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〜ホラーRPG
(但し怖さ度0)

ラプラスの魔
(1995年・開発・グループSNE・販売・ビック東海

容量・16M
購入価格・1480円
物語★★★
容量×
内容★★★
操作★★★★
絵柄★★
音楽
調整★★★★
特殊★★★
総合★★
キャラ・
難易度・

6時間半で終わりましたよ。

おそらくFCの名作「スウィートホーム」の2匹目のどじょうを狙って創ったのだろうが、
どれをとってもいまいちな出来、貧弱なボリューム、設定を覆す拍子抜けのストーリー、
さすが「サイバーナイト」輩出したグループSNEといったところだが、
これをビック東海なる帝王が販売権を獲得、奇妙な迷作が世に放たれた。

サイバーナイト同様、原作やパソコン版は評価が高いが…。

シナリオ・ストーリー

巷のRPGでは、途中から話が段々横道にそれていき、
いつの間にやら魔王や邪神と闘うことになっていた、ってのはよくあるパターンだが、
このゲームの場合、世界観的にムリがある気がする。

設定に束縛されていないことは優れた話の条件だけど、
まずこのゲームのコンセプトをいうたんさい。

”時は1920年代。禁酒法時代。アメリカ東部の町ニューカムにそびえる「幽霊屋敷」ことウェザートップ館で、
少年たちの惨殺事件、少女失踪事件が発生。警察の捜査もいっこうに進展しない。
そして、この事件に興味を持った一団が館の捜査に乗り出した…”


要するにホラーRPGだ。
FCで人気を博したスウィートホームの2番煎じ的であることはこの際無視するとしても、
このラプラスの魔のストーリーには「怖さ」がない。

最初は死体を持ち帰ったり幽霊が出現したりとC級的なホラー系イベントこそあるが、
段々とそれすらなくなってくる。

特に「中世の館にワープ」してからは、
お使いを漠然とこなすだけの、単なるファンタジーRPGになり下がっている。
2流以下のRPGにありがちな、持続力のなさが見事なまでに浮き出た形だ。

最後は、試練の部屋だの、異次元だのと、泣けて来るわもう。
ホラーRPGですよね?

当然スウィートホームのような謎解きや緊張感は皆無。
冒険の舞台も、街と、月の地下渓谷より狭い館と城。
一般RPGのラストダンジョン1つが全体の舞台じゃ、ボリューム薄も仕方ないですな。
一応エンディングは2種類ありますが…。

システム・操作性

そんなに悪くない。スウィートホームのパクリと言われないよう、
そこそこのオリジナリティは出ていますな。

主人公は一団の中から必要に応じてキャラクターを入れ替えて探索を行うんだけど、
パーティーに加わっていないキャラも経験点を得られる点はなかなか親切だ。
ちなみに経験点は敵を倒すよりもイベントクリアで得られるほうが多い。
「ソード・ワールドSFC」にみられるこのシステム、やはりグループSNEだ。

キャラクターにも特殊能力を持たせることで特徴を出している。

●戦闘力、探索力を併せ持つ剛胆な性格の探偵、アレックス。
(の割には一番怖がりだ)。

魔物の写真をとることで金を稼ぐジャーナリスト、モリガン。

●主人公よりも主人公っぽい雰囲気の霊能者・草壁。

魔法を扱うディレッタント・ラモント。
「インチキ霊能者をあばきにやってきた」
…って、魔法の方がよっぽどインチキ臭いっての!

…などとまあ個性的な面々だが、特殊能力自体に価値が見出せないものがある。

「接近戦」と「銃器」はどちらも威力がほぼ同じなので、弾丸の予算がいらない接近戦の方が良いし、
「手がかり」はおまけ程度の補助能力でしかない。

また、こういうタイプのゲームにいかにもありそうな「恐怖」のゲージ。戦闘や探索中に上がっていき、
MP(精神)も同時に減っていくというもの。MPが0になってしまうと発狂して戦闘不能に陥ってしまうが、
恐怖ゲージのほうはMAXになると大技が使える。

エストポリスといいFFZといい、こういうのは流行りになってたようですな。


グラフィック

生気のないドット絵と、いかにもやる気のなさそうな店やダンジョンのマップ、敵キャラ。

それらをごまかすためか、時折ビジュアルシーンが挿入されるが、それも恐怖を演出する
までには至っていない。文字だけは気合が入っているが…。


音楽

よりやる気がない。
城に至っちゃキーンキーンって鳴ってるだけだし。
キーンはサッカーだけにしとけっつーの。

まともな曲はラスボスとエンディングだけ。ホラーの演出などは持続力がなくなってるのに、
なんでここだけは逆に尻上がりなんだろうか。


バランス・難易度

パーティーに加わっていないキャラも経験点を得られるため、どっかのブレスオブファイア2のように
パーティー入れ替えに四苦八苦することはない。

恐怖を受けることでの発狂も、中盤まではほとんど心配いらないし、終盤になったら金ができるので、
MP回復、MP上限UPアイテムを大量に買い込めばよろしい。
実際はMP0より必殺技ゲージがMAXに達することのほうが圧倒的に多く、恐怖大歓迎ってとこなのだ。

お使いイベントなのでうざったいが、鏡の間の謎(これはかなり迷った)以外は、
話さえちゃんと聞いていればかなりラク。


まとめ

ホラーアドベンチャーや、RPGの入門作といったところか。
難易度はそのタイプのソフトでは一番低い部類だからだ。

もっとも全然怖くないので、ホラーとは言えんかも知れないが…。
どっちかというと単なる「2DダンジョンRPG」かな。
死体が転がってたり不気味な名のアイテムがあったりするのは、他のRPGでもあることだし。

どうでもいいけど、ラストイベントで、必要がなくなったとはいえ
城の地下がバグゾーンになっているのはどうかと思うなあ。

(この項・了)

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