SFCRPG 暁!次点リーグ
アクセス48000記念
〜登場!パーソナルライブシステム〜
天外魔境ZERO
(1995年・ハドソン)
| 容量・72M |
| 購入価格・1000円 |
| 物語★★★★★ |
| 容量★★★★★ |
| 内容★★★★★ |
| 操作★★★★★ |
| 絵柄★★★★★ |
| 音楽★★★★★ |
| 調整★★★★ |
| 特殊★★★★★ |
| 総合★★★★★ |
| キャラ・A |
| 難易度・C |
パーソナル・ライブ・ゲームシステムという、ゲーム内に現実同様の時間が流れるシステムを採用。
ハドソン当時の飽くなき野望が窺えるソフトだ。
| シナリオ・ストーリー |
太古のジパングを600年ぶりに復活した地獄の軍団から救うべく、火の一族の血をひく少年、
火眼(ヒガン)が永遠の火の啓示を受け立ち上がる。
…この序説を見ても分かるように、奇妙なセンスを持つキャラクターを除いては
至ってオーソドックスに終始している。
勧善懲悪にひねりをあまり入れないというヤツだが、巨悪に関しては、SFC中期あたりからそうだが、
裏にある様々な真実を紐解いていくと完全な悪でないという方がオーソドックス化して、
結局はこのRPGもそうである。ダンザルブのラスボスのように、完全な悪の魅力を発散している
敵が少なくなっていることは、憂うことではないが寂しいことだ。
話をZEROに戻そう。
本編のシナリオはやや短め。冒頭でも触れたが、今作品で登場した「パーソナル・ライブ・ゲームシステム(以下PLGS)」に
力を注いだせいもあろうが、その話の短さのためPGSとの関係がちぐはぐになっている。
このPGSに関するイベントでは、1日の生活で発生するものはよしとすべきだろう。
が、季節ごとのイベントはどうか。そう年がら年中同じゲームばかりやるハズもあるまい。
本編自体が自由度が高かったり何度も楽しめるタイプであれば話は別だが、
既にクリアしたゲームを引っ張り出して、例えば正月に専用のイベントを見るとか、ちょっと空しい。
大体見逃したらもう1年実際に待たなきゃいけないしな。
| システム・操作性 |
ストーリーの項で文句をつけたが、オフラインゲームで現実同様の時間が流れるPLGSが
独創的で興味深いものであることは間違いない。
イベント以外にも、暦コマンドでバイオリズムを確認したり今日起こった歴史上の出来事を調べることが
出来、「召喚マもの」を孵化させる適正時間もあったりする。
ただ、ペットの餌など時間制限があるものに関しては、チト困る。季節イベントもそうだが、
ある事情で家を長いこと空けねばならない時など、どうしようもないのだから。
ちなみに、PLGS以外のシステムは説明の要もないほど「普通」だ。
また、ミニゲームはテンポを壊さないよう配置されているので良い。
ただ、イベント時にメッセージスピードを強制的に遅くしたのはどうか。
ゆっくり見る人は最初から遅いスピードに設定するはずだし、俺のように即行で読める奴にはうざったい。
| グラフィック |
SFCらしく無理が無く、見やすいグラフィックだ。
「イカす」度によってキャラの奥義を使う際の顔が変化したり、終盤ではメニュー画面のキャラグラフィックが
変化したりと、細かい部分の工夫もある。
ただ質感やザコ敵のリアルさ(?)は、他の1級グラフィックに比べ若干落ちるか。
| 音楽 |
戦闘、フィールドの曲に長めのものが多く、しかも曲が間延びしていないあたりが良い。
曲数もダンジョンを豊富に取り揃えていたりとなかなか。
オリエンタルな雰囲気もしっかり出せているが、大作ゲームであり、著名な作曲者(今回は田中公平氏など)
が担当しているのだから当然といえば当然。そうなるともう1アクセント欲しかったのも事実。
魅力的でバラエティに富んだ町や村が揃っているのだから、そのあたりも凝ってよかったのでは
(単に容量が足らんから削っただけかも知れんけど)。
その他は音質でテイルズらの後塵を拝したといったところか。
グラフィックにしろ音楽にしろ、優秀なレベルであるのに、上にもっとスゴいのがあるため
話題に上りにくいこのゲームそのものを象徴している。
| バランス・難易度 |
バラついた感じがほとんどなく、戦闘に関してはまるで苦労せずに進める。
終盤までボスもずっと楽勝で、ヌルすぎるきらいもあるが、
終盤はそこそこに歯ごたえを感じられるようにはなっている。全体としては良好なバランスなのだろう。
敵は1回しか攻撃しないので、ボタンのミスさえなければまず負けない。
ギリギリの緊張感を与えてくれる場面がないのは残念だが、これはこれで正解だろう、
ストレス少なく楽しめることを考えれば。
単体攻撃術のMP消費がやや大きめか?
戦闘以外は至って普通だ。
| まとめ |
間違いなく面白いゲームだが、思っていたほど壮大なスケールではなかった。
PLGSもそれほど凄いものではなく、却って嫌がらせの感を受けてしまったほどだ。
もっとも、このシステムの場合、どうしても不満を感じる人が出てくるだろう。
このゲームの容量はSFC最高であるが、SFCだけでなくゲームの枠を上回ったことを
ハドソンはやろうとしてしまったのだと思う。
オンラインゲームは良く分からんが…。
ちなみにPLGSはSFCでは「大貝獣物語2」のほか、PSのハドソンRPGでも少々採用されているようだ。
ところで他の部分は、まとまってはいるがインパクトはいまいち欠けてしまった感じだ。
ちなみにページタイトルにあるPSGとはフランスのサッカークラブのパリ・サンジェルマンのことね。
(この項・了)
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