SFCRPGクソゲー9栄神
「怒り」ソングマスター
(1992年・やのまん)
| 容量・8M |
| 購入価格・980円 |
| 物語★ |
| 容量★★ |
| 内容★ |
| 操作★ |
| 絵柄★ |
| 音楽× |
| バラ★★ |
| 特殊★ |
| 総合★ |
| キャラ・C |
| 難易度・B |
オレはこのやのまんというメーカーが嫌いだ。
ゲームの出来の割りに、ゲームの評価が高いというのがその理由だ。
アレサあたりも、出来自体は平均レベルだろうに、あの異常評価は何だ。
いや、違った側面から見ればいいのだろうが、あくまで全体を見渡した上で評価すれば最低でも標
準より下のランクには位置づけられる。
といってもこのRPG、クソゲーとするには説得が乏しい。
ここで私があえてクソゲー9栄神の一角に据えたのは、単なる個人的感情であることをお許
し願いたい。
‥でソングマスターなんですが、パッケージに大袈裟な宣伝をしていたり、マニュアルが無意味に凝
っているというバカゲーのお約束を見事に踏襲しています。
なんでこのことにやのまんファンは気づかないんだろう。
このレビューのために再プレイをしようと思ったのですが、あまりにつまらないのでやめました。
「オープニングは映画のタイトルみたいでカッコいいぞ!」
どの辺がですか?
「アルバイト紹介の口利き屋をはじめ町には店がいっぱいだ!」
無駄に広いだけです。
「魔法を有効に使って功撃だ!ボスを倒せ!」
字、間違ってます。
大体、どこにでもあるようなものを、宣伝文句にしないで下さいよ。
| シナリオ・ストーリー |
タイトル名を見るとなんや変わったRPGを連想させるけど、なんのこたあない、至って普通の内容。
「ソングマスター」ってあるから特殊なイベントでもあるかと思いきや、特になし。
他のRPGには竪琴やら作曲やらオペラやらいろいろあるってのになあ。
それどころかところどころにおかしい箇所の目立つこと。
まずオープニングでいきなり超音波を使い、こちらのやる気を削いでくる。
最初の2択イベントでは、1つのイベントをとばすかとばさないだけの話で、プレイヤーはそれを予測できない。
おまけにこのアルバイトイベント、パッケージ宣伝ではメインっぽく(↑冒頭参照)扱っていたが、
ゲーム中ではこれ以降もう出てこない。
その後至って普通のストーリーが淡々と進んでいく。こういうテンポの良さがファンは好きなんだろうね。
さてさて、途中から加わったヒロイン役のセレナ、そして主人公のユーリ、それまでほとんど何の会話もなかったのに、
いきなり昔からの恋人同士であったかのような会話をはじめます。
いいのかそんな脈絡のない話で。これでもやのまんファンなら満足なのか。
で、また普通のストーリーが淡々と続き、絶望的にダサいBGMのラスボスを倒した後、
やのまんファン仕様のビジュアルシーンがはじまります。
ラスボスはメインの敵役であったラグナスの死体にとりつき、ユーリを刺しに行きます。
するとヒロインのセレナが彼を庇って死にます。
ラスボス「フッ‥どのみち貴様らはここで殺されるのだ‥このわたしによって‥いやラグナスと言ったほうが正しいかな‥」
んなんどうでも良かろうが。ま、別にいいでしょう。問題は次。
ユーリ「‥ゆるさない!貴様だけは!」(中略)
「今のうちにリザレクションをっ!」
復活できるんかい!
こいつは、セレナがザコ敵に戦闘不能にさせられるたびに「‥ゆるさない!貴様だけは!」と叫んでたんでしょうね。
まあここではリザレクション効きませんけど。(完全に死んだから)
で、ようやくラスボスを振り切ったあと、悲しみに暮れ続けるユーリ。うーむ、ヒロインやメインキャラが死ぬ
エンディングはなかなか経験ないなあ(のちアルバートオデッセイ、エストポリスで体験)、なんて思っていると、途中までパーティーにいたエル・ラーンがのこのこやってきて、
エル・ラーン「ユーリ!今こそ、あなたの、ソングマスターとしての力が問われる時です!奇跡を!」
ユーリ「‥起こしてみせる!奇跡を!」
だったら早くやらんかい!
かくしてセレナは復活して、めでたし、めでたし。
もうつっこむ気が失せたのでここでやめにしよう。
| システム・操作性 |
中途半端です。
このゲームのフィールド移動は行き先を指定するだけのラクな移動であるんですが、
同時期に発売されたヒーロー戦記から斜め見下ろし型のハデな機能を取っ払っ
ちまっただけの、実に貧相な代物。
ちなみに評価の高い人はこのへんを無視してます。
キャラの移動だって、ドラゴンスレイヤー英雄伝説のように障害物に引っかからず歩けるけど、
速度そのものが非常に遅いために、動きやすさが半減しています。
更に町が無駄に広く、嫌がらせしてるようにしか思えません。
戦闘システムについては−。
まず、一見するとタクティカルバトルなんですが、実は単なるコマンド式。まあこのゲームの出来を見る限り、
タクティカルにしたらライトファンタジーの二の舞になってしまったでしょうから、これはこれで正解。
ただ、歌が普通でいう魔法で、いかにも歌だ!っていう感じが見えてこないのが残念。結局、
オーソドックス型から抜けきれなかったんだろう、
「ゲーム・エンタテイメント革命宣言・やのまん」のフレーズはどこへ消えた。
魔法、違った歌の切り替えもL、Rではどうもやりにくい。歌選択画面をもう少し広げるべきでありました。
だが、それよりも問題なのは、全体攻撃歌を使った時。オーロラダストやスターダストで10体以上もいる
敵を一掃しようと目論むが、グラフィック、ダメージともに一体ずつしか表示されないんですな。
しかも表示、敵の消え方、これまたともに遅すぎ。
結局ライトファンタジーと変わんねえよ。
そして極め付けが、無駄に凝ったマニュアルのゲームのヒント・その6。
「あなたは知っていますか?RPGの基本、それはこまめなセーブなのです。このゲームは魅力的
なストーリーのためどうしても話を追いかけてしまい(中略)RPGの保険であるセーブはこまめに
しておきましょう。このゲーム『ソングマスター』は何と言ってもセーブを6つも用意して
ユーザーフレンドリィに作られていますので、場面が変化したらすぐにセーブしても大丈夫です」
つっこむところを限定すると、セーブが6つなんて、このゲームに限っては必要ないでしょう。
ロマサガ1やトラバースだってこんなに要らないし、内容のほうが充実しとるからセーブをこんなに作る空き容量などない。
つまり、想像するに、
ただ単に容量が余っただけではないだろうか。
大体、もっと他にやることがあったような気がするのだが‥。
「ゲーム・エンタテイメント革命宣言・やのまん」
的外れな革命をしている気がするのはオレだけでしょうか。
| グラフィック |
ツヤツヤ感、キラキラ感がほとんどない、つまり質感がないということだが、カラフル度はまあまあである。
が、この文章だけでは、ソングマスターのグラフィックレベルは推し量れない。
例えば、大陸マップ上の通路ダンジョン。全部木で囲まれた通路だ。
「○○峠」とか書かれていても、全部、木に囲まれた通路。
しかも同じような道ばっかり。いいのかなあ。
魔法グラフィックも‥見下ろし型の戦闘画面なのに、全体への歌、1体ずつしか表示されない(システム編
でも述べたが)しかもチラチラと貧相なもの。
最強クラスの魔法、いや歌、スターダストというよりゴミダストや。
ごめん、ダスト自体がゴミの意味も持ってるんだった。
| 音楽 |
ゲーム音楽というのは、環境音楽である。気分をリラックスさせたり、高揚させたり、その場の雰囲気
をプレイヤーに伝えることなどを目的としているはずだ。
もちろん、曲単体でも聴いて楽しめなければならない(←羽田健太郎氏の持論だ)。
ところがこのソングマスターの曲群は、数こそ豊富だが、プレイヤーの気持ちを掴んだり楽しませようというよりは、
むしろイラつかせようとしている感じを受ける。ボス曲や村などはまさにそうだ。
全体的にミスマッチの曲が多い。産業革命時のような世界観だが、なぜか現代っぽいし、
ソングマスターというロマンチックなタイトルで、テーマも音楽っぽいのに、
ガチャガチャ、ジャカジャカやかましい音楽ばかり。
何か訴えたいことでもあるのか。大体音質が粗すぎる。ピントがズレまくっとるのもある意味音のせいだ。
ところがこれでも音楽がいいって言う人いるんだよなあ。オレの聴覚こそ腐っているのだろうか。
まあ1人でもいいって言ってくれる人がいればいいんだろうけど。
| バランス・難易度 |
ゲームの進行自体にはさして影響はないのだが‥。
後半になるに従い、通常攻撃オンリーの奴がほとんど役に立たなくなって来る。こちらの最大HPを
大きく超えるダメージの魔法をザコ敵がかましてくる。
ロマサガ(サガフロ)もそうやないかという人もおるでしょうが、このゲームはサガシリーズのように戦術が確立されちゃ
いないんです。それを前提とした戦術、戦闘ルールがサガにはあるんです。これにはそれがない。
ラストバトルにしたって、どんな通常攻撃でもダメージ3が精一杯。最強クラスの魔法を仕
掛けても1,000が精一杯。2度戦い、HPは併せて80,000。
幸いオレの場合爆弾「バブロフ」を大量に持っていまして、しかもそれがダメージ「1003」与えられました。
これなら1ターンで5000以上。
こんなどうでもいいような武器にやられるラスボスってのもどうかと思います。まあいいか。
| まとめ |
冒頭でも述べましたが、気になったのは、ゲームの出来に反比例した異様な評価の高さ。
「大技林」では30点満点中18・9点。これでも高すぎると思うが、比較的妥当か。
だが今は亡き「The スーパーファミコン」誌上の読者評価では、平均8・3点。SFCで規定投稿回数に達している
ゲーム500本の中でも180位の高位。RPGの平均8・1点(←これも高すぎるが)に対し、0・2点も高い。異常だ。
だが、この誌上の読者評価は組織票が多かったそうだ。
なるほど、じゃあソングマスターもアレサファンの‥ほかのゲームの点も甘かったわけだ。
結局今回もやのまん愛ってことで結論に達しちゃったな。
(この項・了)