SFCRPG 暁!次点リーグ

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〜続編な上、出来もいいのに、異常ともいえるほどマイナー…〜


レナス2〜封印の使徒
(1996年・アスミック)

容量・32M
購入価格・5,800円
物語★★★★★★
容量★★★★★
内容★★★★★
操作★★★★★★
絵柄★★★★★★
音楽★★★★★★
調整★★★★★
特殊★★★★
総合★★★★★
キャラ・
難易度・

淡いイメージを持つ世界観と独特の形観を持つキャラが織り成すシリーズ第2弾。
ストーリーの意外性を除けば、総的にグレードアップしている。
また、出来はこちらのほうが良いものの、初めて作り出した苦労、ユーザーへのインパクトを
考慮したうえで、名作24将には前作のみを持ってきている。

ところで、この作品はPS全盛期に入ろうかというSFC後期だった上、その、SFC内ではドラクエVリメイクなど
の登場もあり、異様なほどのマイナー作。自分も存在をなんとか知った程度だった。
もともとの生産数が非常に少ないらしく、中古屋でも滅多に見かけない。


シナリオ・ストーリー

主人公ファルスは「大統一」を行うためにこの世に降臨した神(?)。
ここらへんから既にレナス、そこらのRPGとは一線を画している。
地底世界アンデルに夜明けをもたらすため、ファルスは4つの秘宝を探し求める旅に出る。
しかし…。

この話は冒険を進めるごとに、世界観がどんどん広がっていく。前作でもそうだったが、
何度となくやりきれない思いにさせられるイベントが連発するが、某RPGなどのように
あざとくなりすぎずに表現出来ているのは、淡い世界観を持つレナスならでは。
完全な一本道だがその巨大な物語は、素晴らしいキャラクターのセンスと相まって
特異な感動をユーザーに与えるだろう。

残念なのは、前作に比べ、話の展開が読めてしまうことだ。
しかし、それが却ってプレイヤーに充実感を与えてくれることにも繋がっている。
期待通りの更なる壮大な世界が彼らの眼前に広がるように出来ているからだ。


システム・操作性

十字ボタンのみで快適に操作出来るという特異性は、この2にも忠実に受け継がれている。
慣れてくると快感で、しかも前作に比べやりにくさが解消されている上、
「全回復」のサービスコマンドが加わっていよいよ快適さがましているのだ。
キーレスポンスや画面の切り替えもハイスピード。

HPを使って呪文を唱えるなど、これまた奇怪なシステムにも改良が加えられている。
まず、町などで仲間に出来る「傭兵」が成長するようになった。
また、戦闘後狩った精霊の種類が今持っている精霊と同じならば、吸い込めて精霊呪文のレベルを
アップさせるというシステムも加えられた。呪文の種類は少ないが、威力自体をUPさせて
シンプルながら幅広く呪文重視の戦闘を盛り上げている。

ただ、ストーリーやグラフィック同様特異ではあるものの、抜け出たものではない。
優れた内容だが、豊富ではないし荒々しさも感じない。
まあ、それがレナスの特徴と言ってしまえばそれまでだが。


グラフィック

中間色をふんだんに使った淡い色彩と、パステル調の絵柄は健在。
キャラクターも独特の輝きを放っている。
92年の作品だった前作に比べ質感もグッと増しており、これなら十分評価できる。

ただ、ドット絵がやや淡泊で、テイルズなどのような「流れる美しさ」はない。
まあ、それがレナスの特徴と言ってしまえばそれまでだが。

しかし、ラスボスのアレには、かなり大笑いしてしまった…。


音楽

前作は独特さが大きな武器という感じで、インパクトに欠けるきらいがあったが、
この2ではバトルをはじめパワーアップが図られている。
フィールドが世界ごとに違うのは勿論、ニグレンの長城の1つ1つの町に曲がつけられるなど
バラエティに富み、田中公平氏のセンスがより顕著に引き出されている。
これらに加え、一般の村やボス曲も非常にいい。

特に腰を抜かしたのは、ゲーム後半の大敵「4天使(だったかな)」の戦闘曲が1人1人違うこと。
これはスターオーシャン2の十賢者のそれが画期的だと思ったが、既に2年前に
やっているゲームがあったのだ。


バランス・難易度

前作に比べ、マップが見やすくなったので、マップ上で迷いまくるということはないだろう。
ストーリー自体を解くのもそれほど難しくなく、マニュアルに難物と紹介されている
ダンジョンも、ある程度は迷うが、泣きを見るほどではない。
戦闘も、呪文の使用HPがそれほど問題にならないので、通常攻撃のような感覚で使える。

逆に、緊張感がなくなってしまったとも言えるが、それくらいで丁度良くなっている。
ボスだって、戦略的ではないが、前作よりは歯ごたえがある。

ただ、ラスボスよりもその前の「試練」のボスのほうが強いのには閉口したが…。


そして誰にも気づかれなかった

まとまりの良さと特異さという、相容れなさそうな特徴を併せ持つレナス2.
しかしこれらこそがこのゲームの魅力であることは既に述べてきたことからもお分かりだろう。

その「異色」という表現が相応しい世界観に加え、HPを使って唱える呪文、
話しかける時以外はほとんど十字ボタンの操作など、いろいろと面白いものを残してくれた
シリーズだった。

確か3部作だったというのをどこかで見たが、たった2作で終了してしまい、
おまけにこの2はSFC内でも、シリーズものにも関わらず超ド級のマイナー作。

今思えばこの末路は非常に残念でならない。


(この項・了)

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