SFCRPG名作24将・12

アクセス32000記念

〜歴史的な新感覚バトルシステム〜

テイルズ オブ ファンタジア

(1996年・販売・ナムコ 開発・ウルフチーム(現トライエース))

※このレビューはあくまでもSFC版の話です。音楽が退化している
PS版のことなど知りません(笑)。

容量・48M
購入価格・3000円
物語★★★★★
容量★★★★★
内容★★★★★★
操作★★★★★★
絵柄★★★★★★★
音楽★★★★★★★
調整★★★★★
特殊★★★★★
総合★★★★★★
キャラ・
難易度・

「緋王伝」に魅了されていた自分ですが、この大作がまさか同じ開発チームだとは、
けっこう驚愕ものだった。特にBGM担当が…。

シナリオ・ストーリー

シナリオ・ストーリーともに至ってオーソドックスである。主人公クレスは村を滅ぼした
(間接的だが)仇を追う中で、時を越える冒険の渦に巻き込まれていく。ドワーフやエルフが
存在し、古代技術は近未来であったりするなど、いかにも「普通」だ。
しかし過去の人間が法術(FFの白魔法のようなもの)を知らない、魔術はエルフの
血をひくものしか使えないなどといった世界観の構築には工夫が見られる。

魔法世界をとことん表現しているところには、ありきたりだといわれようが、
この世界観こそRPGに最も適しているものなのだということを訴えている
ようにも感じる(そうか?)。

ただ、エルファリアやクロノ・トリガーなど、当時(今はどうか知らん)流行りまくった
時を越える話を使ってしまったところや、メインシナリオ数が大作にしては
少なめだったといった点、やはり普通すぎる話なため完璧とはいい難い。

また、隠し要素が多いのは良かったのだが、願わくば普通じゃ気づかん(未来で、過去
(序盤)の話で入ったことのあるダンジョンに入ってみると、宝箱がある)
ところに、その時点じゃもう利用価値のない魔法を置くのも勘弁して欲しかった。
PS版では調整されてるようだが…。


システム・操作性

今ではすっかり当たり前となったが、サイドビュー2画面分に及ぶ、アクション性十分で
スピーディーな「リニアモーションバトル」が売りだ。
サイドビュー2画面というとアレを連想してしまうが(笑)。

「剣技」を使う主人公のみ自分で操り、あとの下僕、もとい仲間たちには作戦を与え、
オートで行動させ、いざというときには自分で命令する。
オート時に使わせる術を限定できるなど、なるべく無駄を省き、より快適に戦闘を
楽しんでもらおうという配慮もされている。
そういや「バーニングヒーローズ」のAI悲惨極まりなかったなあ。

それはさておき、さすがこだわりのウルフチーム(トライエース)というべきか、
魔術と召喚術はLVを上げて覚えたり、買ったりするのではなく、冒険の最中に
魔術書や精霊を見つけ出さないと覚えられないようになっているので、
探索にも否応なく力が入ることだろう。面倒って人もおるけど。

面倒といえば、このゲーム、移動及び脱出魔法がないので、移動がうざったい。
ウルティマのような純冒険タイプならともかく、和製の一本道RPGなのだから
そんなに面倒がらせることもあるまいに。…また、移動が速いとはいえ、
エンカウントが高めだから、人によってはストレスがたまるかも。

まあ、当時、新しいことにいろいろ挑戦していたのだから結構ボロは出ても
仕方ないわな(今でも結構出るが…)。


グラフィック

SFCの表現ではもっとも極致の域。PS以降のように派手すぎて見にくいということもない。
きれいだけでなくとてもカラフルで、視覚的にも気持ちよく感じられる。
あえてアラを探すなら、キャラの顔、ちょっと崩れてるような…


音楽

桜庭統氏の作品には既に「緋王伝」「天使の詩(SFC)」「ダークキングダム」と触れているが、
どれもアツくかつ神秘的で、インパクトあるものばかりだ(ダークキングダムは結構落ちるが…)。
SFCに限るが、硬質感のある音質も好印象だ。
このTOPもそれらの特徴が出ていて、しかも戦闘、街、ダンジョン1つ1つに
メリハリの利いている、数多くのBGMが盛り込まれており、完成度も高くなっている。
ラストのダンジョンや戦闘はちょい地味だが、それを差し引いてもSFCではトップクラス。


バランス・難易度

戦闘が快適と書いたが、さすがにサイドビュー2画面分の悪しき前例(←しつこいな)
に漏れず、実は結構キツめ。

ゲームバランス自体は新しいシステムの割に大きく崩れてはいないが、それでも
適確な行動をとらないと、なにせスピーディーだから、瞬殺されてしまうことも少なくない。

理不尽な点といえば、ライフボトルでの復活が遅いことと、
召喚術カメレオンでたまにバグることがあるぐらいなのだが…。


まとめ

トライエースというのは(特にウルフチームの時代)、常にオリジナリティを求め、
粗っぽい創りになる批判を恐れず、突き進んでいる印象がある。
多くの批判はあったが、こだわりを突き詰めたその内容と心意気は、多くのユーザーの心を掴んできた。
このTOPはその勢いが「一般大衆」にようやく知られるところとなった記念すべき作品だ。
BGMを除けばPS版のほうが内容が充実しているらしいから
そちらを遊ぶとよろしいだろう。

それにしても、スターオーシャンなどにいえることだが、
「愛と勇気の〜」とかいう軟派なフレーズは彼らの作品に似合わんのでやめて欲しい。


(この項・了)

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