バカゲーだよ!全員集合
File・14 天使の詩〜白き翼の祈り
| 容量・12M |
| 購入価格・980円 |
| 物語★★★ |
| 容量★★ |
| 内容★★ |
| 操作★★★★★ |
| 絵柄★★★★★ |
| 音楽★★★★★★ |
| 調整★★ |
| 特殊★ |
| 総合★★★ |
| キャラ・C |
| 難易度・E |
自称「恋愛をテーマにしたRPG」。
アイルランドの神話をもとにした、PCエンジン2作の完結編。
| シナリオ・ストーリー |
マニュアルから。
「これまでのRPGといえば、勧善懲悪をテーマとするものがほとんどでした。
しかし、『天使の詩』は違います。メインテーマは『恋愛』。」
へえ。
「登場人物たちの人間的な触れ合いや、愛の喜び悲しみを軸にストーリーが展開し、
今までにない感動を味わうことが出来ます」
他のRPGと同じじゃないですか。
あと愛の喜びって日本語ですか。
まあ雰囲気自体はかなり清潔で神秘感が漂っている風は独特ですし、
クサさはエストポリス以上ですけどね。
初めの方でしたが、主人公レイアードとヒロイン、クラーナが駆け寄りあう迷シーンは濃すぎです。
「レイ‥(以下略)」
「クラーナ‥もう(以下略)」
ビジュアルもBGMもやたら大袈裟。もう許して下さい。
ところが、濃いのはそれだけで、この後は至って普通のRPGと変わりがありません。
大体勧善懲悪の話じゃないって言ってるけど、
「悪しき者たちは『サタン』と(以下略)」
同じぢゃん。
| システム・操作性 |
またもやマニュアルから。
「モンスターとの戦闘もストーリーの一部。単なる経験値稼ぎの戦闘では、愛というテーマにも反して
しまいます。主人公はモンスターと戦うだけでなく、『交渉』することによっても大きく成長できるのです」
でもメガテンだろそれは。敵を仲魔にはできないけど。
そのかわり、有効度を上げるとアイテムの取引が出来るようになったり、
戦わずして経験値を得られるようになります。
また、モンスター語や古代語など「言語」の存在があるのも特徴的でしょう。メモも便利。
‥が、基本的な作りがかなり甘い。至るところにアラやバグが目立ちます。
例えば、言語を教えてもらう言葉の館に、一ヶ所入れないところがあったり(場所移動を忘れたと見た)、
攻撃魔法がほとんど、無意味だったり(代用の杖で十分事足りる)‥あとはバランスの項でな。
| グラフィック |
オデッセリア1と同じで、なんとなくバグりそうな感じの世界が画面狭しと拡がっていますが、
絵そのものはきれいです。キャラの顔はほとんど少女漫画系。
フィールドでの戦闘、霞のかかった背景は見事な演出。
| 音楽 |
緋王伝、SFCテイルズと並ぶ桜庭統全盛期のサウンドのひとつ。実にクオリティが高い。
この硬質感ある音の使い方が何ともいえず、なによりメロディアスである。
アイルランドの神話らしい、ケルティックな雰囲気と、神秘的表現はさすが。
また正統派RPGの中でも随分、曲に優しさが押し出されている。
ゲーム面で全くテーマを出せてない分、ここで桜庭に頑張ってもらっているのか。
オープニングからいきなりカッ飛んでいる。山、森、道、砂漠、塔、船、箱舟、ラストダンジョン‥
どれをとってもクラシカルなメロディを桜庭節で包んでいる。
また、こういうタイプの音楽だとバトルがヘボになりがちなものだが、そこは桜庭、ノープロブレムだ。
彼のほかの代表作を知っていれば分かるだろう。
しっかし、最近の彼はバトル以外、どうしちゃったのかねえ。
| バランス・難易度 |
またまたマニュアルから。
「又、シナリオ上のチェックポイントではレベルに合わせてボーナス経験値をプレゼント。
これによって余分な経験値稼ぎを省き、流れるようなストーリーが展開できます。
その秘密がALAS(オート・レベル・アジャストメント・システム)。
ゲームバランスを調整するシステムです。例えばボス敵の強さは、キミの育てた主人公の
レベルに応じて変わり、いつでも手に汗握るような対決を楽しむことが出来ます。」
とはありますけど、
序盤は魔法を使う敵に極悪者あり。中盤以降、味方の防御力に格差がありすぎ。
ボスはゲロ弱で手ごたえがない。
確かにテンポ良くは進む。しかしこれでは「ゲームバランスが良い」とはなりえない。
数字の調整は、明らかに単調。
こんなんで良いというなら、オレの作ったRPGツクール2の作品はバランス絶妙だワ。
やられる時は瞬殺され、勝てる時は何の苦労もなし。どこが手に汗握るっちゅうねん。
ちなみに、ダンジョンはシルヴァサーガ2に次いで楽勝。誰でもクリアできる。
| まとめ |
クサさとあったかさが増している(なんか匂ってきそうな感じだな)、ごく普通のRPG。
甘めな作りのゲーム性とストーリーを、なかなかの絵とグッドな音楽でカムフラージュした、とでもいおうか。
もっとも、ある街の防具屋は
「いらっしゃいませ。防具をとても大切です。」
とか訳のわからないことを言ってくるし、宿のおばちゃんは
「(前略)休んでいくかい?」
「はい」
「旅の疲れをゆっくりいやすといい。」
と語調が急変したりする。普通どころか、少し変だ。
っていうか誤植は直しましょう。
息抜きにはなるんで、シンプルなのがやりたいならどうぞ。
(この項・了)
戻る