえセーブされていたが、今回はいつでもどこでも自分でセーブできるので、
泳ぐ前にセーブしておけばいい。
この点、ちょっと難度が下がり、緊張感がなくなったかも知れないが、
「時間の無駄」を省いたという面では評価されるべきかも。
ただし、街に戻るとその時点でセーブされる。

NPC(ノンプレイヤーキャラクター)との交渉は、話をするも
賄賂で機嫌をとるも、物を盗むも、ブチ殺すも自由。
もっとも殺さなければならないNPCは存在しない上、ゲームが先に進まなくなることもある。
この場合は街のカント寺院で生き返らせてもらおう。
マイキャラを生き返らせる際には失敗して灰になってしまうこともあるが
NPCは100%確実に生き返るので安心だ。
(ちなみに灰になった状態で生き返らせることに失敗した場合
「LOST」してそのキャラは消滅してしまう

それにしても、重要アイテムを捨てることが出来るのは危険すぎる。
(そのアイテムを入手方法と同じ手順を踏めば取り返せるのだが)


グラフィック

ダンジョンは一枚絵ではあるものの、質感はなかなか。
「ロミルワ」の呪文で明るくしないほうがシブくていい。
BGMとマッチして実に緊張感がある。自分は使っちまったけど。

それにしても凄いのは(敵)キャラグラフィックのリアルさ。
画面から飛び出してきそうだ。最近は敵が動き回るタイプが普通になったが、
静止画のほうが他に容量使わんから美しさを保てるんだな、ガデュリンもいいが。


音楽

ちょっと音がかすれてる気がするが、自分は大好きです。
詳しくはゲームミュージックの「ウィザードリィ」の項も御覧になっていただきたいのですが、
ダンジョンの恐怖感と街の安堵感の対比、イベント時の心情、ボス曲の絶妙さ。
さすが羽田健太郎氏といったところですね。

ちなみにPS版のXは全曲入れ替わっております。


バランス・難易度

さすがに初めは「勘弁してくれ」と思いました。

地下1階から宝箱の罠が邪悪。
テレポーター、即死、灰化。

3階では操作を失敗すると放電して灰にされる「多次元霊化機」が登場。

地下5階のマンフレッティの店では化粧室で敵と出くわし、
大金を払って危険に飛び込む「ミステリー・シアター」もある。
死ぬまでダメージを食らい続ける助かる術はない)、

地下7階では唐突に地獄(地下777階)に落とされる。

戦闘も、これがウィザードリィのバランスというべきなのか。ヤバい。

自信を持って叩き込んだ魔法が無効化され
逆に相手の魔法でこっちがザコ敵であるかのごとく薙ぎ倒される。
敵の忍者の攻撃に至っては、一度の攻撃で、
「毒に冒された!まひした!石化した!首を刎ねられた!

もう許して下さい。

正直、1戦ごとにセーブが必要。Vまでのように自動セーブだったら
一体どうなっていたんだろうと今でも思う。

毎回戦ってもきりがないので、なるべく倒しやすく、経験値の入る敵を選んで
戦いたい(もっとも同レベルの敵で楽に勝てる相手もいないが…)。
全滅したら墓の時点でリセットを押さないと、パーティの死体がその場に
放置されて
取り返しのつかない事態になる(別のパーティで回収しにいかねば
ならない。新たなキャラはLVが低いからそこまで行けない。つまり、お手上げだ)。
まずいと思ったら即リセットだ。

それにしても、魔法の使用回数が少ない(1〜8までの各レベル、最大9回しか使えない。
もちろん高レベルほど使用回数は少ない)わりに、
あまりにも魔法が効きにくく、役に立たない魔法が多すぎる。

HP回復魔法やダメージ魔法も、5までの共通だが
「HPを3〜24回復する」「8〜64のダメージを与える」
と、当たり外れがデカすぎる。
だからこそ死の恐怖が常にプレイヤーに襲ってくるということもあるだろうが…。

ちなみに謎解きそのものは、とんちを利かせたクイズだったり、
NPCから情報を集めてイベントアイテムを手に入れ、それを使って
また別のパズル的な仕掛けなどに挑むといったもので、ヒントは少ないが
不当に難しいというものはない。
自分は、あるキャラを見つけ出すのに異常に苦労したが…。


まとめ

頭脳というより精神力が試されるゲームだろうか。
これらを全て解き明かしたときの爽快感はたまらない。

それにしても、こんなのをよく受験勉強中にやっとったもんだな、俺も。


(この項・了)

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