バカゲーだよ!全員集合
File・8 シルヴァ・サーガ2

(1993年・セタ)

容量・16M
購入価格・380円
物語★★
容量★★
内容★★★
操作★★★★★
絵柄★★★★★
音楽★★
調整★★★★★
特殊★★
総合★★★
キャラ・
難易度・

んー、一言でいうと、キャラが無意味に入れ替わりまくり、
ヒロインの名を借りたストーカーに追い掛け回されるRPG。

「The スーパーファミコン」の集計結果を基にした96年版カタログでは70点。
ユーザー評価8・52点。最近もそうだが、ユーザーはRPGに甘い。


シナリオ・ストーリー

続編(前作はミネルバトン・サーガ。じゃあ「2」いらねえじゃん)の物語だが、
オープニングで内容が理解できるので、その点は問題ない。

ストーリーはそれ主導型の割には、少しオーソドックスすぎて、物足りなさを感じてしまうが、まあ仕方ない。

しかしここで問題なのは、キャラクターの在り方だ。

修行をするから」

「退屈だから」

「アイテムをやるかわりに」

「結婚の前に主人公の手助けを


など、なんだかどうでもいいような理由で強引にパーティに割って入る方々。
パーティは4人までなので、そのためパーティを外された奴までいる。

「退屈だから(=せっかくだから)」の理由で仲間になった戦士ユラトはともかく、

「お前は実力不足だから」と非情に言われ、全く同じ能力の僧侶と交代させられた
セナモルなど、たまったものではないだろう。

そこまでしてなぜ代える。

結局、14人もの人間が入れ替わり立ち替わり、主人公パルスのもとについては去っていく。
ユーザーもパルスもさぞ頭を痛めたことだろう。

「運命に導かれし者たち」とDQWでも意識したんだろうが、これじゃあ
「理不尽に導かれし者たち」だ。

パルスが可哀想でならない。ようやく人物を知りかけてきたと思ったら、
そいつは外れてしまい、見知らぬ奴が仲間になってくる。

それだけならまだしも、倒れているところを助け出されたメリアという女に、
それだけでは終わらず、つきまとわれるハメになるのだから。

こちらが先に出たはずなのに、4つめの町で先回りされる。

まあそのときは、前作の主人公カイラルの消息を伝えにきただけだったが、
どうやって1人で来れた。

ラゴン城を解放し、3魔神を斃し、光の盾、鎧を入手し、
残る光の剣を求めてやってきたアルトガ砦。

ここでもメリアらしい女性がパルスを探し回っているとのこと。
なんか怖くなってきた。

光の戦士になり、最後の3人の仲間を集め、4つの塔を攻略して魔王城にのりこみ、
これを倒しエンディングに入ると‥短ェ話だナ。

とにかく、またまたメリアが出現。
そこで、ムリヤリ一緒にさせられてしまう。

パルスの人権を完全に無視した畏るべきシナリオ。

主人公が喋らないのをいいことに、嫌なことを平気で押し付けているRPGは多いが、
これはその典型的どころじゃない例だ。


システム・操作性

主人公パーティ・傭兵・神像の3パーティーで行う戦闘が最大の特徴。
というか、それしか特徴がない。

傭兵は武器で攻撃し、神像は魔法で攻撃する。
一度戦闘が終われば全回復しているのが心強い。

さて他の部分だが、魔法の種類が異常にショボく、神像はどんなに合体して強化を図っても、
殆ど特徴が感じられない。

連続200回勝利で得られる「勝利の神像」、
空中を浮遊するボスを全て斃して入手する「海風の神像」でさえも、だ。

その点、傭兵は仲間にするのも雇うだけでMPも要らないから、神像より使い勝手は良い。
もっとも死んだら生き返らんが。エーギルが足りないようですね。

それにしても、練りこみが足らない。
入れ替わったキャラも前のヤツと能力同じだし。

FCよりゴージャスになったというが、
これでゴージャスというのなら、さぞFC版は貧しかったのだろう。


グラフィック

やはり目を引くのは戦闘シーンだ。93年でビッグネームのメーカーでもないのに
この細部までこだわった描き込み。

特に敵キャラの美麗さは目をひく。ガデュリンより迫力は失せるが、美しさは上回る。
ロマサガ3並み、いや更に凄みを感じる。

ワンダラスマジック、デュアルオーブ2と並び、戦闘シーンベスト3の1つだろう。

だが、このシルヴァサーガ2の優れたところは、デュアルオーブ2と違い、
戦闘以外も気を抜いていないことだ。

パーツを組み合わせた感が目立ち、ワンダラスマジックの「芸術」には及ばないが、
ドット自体の絵質は高く、一部の評価で
「ミニチュアのような細かいグラフィック」という表現がなされているが、まさにそのとおりだと思う。

ただ、ダンジョンなどの構成の単調さには疑問符。

このゲームの評価が高いのは、この項が良いからか。
やっぱりグラフィックなのか。  


音楽

渋いイメージと音の割にはフィールドが妙に楽しい感じで戸惑ってしまう。

そのくせに他の曲は妙に地味だ。船、そりの曲は中途半端で終わり、
町の曲は長いこと聴いていると飽きてくる。城はいいのだが。

そして問題は戦闘曲だ。ラスボスもザコも同じモチーフ。
エストポリス1のボスのようにもとの曲が良ければまあマシなのだが
(エスト1の場合はラスボス曲にボスのモチーフを用いている。全くそのままというわけではないが)
この単調なBGMでは。

植松氏は同じモチーフの流用のほうが絶対印象に残るって力説してたけど、
音楽素人のオレがいうようで悪いけど、
手抜きにしか感じないんだよね。

半熟英雄3D、流用多かったよね。
(ちなみにこのゲームは植松氏作曲ではありません)


バランス・難易度

他のRPGに較べると、中盤から通常攻撃5、6発も当てないことには倒れなくなってきて、
やや手間がかかるが、ゲームバランスそのものを問題視する必要はない。
ただ、ボスの難度がややヌルめだ。特徴もない。

話でもまず詰まらない。ダンジョンの構成も甘く、シブめの雰囲気の割に
やたらと簡単なゲームだ。

LV上げも3パーティーをうまく使い分ければワケない。


まとめ

ストーリー重視(にしか見えない)のくせに話が貧弱に感じるのは、
設定に素直すぎることと、キャラクターがおかしいからだろう。

入れ替わりすぎるし、入れ替わっても能力は同じだし、
ヒロインストーカーだし。

システム・BGMもゴージャスに見せているが、実際はそうでもない。

結局、ユーザーの評価が高かったのはグラフィックだけだったということか、
あなた方は演出、グラフィック様主義プロデューサーの犬か。

だれでもクリアできるってのも+か。
まあ、初心者用として作ったのなら仕方あるまい。

もっとも、3パーティー制はちょっとわかりにくいはずだ。
システム自体が単調なので分かりやすくなってしまったが、
そう考えると決して初心者向けのつもりで作ったとは思えん。

なんだかバカゲーレビューというよりは、全然笑えないし、
ジミゲーレビューになってしまったな。

っていうか、バカなのはキャラクターだけだろ。


(この項・了)

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