SFCRPG四天王

アクセス58000記念

〜大人も、子供も、おねーさんも。


MOTHER2

(1994年・任天堂)

容量・24M
購入価格・定価_| ̄|○
物語★★★★★★★
容量★★★★★★★
内容★★★★★★
操作★★★★★★
絵柄★★★★★★
音楽★★★★★★
調整★★★★★
特殊★★★★★★
総合★★★★★★★
キャラ・
難易度・

広島の祖父母のもとへ行くと、大体親戚一同が集まりますが、
高1の頃、6つ下の従弟とこのゲームで昼中語り尽くしたことが特に思い出されま
す。
で、共通していたのが、「1のほうが良かった」。
1の発売当時彼は4歳なはずなので、勿論しばらく後に遊んだんでしょうが、それくらい
現代の世界とSFファンタジーを融合させた世界観が絶妙であった…のは2も同じで、
ここであげられている通り間違いなくSFCRPG史上でも屈指のゲーム。

えー、つまり、雰囲気やBGMがガキっぽくなりすぎたってのが理由でして、ロックマンと同じですわ。

ちなみに10年後に彼と再会した時はこんな話なんかしてません。
今度はカープの話題で盛り上がりましたワ。

まあ、それはさておき、このゲームは、世界観は前述の通り。
その絶妙のセンスに魅了され、ストーリーが秀逸ながらもゲーム性が高く、
プレイヤーを遊ばせる余地があり、「受身的なRPG」では決してないのです。
かえすがえすも雰囲気が(以下略)。


シナリオ・ストーリー

いきなりナイスなドアノック(野球でアウトになったあとのアレ風に)。
これにやられた。
以降、現代の世界観を、冷めてんだかボケてんだか、
ようわからん微妙かつ絶妙なセンスで話が進んでいく。
10以上ものエリアで次々に起こるイベント。前半は各町で起こる事件を解決し、後半は
魔境や地下世界などの秘境を旅していくという、展開自体は徐々に危険になっていくオーソドックスなもの。
前作どおり、町とフィールドは一体化しており、町外れや街中にリアリティを感じさせてくれるのが良く、好評だったメロディ集めも健在。

FF的に一本道を突き進むのも構わないが、1つ1つ、街をじっくり回ってみるなど、
腰を落ち着けたプレイを心がけたほうが楽しめる。
別荘を持ったり、写真を撮ってもらったり(実はエンディングに微妙に関係する)と
いうイベントもあるし、個性的なセリフも沢山堪能できる。まあ、ここは好みの問題でしょうけど。

ラストが自由でなくなるという点は個人的に気に食わないけど、それでも正統派では屈指のシナリオだと思う。
ボリュームも十分で、3つ目のスリークの街をクリアした時点で、
真・聖刻はもうゲームが終わってしまうだろうほどだ(しつこいな)。


システム・操作性

システム面でも、様々な部分に独特なセンスの手法を凝らしている。
戦闘部分は特に練りこんでいる感はなく、比較的オーソドックスだが、スロット式のHP表示に
することで、0になる前に回復すれば助かるという、安心感&ある意味での緊張感を持たせたり、
弱い敵ならばプレイヤー側から逃げていったり、戦闘シーンに入らずとも倒すことが出来たりと、
環境面で斬新さ、親切さを主張している。
スロット式のHPについては、バランス面でちょっと不満があったがそれは後述する。

どちらかというと、こだわり(?)が見られるのは戦闘以外に於ける部分が多い。
例えばアイテムの量は異常に膨大で、特に回復アイテムは、ゲーム性や矛盾を通り越してしまっている。

ハンバーガーやコーヒー、ジューズ…は前作と同じだが、高級料理をテイクアウト出来たりもする。
コストパフォーマンスはひどいし、ずっと持っててなぜ腐らないというツッコミも入れたくなるが、
更にノリや塩の味付けアイテムまである。バカがつくくらいの凝りようだ。
大体アイテム欄が、ものの種類が多い割に狭く、味付けなんぞ置いとくより同じ回復アイテム
2つ持たせとった方がよほど有益でしょうに。

でも、何故か許せてしまう…というより、こういうのもありだろうと思わせる。
もはや、プレイヤーに遊び方を選ばせているように感じられるのだ。
この回復アイテムのシステムには「バランス」の概念などない。

そもそも現実味を帯びさせる作品でありながら現実からバカっ離れている。
超能力を使える時点でそうだろというツッコミは置いといて、
ぬれタオル24ドル、こんがり串焼き54ドル。凄い暴利だ。

ところで、序盤のみだが自転車なんてのもある。これも2ケツ出来たり、
人や車に当たって事故るとか、レースみたいな特定のイベントがあったらもっと良かった。
で、多人乗りしていると警察に追っかけられるとか。

とまあ、こういろいろとツッコミが出来るセンスがいいって結論に達しちゃうんですな。


グラフィック

ゲーム的な良さを押し出したタイプのグラフィック。
ドット絵がトボけた顔をした奴ばかりなのも面白いが、フィールドの絵も温かみがあっていい。

妙にサイバーチックというかトリップしてしまうというか、そんな戦闘シーンもインパクト大。
リアル的な「美しさ」もいいが、このゲームのようなグラフィックの「楽しさ」も、
もっと評価されてもいいのではないかな。 


音楽

実は、最初のプレイの時、戦闘曲に関してかなり不満だったが、
近頃は、こういうタイプも悪くはないかな、と思えるようになった。

シケた、トボけたノリのメロディに、サイバーチックな音を乗せて雰囲気は出せている。
それでも、FCの前作に比べると、やたらコメディ色が強いように思う。
ラスボスの手抜きも気に食わなかった(前作もそうか)。

しかし戦闘以外はほぼ文句なしだ。抜群に特有の曲を挿入している場面が多く、
エリア1つ1つに入念につくられている。しかも独特の味を持つ。

街のBGMやホテルや特にセンス良く、音質はおちるもの、それほど気になるまい。


バランス・難易度

各超能力(魔法に当たる)の実用度や武器のコスト、ダンジョンの構成といった、
ゲームの根幹を成すバランスは他の一流ゲーム同様にとれている。
しかし、血流となる戦闘では、少し気になるところが見受けられた。

勿論、二、三流のRPGよりはよっぽど良く、理不尽な足止めを食ったり、逆に歯ごたえなく
進むようなわけではない。それでも中盤以降、敵の攻撃は必要以上に苛烈に感じられる。
おそらく、前述したスロット式HPメーターを搭載しているので、HPが0になる攻撃を
後半は多めにかましたかったのだろう。

もっとも、それは後半ずっとではなく、中盤のヤマ、ムーンサイド&停電デパートと、ラストのほうだけだけど。
ラストはともかく、ムーンサイドに関しては、FFXのエクスデス城のごとき、特別な難所に
したかったのか、それまでのエリアと比べて急激にキツい。
あまりに極端に敵が意地悪になりすぎている。

しかし、スロット式HPメーターも、そのFFXのようなリアルタイムバトルではないので、
違和感と言うより、やりにくさの方が先に立ってしまっている分、
FFXほど納得出来るバランスとはいえない。

しかし、真のガンはこれではない。
それは、主人公と他キャラの能力差がありすぎることだ。
しかも、ただでさえ同じLVでも主人公と他の3人のHPは倍以上離れているというのに、
終盤のイベントでは主人公だけが大幅にパワーアップされ、
余計にHPの部分で絶大な差がついてしまっている。

おまけにその主人公のHP(800ほど)を基準に敵の攻撃はなされているため、ラストの戦闘難度は
けっこう非情だ。他キャラは2、300ほどしかHPがない。それなのに
PKスターストームΩは700以上ものダメージを食う。はっきり言って、スロットが0になるまでに
回復を間に合わせることはそうそう出来やしない。

まあ、攻撃系超能力はサイコシールドでかき消せるからいいか。
それでもあの能力差、特にHPは問題じゃないかなあと思った。


まとめ

独特のセンスとボリュームを併せ持った、まさに日本製RPGの最高峰に立つ作品で
あることは否みようがない。前述したゲームバランスも、全体的にはそう目くじらを立てるほどの
ものでもなく、あえてマイナス要素を述べるなら、という程度のものだし、
皆が不満を覚えるのはラストで戻れなくなるというくらいのものだろう。
それも1イベントだけだから、ファイルの控えをとっておけば問題ないし。

個人的な感想を言わせてもらえば、今回はちょっと…まあ子供が主人公だから仕方ないが…
何というか、前作のようななんともいえない、雰囲気、緊張感のほうが好きだったのよね。
敵も、前作のタイガーや巨象のようなごつい絵のはいないし、スターマンにしたって
ちょっと可愛くなっている。

まあ、だからこそ「子供も、大人も、おねーさんも」楽しめる作品なんですけどね。
でも、1の雰囲気でも良かったと思うんだけどね。


(この項・了)

戻る