SFCRPG名作24将・19
アクセス39000記念
〜見た目は軽いが奥は深い。和風RPGを代表する一作〜
新・桃太郎伝説
(1993年・ハドソン)
| 容量・16M |
| 購入価格・900円 |
| 物語★★★★★★★ |
| 容量★★★★★★★ |
| 内容★★★★★★ |
| 操作★★ |
| 絵柄★★★★★ |
| 音楽★★★ |
| 調整★★ |
| 特殊★★★★★★ |
| 総合★★★★★★ |
| キャラ・S |
| 難易度・A |
| シナリオ・ストーリー |
非常にどでかいスケールで繰り広げられる桃太郎たちの冒険だ。
一見ギャグ調だがシリアスなストーリー、こだわって創りこまれたサブイベントも豊富。
また、今ではすっかり当たり前になったが、イベント進行時に仲間によってセリフが変わる
システム(ヴァリアブル・メッセージ)を初めて採用。
キャラの個性を引き立たせると同時に、他のRPGにも影響を与えた。
様々な日本昔話がひとまとまりになっている世界観は親しみが湧く。
雰囲気と裏腹に話がシリアスなのは、元来日本昔話に深刻だったり残虐だったり
する話が多い点もあるからか。
しかし、世界の崩壊→再生ってのはガラでもない気がする。
| システム・操作性 |
まずは戦闘について解説してみよう。
今回の「タクティカル・ウェザー・バトル」は、天気によって味方や敵の能力が変化するという
システムだが、それをプッシュしなくても、パーティキャラの特殊能力がFFやロマサガ並み(以上
か?)に豊富、また敵自体にかなりのクセがあり、クイズを出してきたり、回復してくれる奴など
いて、十分に個性的と感じさせる出来だ。また敵味方ともに戦闘中いろいろセリフをいうのも
面白い。大ボス、ラスボスの対決時はよく喋る。
戦闘以外も内容豊富、やる事が多くて大変。メインイベントから、ダンジョン内のパズル感覚の
謎解き、歌からの謎かけなど凝っているし、サブイベント、ゲームもやたらと多い。
祭りで賑わう村ではカルトクイズなどのゲームが楽しめ、後半では城を築城して行ける
楽しみもあるなど、その他もろもろ。
…が、これらを極めようとするとき、どうしても足枷となってくるのがその悪い操作性。
SFCのハドソンRPGはエルファリアシリーズを除き、ボリューム大でビッグなゲームを創るのに、
それを循環させる「血液」が足りないのだ。画面の切り替わり、カーソル移動、キーレスポンス、
全てが鈍い。更に敵とのエンカウントも非常に高い。
ゲーム内容は素晴らしいのに、例のソフトバンクSFCカタログのユーザー評価が8・1点と
RPGとしては平均的にとどまっているのは、操作性のひどさがあるからだろう。
カーソルを動かすだけでトロトロしてるのが気になる。犬らにきび団子やる時も億劫…
PSの桃伝はきっとこの点改善されてるんだろうけどな。
| グラフィック |
遠景が霞む、斜め俯瞰型のフィールドはなかなか綺麗だが、「新桃太郎伝説究極本」
を読む限り、もしくは絵自体を見ても分かるが、アルバートオデッセイのグラフィックに
触発されたようだ。よっぽど力を入れて創ったのだろう。戦闘シーンもさわやかで見やすく、
かつ地味でない色合い。街や洞窟はちょっと負けているが…。
| 音楽 |
関口和之氏の和楽器へのこだわりが浮かぶようだ。力が入っている。
メロディ面でも西洋ビート&和風の戦闘や、意図的に外した曲など、特徴が出ている。
しかし、シンプルすぎて物足りない面も。60曲近くあるが、ゲーム音楽だということを
意識しすぎたのか。ちょっと勿体無いです。
| バランス・難易度 |
謎解きの難易度は見かけによらずハンパじゃない高さ。特に大江山の5階のメッセージ、
あしゅらの俳句の謎かけが難関だ。
また、基本的なことだが、しっかりと人の話を聞いていないと、本当に話が進まなくなる。
更にうざったい操作性と、これだけでもつらいってのに、戦闘も敵の個性が強すぎて
バランスが悪くなっており、キツいったらありゃしない。
味方を回復してくれる敵が各地にいるが、これは制作者によると、どうしてもバランスが
とれない箇所があり、この敵を分布させてしのいだということらしい。
まあ、無個性なのにバランスがひどいのも多いから、それらに比べりゃ楽しめましたが…。
「クロノトリガー」のように敵がクセ者そろいでも、バランスがとれている例もあるがね。
| まとめ |
ボリューム満点、オリジナリティ抜群、やりこむ価値の高い、文字通りの理想的和製RPGだろう。
仲間を全員集めたり、サブゲームで満点とったり、貧乏神を99段まで育ててキングボンビーに
したり(俺はしなかったが)と、とにかく面白い。
しかし、ゲーム自体の難易度は異常に高い。ウィザードリィやウルティマといった西洋産RPGに
匹敵する、といっても過言ではないのでは。操作性が悪いことが他の出来の割に評価の
芳しくない原因であることは前述したが、クリアできないと結局評価って下がるもの。
まあそれでも、このRPGは、今まで見た中でも実に野心的な創り。
絶対に名作と呼ばれる作品だと思う。
ちなみにこれ発売日がクリスマス・イブなのだが、結構キツいプレゼントだったろうなあ。
どーしてもクリアできん人は「新桃太郎伝説究極本」を買うべし(今、あるのか?)。
(この項・了)
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