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〜懐かしきエニックスの反スクウェア運動〜
スラップスティック
(1994年・エニックス)
| 容量・12M |
| 購入価格・1180円 |
| 物語★★★★ |
| 容量★★ |
| 内容★★★★★ |
| 操作★★★★★ |
| 絵柄★★★★★ |
| 音楽★★★★ |
| 調整★★★★ |
| 特殊★★★★★ |
| 総合★★★★ |
| キャラ・B |
| 難易度・C |
今でこそスクウェア・エニックスとなって仲良くなったように見える両者ですが、
遥か群雄割拠の時代、エニックスは当時「FFY」で急激にその向きを強めたスクウェアの
映画的志向に反発すべく、「ゲームの視点」からこのゲームを世に送り出しました。
…いえ、俺の勝手な想像なんですけどね。
入手したガラクタなどの材料でアイテムを作り、それを駆使してダンジョンを攻略したり、ロボットを強化していく。
名前通りの軽い雰囲気も特徴的な、まさに反スクウェアに相応しいRPGです(いいのか、おい)。
| シナリオ・ストーリー |
シリアスなんですが、微笑ましいシナリオ。
見た目微笑ましくて中身シリアスなサンサーラ・ナーガ2に比べれば度肝を抜かれることはないですが、
ほのぼのとしたイメージ、憎めない敵キャラはなかなかいい味出しています。
この時期やたらと流行り出した※時を越えるストーリーではありますが、
それに加え狙ったとしか思えない小粒なボリューム、狭いマップ。
3DダンジョンRPGを除けば、恐らくSFCで最小の世界観
(但し、真・聖刻はゲームとしてカウントしていないので除く)。
しかし、その中に内容がつまっているのです。
どんなにシリアスな場面でも全然緊張感がなく、話に意外性が全くないところは
好みの分かれるところですし、やっぱFFへの反発が感じられますが、
充分及第点は与えて良いと思います。
「なんでも死なせりゃ感動させられると思ったら大間違いなんじゃボケエ!」
と気合入れてシナリオ書いたかどうかは知りません。もっともその言葉は
スクウェアよりもパンドラボックスに送ってやりたいですが。
※エルファリアだろ、クロノトリガーだろ、テイルズオブファンタジアだろ、
俺の作ったRPGツクールの作品だろ…って、違うわ。
| システム・操作性 |
またまたFFYへの反発か、映画的志向に真っ向から立ち向かうエニックススタッフ。
どうしてそんなにFFがお嫌いなのであろうか?
なぜ今そ奴らと合併なんぞしたのであろうか?
(だから、おめーの勝手な想像だろっつーの)
DQと同様に、ゲーム性を前面に押し出しました。
いろいろなガラクタ(スクラップ)などを集めて武器・アイテムを開発し、
ダンジョンの攻略に、戦闘キャラであるロボットの強化に役立てていきます。特にロボ強化にはハマれるでしょう。
ただ、「エルファリア2」のメルドシステムに比べると少し不親切で、何と何を合体させるとこれが出来る、
というのがはっきりしません(最強武器のヒントはあるが)。
更に、女神転生の悪魔のように全てが合体出来るというわけではないので、
スクラップはどんどん溜まっていき、アイテム欄の空きはあっという間になくなってしまいます。
自分などは中盤、大量のガラクタを抱えて途方に暮れたものです。
まあ、だからこそやり応えがあるのですが。
ダンジョン内では装備アイテムを次々とりかえる必要に迫られますが、
操作感が良いので、さほど苦にはなりません。
| グラフィック |
これもFF画面の影響を受けたのか、銀幕画面に反発、
全く対極のグラフィックで世間に訴えました。
抜群のカラフルセンス、ポップでほのぼのとした、あざやかなグラフィックは、非常にゲーム然としていて、
何といっても実に見やすいです。アイテム合成時の演出も楽しい上にうざったくありません。
(聞いてますか半熟英雄対3Dのスタッフさん達…ああこれもスクウェア側だ)
「どうです?いいでしょう?FFYの画面なんざ、リアルかも知れないけど、
あちこちチラついて見にくいじゃないですか!オープニングのアップなんか無様そのもの!
それと比べてみなさい!この見易さ!好感度(?)!素晴らしい!!
FFYも素晴らしいって?あれは素晴らしいというより素薔薇しいやね。
…ああ、それでもこのレビューでさえFFYより2点も悪いぞ。所詮、リアリティには適わない。
こうして歴史は歪められ、大事なものを忘れ、あやまちを繰り返すことになるのだ…
そうならないためにも!いいかゲームはグラフィックじゃない!
者ども!FF包囲網じゃあああああ!!!」
一体何を言ってるんだこいつは。
俺か。
| 音楽 |
はっきりいって凝っていない作りはまたしてもFFに反するもの。
とはいえ、音は綺麗でまあまあ良い感じです。
グラフィック同様の心地よい、ほのぼのした感覚。
戦闘曲も、ライトなRPGはこう創れというお手本。まだ完璧とは言いがたいかも知れませんが、
理想系の1つ。ちょっとオーケストラ入ってます。
ライトファンタジー、ジャングルウォーズ2らの悪しきほのぼの戦闘曲の伝統を打ち破りました。
日本語ですか。
| バランス・難易度 |
ロボットそのものの能力というより武器がしっかり強化されているかが前提ですから、
戦闘で窮地に陥るのは大半がプレイヤーの責任によるところが大きい。
だが、それでも開発側がおかしいんじゃないかと思える点があります。
強い敵と弱い敵の差のやたらと激しいこと。
まあ、バグッセリア、違った「オデッセリア」ほどじゃないですが、軽くいなせる敵
ばかりかと思えば、たとえ能力の違う3体のロボットを上手に使い分けていても、
2発くらいであっさりこちらが倒されてしまう奴もいるんです。
ボス戦もクリティカルが出ないとなかなか勝てないことが多いんですな。まあ、
クリア時の装備がフルメタルアクスだった俺が言えることではないかも知れませんが。
| まとめ |
優等生ソフトといった感じ。特殊システムでオリジナリティを出しているし、攻略心をそそられるけど、
だからといって身悶えする様な難易度ではないです。
もっと世界観を広げては良かったとも思ったし、合体、ロボットのパラメータももっと緻密にした上でも
プレイのし易さは持続できたような気もするのです。
96年版SFCカタログの75点、ユーザー平均8、7385点はちょっと高過ぎですな。
繰りかえしになってしまいますが、自分は最強武器を入手できず、
どうでもいいようなフルメタルアクスのままラスボスまで挑むハメになってしまいました。
技もトリプルヒットが最強と言うお粗末さで。クリアできましたけど。
もし、これからプレイする気のある方がおりましたら、是非ともじっくりプレイしていただきたいものです。
当時のエニックスのアンチスクウェア色たっぷりの世界を味わってください。
(この項・了
※決して今回のテーマはマジに受け取らないで下さい)
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