SFCRPGクソゲー9栄神
真・聖刻(ラ・ワース) 

(1995年・ユタカ)

容量・8M
購入価格・680円
物語×
容量××
内容×××
操作×
絵柄★★
音楽★★
バラ
特殊×××
総合×××
キャラ・
難易度・

オレの生涯最低のRPG。
っていうか、ゲームじゃねーだろ。

某有名バカゲーレビュアーが「スーパーモンキー大冒険」に書いたのと同じこと書いちまったじゃねーか。

ストーリーのもとはテーブルトークや小説。やっぱりキャラゲーかい。
しかもえらくマイナーどころで。でも定価9800円はないんじゃないの。

電源を付けると、すりきれそうなBGMが流れ、貧相な、
いかにもクソゲーっぽそうな文字で威圧してきます。
このとき既に嫌な予感がありました。

ロード画面も主人公のビジュアルがでかでか登場。原作ものらしいですな。
ボタンの音も聴いた瞬間に悪夢です

シナリオ・ストーリー

設定。

アハーン大陸の中央に位置する広大な地域、中原の征服を聖刻教会の錬法師集団「聖輪八門」が狙っている。
そいつらの野望を阻止するため、盗賊団の少年シフォンが伝説の操兵「白き操兵」を捜し求める‥。

さてゲームスタート。主人公シフォン、速攻で囚われの身になり
今度はそのカルヴァレー国王女ミシェルダを動かすことに。

「キタンのやき物は世界一です」

「姫様、われわれは日夜厳しいくんれんを行っています」

「この王家はほんとうに立派なたて物です」

国民のセリフ集。少しは謙遜せんかい。つーか、姫にわざわざいうほどのことでもないやろ。
なんとも見苦しい。話を聞いていたら、なんだか哀れに思えてきた。

囚われのシフォンに会いにいくミシェルダ。

シフォン「あんたがあの有名なおてんば王女か、うわさはきいてるぜ」

ミシェルダ「あなたのことを知っているわ 名前はシフォン」

ご都合主義の極致ですな。それまでの話で全く伏線がない。
もっともゲーム開始まだ10分経ってないですが。

やがて、王宮の皆が全員無表情になるという怪事件が発生。再びミシェルダがシフォンにあいに行き、
王宮を救って欲しいと懇願します。

「みんな無表情になって私の話を聞いてくれないの」

「きらわれたんじゃないのか?」適切なツッコミだ。
しかし何も、この緊急事態にウケを狙わなくても。

やがて犯人である聖輪八門の一人、「陽」のカーシャが登場。彼女から逃げ出すシフォン。
するといきなりミシェルダが現れ、色々言った後、やたらでかいモビルスーツのようなもののことでしょうが、、
「さあ、操兵に乗って」‥いつ知ってた。一言も言ってないんですけどね。

なんとかカーシャをふりきりますが、戦ったのは別の奴でした。 



その後も、オートイベントがダラダラ続くだけのゲーム感ゼロに等しいストーリー展開。 同じSFCでもFFYほどの
演出技術もなければやバズーのような練りこまれた話でもないし、話で見せようとしちゃあかんわ。

貧相なデジタルストーリーのつもりなんでしょうか。そのくせ、余計な刑事尋問まがいのイベントも
やらされ、無駄に時間を過ごします。ようやくザコ敵と戦えるイベントが始まったのは、
ゲーム開始45分後。



やっぱりゲームやってる気がしません。テンポも決していいとはいえないし、ストーリー重視タイプを好
む人にも、話は単調だしどうでもいいセリフも多いし、強引だしで、そう楽しめるとは思えません。

既にいくつか紹介したからお分かりでしょうが、セリフ回しにセンスがない上、演出力がないので、
見事にハズしてしまっているシーンも見受けられます。

ソングマスターを絶賛していたページでさえ酷い評価
下していましたから、一般の評価は相当なものでしょう。
もっともゲーム自体を知らない人が圧倒的に多いですが。

ツッコミをいれるのが面倒なので、大まかなストーリーの流れだけ紹介します。

人々が洗脳されたカルヴァレー城を脱出。カーラング邸へ。ここに「クロルダー・カーラング」というヤツと
息子のルシュナスがいますが、前者は最初、ミシェルダのおじとして登場します。

ところがマニュアルで
「ミシェルダとアグーラの実父でありルシュナスの養父。」
と、バラしてしまっています。またまた原作ファン仕様。ヴィルガスト状態だ。

ここで2番目のイベントが発生。毒にやられたカーラングの使用人を救うため、地下の洞窟の水をとりに行く。
そして操兵「サイブレム」の意志が登場。
イベント終了後にルシュナス、誰かに洗脳される。

3・次の旅路中、サムル砦で最初の聖輪八門「金」のゼルウを倒す。

4・「ラ」で「火」のトゥーロンを倒す。

5・地下洞窟で「土」のティエンを倒す。

6・クロトア樹海〜騎士の墓をクリアする。

この過程で世界の王になれる力を手にいれられるともいう「刻印」を3つ入手。
確かここからカルヴァレーを救うため戻ったと思います。

ところでここで最初のプレイ時、疑問が浮かびました。

物語の序盤からいきなり大ボス的存在こんなに殺っちゃって、
あとの話どうするんだろう、
と。

今プレイして批評するのだったら、すでにFF\の出た後ですから
「ああ、こいつらは黒のワルツみたいな存在なんだな」

と容易に予想がつくでしょう。しかし当時はそんなものまだ出ていないので、オレが考えたのは
「FFWだったらまだスカルミリョーネも倒してないんだけどなあ」
でした。

しかしこのゲームの現実は、もっと悲惨なものだったのです。

刻印を3つ入手した後、仲間だったアグーラ(マニュアルで素性バレバレ)が抜けます。
このときミシェルダが「一緒にいかないの?」と訊ねますが、
後ろ向いて話してます。まあ、別れるつらさからきた態度ということにしておいてあげましょう。

シフォン「また‥あえるだろ?」
アグーラ「ええ、でもそのときは‥」

こうして別れます。そして10分後に敵として再会します。
聖輪八門のひとり「水」のアグーラだったんですねえ。

その再会場はコクティ峠。彼女に勝ちますが、逃がしてやります。これで7番目のイベント終了。
もう半分倒しちまったぞ。

8・と思う間もなく直後のヤルマ砦で「月」のバンギを殺ってしまいます。
あっさりとカルヴァレーへ。

9・カルヴァレーで「木」のゾーキ、「陽」のカーシャを連破。あれれ。
カルヴァレーは救われますが、謎の黒騎士(ルシュナス)にミシェルダがさらわれてしまいます。
その直後にのこのことアグーラが再び仲間に。

そうしてミシェルダを助けにブラウマジャン山脈に行くわけですが、LVが既にシドーを倒せるくらい
になっている
のに気づき嫌な予感を覚えました。

まさか‥もう終わりなのか?

その予想は的中しました。この山では今までやられた聖輪八門が全て襲い掛かってくるのです。
ロックマンの最終面のパターンまんまです。

詳しいことはまとめの項で述べますが、とにかくこの山で「風」のゾマを倒してゲームは終わりです。

イベント10コで9800円はないでしょう。なんってったって、
FFXじゃ最初の世界もまだクリアしてないんですから。


グラフィック

至って普通のグラフィックはまあいいとしまして、文字の貧相さはなんとかならんかったんでしょうか。
見ただけでクソゲーと分かってしまう細くてでかい文字。そして戦闘中のキャラの文字。

シフォンの「ン」などは、実際に見てもらわないとわからないのですが、
FC版ドラクエTの「ベホイミ」の「ミ」に匹敵する情けなさです。


音楽

実に静かで落ちつきのあるBGMでけっこう好みなのですが、フィールドの曲(タイトルと同じ)は
擦り切れていてヤバいです。

曲数そのものも少なく、ラスボスの曲も通常ボスと同じです。聴けば聴くほど限界が見えてきます。
でも、「静かなるボス曲」というのは実に特殊で一度聴いてもらいたいものです。

一転、ザコ戦の曲はユーザーを笑わせようとしてるんじゃないかと勘ぐりたくなる内容です。


システム・操作性

このゲームを作った人たちは、何の罪悪感もなくこのゲームシステムを生み出したのでしょうか。
これはもはや極刑ものの出来です。なんで任天堂はこんなのを許可したんだろう。

キャラを動かせるようになったら、まずステータス画面を開いてセーブすることにしました。
ところが、ここでもロード画面同様シフォンのビジュアルがバックに登場。
FFXのバッツのような、至って普通の主人公にしか見えないんですがねえ。

さて、このゲーム、戦闘では人間戦闘と操兵戦闘があります。
どっちも相当アレな状態なのですが、まずはオーソドックスに人間からいきましょうか。

至って通常のコマンドバトルですが、敵はこちらの強さによって変わっていきます。
といっても、敵は一度に最大2体のみ、2パターンしか存在せず、
2レベルあがるごとに敵が1レベルずつズレていくだけ。
ちなみに操兵戦でも同じです。

例えば、あるレベルでは ア・モーム ダー・サーム と ダー・サーム シィメイラ 
この2パターンの敵パーティーしか出てきません。これでLVが2つあがったら、

ダー・サーム シィメイラ と シィメイラ オーマ
になるだけ。ナメてます。

ちなみに、これも操兵戦とかぶるのですが、あるLVを境に敵が1体しか出てこなくなります。

こうなると、全体攻撃は全く意味をなさなくなります。まあ、もともと2体しか出ませんが。

さらに魔法にあたる練法も貧相で、回復系以外は存在価値がほとんどありません。後に
覚えるはずの全体回復系練法が、なぜか序盤のうちから移動中にも使えてしまうバグりよう。

一方でアイテムは、回復アイテム含め戦闘中使うことは出来ません。
確かに回復アイテムは食い物。

戦闘中にピザ食ってる時間なんてないよなネス君。
しかしこのクソゲーに限ってなんでそういうリアリティを持ち込むんだ。

全く信じられない話ですが、操兵戦闘はこれ以上です。
正直、解説って言葉で語るほどでもないでしょう。

だってこちらは(サイブレム)1体、敵も最大で2体。入力できるコマンドは退却を除き
「殴る」「蹴る」「防御」‥これだけ。

敵のボスは炎を吐いたり、雷を落としたり、分身したり、いろいろ魅せてくれるのに、
サイブレムは「殴る」「蹴る」だけ。

パッケージではサイブレム、剣を持ってるんですけどね。

しかも、操兵の回復は一切出来ません。町で修理してもらうだけです。
だから敵を倒すためにはひたすら「殴る」「蹴る」を繰り返すだけ。

FCの「ケルナグール」のほうがよっぽど広がりがあって面白いよ。

そしてより不可解なのが、それらの下にある「防御」コマンドの存在です。

思い出して下さい。ドラクエTに防御コマンドはありません。何の意味もないからです。
某ゲームの「ためる」みたいに攻撃力が3倍になるとかあればわかるのですが、
そんな効果は勿論ありません。

一体製作者は何を考えていたのでしょうか。集団催眠術にかかっていたか、魔修羅の陰謀
にハメられていた
かのどちらかだと思われます。

『魔・修・羅!』ビシィ!

『な‥なに‥どういうことだ‥俺の意志とは関係なく体が勝手に防御コマンドを作っているーっ!
や‥やめてくれ〜〜〜っ!ク‥クソゲーになってしまう〜〜〜っ!)

まあ、どっちみち、クソゲーは免れなかったでしょうが。


で、ひととおりアレな戦闘をこなした後、町に着きました。いくつかの町やダンジョンに操兵に
乗ってこのゲームは移動することになります。ちなみに移動は行き先を指定する以外はオート。

とりあえず操兵が傷んでいるので、修理に向かいます。

「いらっしゃいませ ここはかじ屋です 機体をしゅう理しますか」

‥鍛冶屋で修理するのか。その「しゅう理」とか読みにくいから
なんとかならんのかとツッコむ間もなく、画面が切り替わります。

そしてまたもあらわれるシフォンのビジュアル。
もはや嫌がらせです。

「なおすのに100ゴルダかかるが、いいかね?」
急に口調が変わったな‥「YES」

「おうっ!まかせときな!
しんぴんと おんなじに
してやるからな!」

「どうだい、きれいなもんだ
ろ!たいせつにしてやって
くれよ!」

一体どうしたんだ親父。


カルチャーギャップに苦しむ暇もなく武器屋へ。
武具には何の説明もなく、威力も書いてありません。

ところでこの武具リストのバックは、またしても使いまわしのシフォンの絵です。

宿屋に宿泊するか否かを選択画面もいちいち画面が切り替わり、シフォンの全身が登場します。
なんとかシフォン攻めから逃れようと町の外へ出ようとすると、
行き先を選ぶ画面で同様の雄姿が。

どうやらこれはファンへの配慮というわけではなく、
単に製作者がシフォンフェチだったようです。

どうでも良くなって一気にボスにつっこみましたが、LVが足りずにゲームオーバー。
ちなみにこの時「はじめから」を選ぶと、バグゾーンに突入します。


バランス・難易度

このゲームにあえてゲーム性を見出すならば
「レベル上げへの忍耐力をつけるゲーム」ということになるでしょう。

スムースに(ダラダラと)ゲームが進んでいきますが、「クロトアの樹海」までです。
そこでの操兵戦で戦うボスが強くて勝てません。

そこでサッとLVをあげることにしました。LV10でダメだったので、LV11に上げました、勝てません。
じゃあLV12。勝てません。LV13.勝てません。

ようやくLV16で倒せましたが、そこまでスムーズに行っていて、
ボス直前で6レベルもあげるなんてRPGは初めてです。

クロトアまでのプレイ時間は2時間。ここでのLV上げは1時間半。どういう了見だ。

結局、エンディングを迎えるまでに7時間半を費やしましたが(短っ!)
そのうち4時間半がレベル上げオンリー。
LV上げゲームか、これは。

ダラダラオートイベントも多く、実際に「プレイ」した時間はかなり矮小なものになるでしょう。
LV上げの最中など、自分が何のために生きてるのか分からなくなってきます。

そもそもLV上げ必要のボス戦そのものもかなりイラつかされ、余計LV上げを億劫にさせられます。
なんてったって、敵は地面から土槍を突き出し、光線を放ち、正体不明の物体をはなってくるのに、
こちらは「殴る」「蹴る」だけ。

ちなみに「蹴る」のほうが威力が強いですが、「蹴る」あたりゃーしねぇ。だからといって
殴るでは威力が弱すぎて、全部あたってもボスには勝てません。

早い話、延々と蹴りを繰り返すだけのボス戦となります。防御なんてもってのほかです。

人間の最強武具がそれぞれ「三節棍」「ハードレザー」というのも非常に感動してしまいます。
こんな素薔薇しい戦力を抱えているなんて、涙がとまりません。


まとめ

風のゾマと決着をつけるためブラウマジャン山脈へ。ここでのロックマン1状態の戦闘を終えて山頂へ。
こちらのパーティにいるアグーラの機体まで襲い掛かってきたのは、この際、無視することにしよう。

マ「ついにきたか‥「白」の”選ばれし者”シフォンよ」

シフォン「お前がゾマか」

ゾマ「いかにも」

シフォン「おまえの手下は全て倒したぞ」

ゾマ「そうらしいな」

またまたセンス0というか、最後までこんなんばっか。そして戦闘。
今まで戦ってきた奴より弱いです、コイツ。他のやつらにほんとうに畏れられていたのか?

「0の経験値と15000ゴルダ得た」
いまさら金が入ったところでなんになるっつーのよ。

ゾマ「フフフフ‥」

お約束どおり変身するのかと思いきや、現れたのは洗脳されたルシュナスと捕まったミシェルダ。
そしていまこそシフォンとの決戦という時、ミシェルダが止めに入ります。

ミシェルダ「ルシュナス、もうやめてっ!」
とかいいながら何で後ろに下がってるんですか。

で、なぜかサイブレムと黒騎士バルチサスは封印され、肉弾戦。

全身を発光させながら宙に浮いているルシュナスを倒し、
「7000の経験値と16000ゴルダ得た」
だからいらねえっつーの、金

ルシュナス「わ‥わたしはどうしていたんだ」
中略。

「すみませんミシェルダ あやつられていたとはいえあなたを危険な目にあわせてしまって‥」

ミシェルダ「いいのよ」

ルシュナス「でもこれだけは信じてください(中略)あなたへの思いは、うそいつわりではなかった‥」

ミシェルダ「ええ、わかっているわ」

別にこの会話自体にツッコむ要素はありませんが、こういう場面で普通、
敵出現のテーマを流しますか?

ヴィルガストの城でダンジョンの曲が流れるのと同じくらいミスマッチ。

で、ルシュナスが死んだ後、いつのまにかゾマが死体にとりつき(どうやって)、
ルシュナスに替わって「黒騎士バルチサスの乗り手」となります。

ゾマ「分れた心よ わたしが真の契約者 だ? 古えのけいやくに従い、我が言葉に従うのだ」
その?はなんですか、いったい。

そして先ほど封じたはずのサイブレムが復活。そして、「白き騎士」の真の意志である「真・聖刻(ラ・ワース)」が、
互いに戦え、運命に従えといいます。

いまいちしまりのない最終決戦ですが、とりあえず楽勝。
まあ「蹴る」しか使わないしね。

結局、シフォンは選ばれし者でもなんでもなくて、
そいつはまだ生まれてもいないんだって。

じゃあこのゲームのストーリーって何だったんだろうって思うけど、
アグーラを除く聖輪八門は全員ブチ殺したし、まあめでたしってことで。

山を降りたミシェルダらのもとへ辿りつくシフォン。はやくもエンディングです。

「中原をゆうし以来の大戦らんから救った若きえいゆうが
そのときなにをのぞんだのか伝しょうはなにも救えてくれない」

だから読みにくいってーの。あとエンディングで誤字は勘弁して。
あというほど大戦乱でもなかったと思います。

「(中略)少なくともシフォンが生きているあいだ、中原をのべる王は現れず、
バルチサスの消息もぷっつりそこでとぎれている」

「中原を統(す)べる王」ならわかるけど、のべるって何?
なにを述べるんですか?

「物語の十すう年後、中原にひとりのあかんぼうがうまれる。その子どもに父親は
「風」の意をもつフェンという名を名づけた

そこから第2部ってわけにはいかないのか。
まあ、PSで続編が出てるからいいか。

はあ、まったくどうしようもないゲームだった。とりあえずスタッフロールは拝んでおこう。
それですべて終わりだ。

(中略)









SPECIAL
THANKS











OYAJINO
WAKIGA












END


(直後、このソフトは魔封波によって封印された)


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