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〜雰囲気独特、ゲームは普通〜

魍魎戦記MADARA2
(1993年・コナミ)

容量・8M
購入価格・2000円
物語★★★★
容量★★★★★
内容★★★
操作★★★★
絵柄★★★★★
音楽★★★★★
調整★★★★
特殊★★★
総合★★★★
キャラ・
難易度・

このシリーズの第1作は、ファミコンで発売されたのだが、正直そのFC版のほうが
話題性としては上だった気もする。
ゲーム自体をプレイしていないから何ともいえないが、おそらくゲームのクオリティも
FCのほうが上だったのではないだろうか。なにしろこのRPGはタイトルの言葉が
当てはまる内容だし、正直「普通」だ。
なによりシリーズはこの2で終了している。

独特の世界観、特異なグラフィック、音楽は素晴らしいが…。


シナリオ・ストーリー

前作はなんでもゲーム誌の連載マンガがゲームになったものだそうだが、
今回はオリジナルストーリーらしい。
しかし、原作の内容を知らなくても遊べるようにはなっている。僕がそうだったし。

それにしても、このぞくぞくする異様な世界観はなかなかのインパクトがあった。
当時高校生で、まだろくにRPGの数をこなしていなかったせいもあるが、
「こんな世界観ははじめてだ」という印象を受けたのだ。

おどろおどろしいというか何というか…一言では言い表せないものだ。
ストーリーが結構長かったような気がする。旅する地域も広大で、
ヘビーな冒険が楽しかった。

ところが、だ。終盤で突然つまらなくなった。
持続力がなくなったのか、息切れしたのか…最後の決戦場は実に貧相。
まあまあ広いのではあるが、気が付いたら最後の戦いをするしかやることが
なくなってしまっているのだ。ほんとにLV上げしか出来ない。
元の世界にも戻れない。
俺のRPGツクールの作品と同じだ。

更に付け加えると、ちょっとキャラゲー然としたところがあったのもマイナス。


システム・操作性

名前は忘れたが、戦闘はキャラが動いて戦うオートバトル形式で、ゲーム最大の特徴。
最高速にすれば実に気持ちがいい。屠られるのも一瞬だが。

とはいえ、さしたる戦略を要するわけではない。
オートバトル中にコマンドを開いて命令するのだが、「エルファリア」ラストバトル
のような戦術は存在せず、術などもオーソドックスな代物だ。
その分慣れれば格段にプレイしやすくなるということになる。HP警告もあるしね。
他、キャラごとに得意武器があるということくらいか。

ま、これくらいだ。そこそこに凝ってはいるが、飛びぬけたものはない。
その分ミステイクも少ないが…。


グラフィック

田島明宇氏の幻想的なキャラクターは戦闘中に顔を見せる。
TV画面の関係もあるが、みんなイッちゃってるみたいでちと怖いけど、
慣れれば好きになる(てか好みが分かれるだけやろ)。
全体的に、ゲームさが残っているものの、特異で質感あるグラフィックが良い。

ただ、戦闘をムーブメントタイプにしたせいで、敵が貧相になってしまっている。
容量のせいか、ボスクラスの敵もちょっと迫力不足だ。


音楽

ゲーム性を差し置いて最大のセールスポイント。
和洋折衷に異様な雰囲気が取り入った音楽は、他のどのゲーム音楽にも
聴かれない独特なものだ。音も良く響く。
直接的というより、間接的に染み入ってくる全51曲だ。
ザコ戦、フィールド、町の「三原曲」に要着耳されたい。

美しさと芸術性を備えた、まさにコナミ矩形波倶楽部の傑作といいたいところだが、
ストーリーの尻すぼみに従い、音楽もラストで持続力が尽き、同モチーフの使いまわし
ばかりになってしまう。まあ、その前から使いまわしはあったが…。
ほんとは満点を付けたかったので実に残念。


バランス・難易度

戦闘に関して言うなら、一部キツめのところがあるくらいで、あとはそう難しいことはない。
敵には特徴がないので、勝てなきゃLVを上げりゃあいいだけのこと。

ただ、船を利用する際、安いからといって最初にヤワト方面に行かないこと。
一番危険な地域はそこだからだ(ゲーム中に説明があったかなあ)。


まとめ

独特の雰囲気は他を寄せ付けない。この雰囲気に呑まれたいなら遊ぼう。
しかし、やはり勿体無い。もっと持続していれば、システムが凝っていればと。
事実、評価はあまり高くない。

96年カタログのユーザー平均8・5点は、摩陀羅ファンの組織票ともとれるが、
インターネット上でMADARA2を批判しているのは、なにを隠そう摩陀羅ファンなのだ。
それでも、シブいB級RPGとして異彩を放っているのは確かだ。

しかし、ミロク帝の全力ぶりには大いに笑わせてもらった。 


(この項・了)

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