SFCRPGクソゲー9栄神
「怠惰」甲竜伝説ヴィルガスト

メーカー・バンダイ
発売・1992年
容量・8M
購入価格・2380円
物語×
容量★★
内容×
操作★★★★★
絵柄★★★
音楽×
バラ★★
特殊×
総合
キャラ・
難易度・

このゲームの再レビューの為、小説は見つからなかったのですが、原作のマンガを購入しました
(5年程前の話ですが)。
2部構成で、どうやらこのゲームは1部をアレンジした話のようです。
結構面白いんすけど、構成がやや甘いか。原作は小説だから仕方ないか。

典型的なライト型クソゲー。
つまり、操作性はそこそこよく、プレイ自体はしやすくとも、何の面白みもインパクトもない、
スカスカゲームのことです。

オレはこのゲームを買った高2当時、全くのオリジナルだと思ってましたから、
あまりの酷さに「史上最低」と感じていたものです。

シナリオ・ストーリー

キーンコーンカーンコーン‥

オープニングでいきなりだ円ヅラのビジュアルが登場。
主人公のシュンとミチコ(共に14歳)が学校より下校中。

「今日はキミのためにプレゼントを持ってきたんだ」「まあ、うれしい」
なんてやりとりをしていると、突然へんなウサギが登場。そのウサギを追っていく(追うなよ)と、いきなり光が。

主人公、気が付く。お約束通りミチコはいません。
「ここはどこなんだなんでこんなところにいるんだ」

するといきなり怪物に襲われ、何者かに助けられます。
「ここはどこなんだ なんでこんなふくをきているんだ」

おい、そこのコンバット越前。
もっと実感のこもったしゃべり方は出来んのか。読点や?マークくらいつけろよ。

さてシュンは、この助けられた者たちと共に旅をし、ミチコを探す旅に出かけるのですが、
パッケージにはこんなこと書いてはります。

「‥出会い、別れ、すれ違い、そして想像を絶する試練の数々‥。
感動のシーンが胸に迫る、ドラマチックRPGだ!」


この文章を真に受けてはダメです。確かに出会いや別れ、すれ違い、ありますよ。
だけど上のような実感のない喋り方や演出力の欠如、話の単調さのせいで、冒険をしているというより
ただただフラグを立てていく感が拭えません。

とにかく、宣伝とストーリー内容があまりにかけ離れています。
あまりに緊張感がなさすぎて、大事なとこまで緩んでしまいますワ。

「そうかな、貴様のはMAX状態でも一般人の緩んだのと同じじゃないか」
ほっといてくれ。

設定とストーリーがマッチしてないのも問題でしょうか。

まず、どのへんが(少なくともこのゲーム上では)「甲竜伝説」なんでしょうかね。
ゲーム後半でそこらへんのダンジョンに
「コウリュウの○○」って装備が散らばってますけど、いいのかそれで。

ストーリーではその事について一言も触れてないし。
イースシリーズの最強武器をどうでもいいところで見つけた時以上の衝撃です。

原案者は赤塚不二夫氏みたいに、自分の原作の作品の不出来(※)に抗議し、
殴りこみのひとつでもかけりゃ良かった
んじゃないのか。(※おそ松くん(PC))

パーティキャラのひとり、明らかに狙って作ったとしか思えないネコ耳少女のリュキア(15歳・戦士)にしたって、
マニュアルに「ネコマタ村の村長の娘」ってあるけど、ンな村どこにもありません。

かと思えば、逆にクリス(16歳・戦士)のように、
「実は某国のお姫様」とマニュアルでバラしてるのもあるし。
原作ファン仕様だから仕方ないのかなあ。

システム・操作性

操作性はいいんじゃないでしょうかね。動きは速いし、メニュー呼び出しも遅くない。
ただ、決定ボタンの音がないっちゅうのは勘弁して欲しかった。
実際プレイしてもらえば分かるけど、行動の確認がしづらいんですよ。

まあそれはおいといて、問題はシステムですな。

パッケージ裏には、新システムの宣伝はないとおり、特に変わったシステムはありません。
ですが、これはRPG初心者にとっては喜ぶべきことでしょう。
分かりにくいものが一切ないので、戦闘でもダンジョンでも謎解きでも特に頭を使う必要がないのですから。

しかしそんな単調でもいいという人でも、こりゃないだろって程作りは甘いです。
特に魔法。威力、MPの消費量がおかしい。攻撃魔法なんざ、適当に作ったわけじゃないだろうけど、
威力、消費量から考えると、これはもう、普通に攻撃したほうがマシですな。

いや勿論ダメージはあたるけど、MP減らしてやるほど価値ないんです。
で、回復魔法はもっとヤバいんですけど、これはバランスの項で。

あとセリフ進みの時、普通はAボタンで進めるのに特別なイベントの時はBボタン。
いちいち変なとこでこだわるな。

セリフ自体も読点やエクスクラメーション、クエスチョンマークがないため、
テキスト棒読み野郎
ばかりで‥。

グラフィック

これは他よりはマシでしょう。質感においてはね。ツヤツヤした色使いがさわやかです。
しかも各キャラとも、最強の武具を装備すると「強さ」画面のグラフィックに変化が出てくる。こ
れは、なかなか面白いと思いました。

こういう演出は出来るのに、他はなんでサッパリなんでしょうねえ。

しかも評価出来るのはこれだけ。町やダンジョンには特徴がないし、特に建物などは2色カラー
で表示した
かのようです。

音楽

すみません、つまらないです‥たったの10曲強ですよ‥。

ノリ自体は悪くないけど、ウルティマやドラスレ1みたいに1曲に凝ってるわけでもなし
ラスボスなんか究極にミスマッチだし、
城とダンジョンの曲一緒だし。

‥だめだ。終わってる。

バランス・難易度

戦闘なんですけど、このゲームのタイプ、簡素なシステムからいうと、
もっとラクにしても良かったんじゃないですかねえ。
というよりゲームバランス、かなり悪い部類に属してしまっています。
それはそれでFFみたいに戦略があればなんとか倒していくこともできるんだからいいけど、
まず前述した通りシステムが単純なので、形勢逆転できる要素は皆無。

「じゃあLVをあげればいいじゃないの」ああ、そうか。でもね、マニュアル見てよ。

『ニャゴ神官のワンポイントアドバイス』
レベルが上がると、フィールド移動中敵が出現する確率が減り、また、同じモンスターを倒してももらえる
EXやGが減ってしまう。つまりこれは、いつまでも同じエリアにいないで早く次のエリアに移動せよという
目安なんだニャ!


そうでっか。

お?このあたりの敵、EX,Gが4分の1になりましたなあ。でもまだ苦戦するんですけど。
何発当ててもくたばらねえよ。こっちのHPは15000(ケタが無意味にでかっ!)なのに、
5〜6000
近く食らうぜェ?しゃあない、回復や!

ところが、その時点で「ヒール」 回復200。
「ヒーロール」回復2000。

これでオレにどうしろと。

そんで結局、単純なのにつらい戦闘に耐えながら、
何度も理不尽な全滅を繰り返しつつ
進むハメになるわけですな。

ロマサガやFFで一発でやられるのとは別にいいんです。
それを防ぐ防御法や回復のバランス。大技がありますから。
ヴィルガスト、そういうの一切ないからね。ヤバいよ。

まとめ

RPGだかなんだか単なる戦闘ゲームなんだか分からんうちに最後のダンジョン(町の中にある)にきてしもうた。
RPGツクールで作ったような適当なダンジョンを登っていくと、突然前から敵がやってくる。

そこへ味方の2人が飛び出し、あとは任せろと言って敵を止める。
更に進むと、また敵が。そこへ残りの2人が飛び出し、また敵を止める。

みんなで倒して先へ進めばいいような気もしますが。
まあ、「カードマスター」なんかも同じことやってるから、いいか。

そして「ジャシンのチカラをしるがよい」とほざく神官バロスを倒す。ミチコの元へ行こうとすると、パッと赤く光る。
「なんだ いまのは」
ラストにきてもコンバット越前かよ。

で、神官が縮み、また膨れ上がり、それまで何度も出てきた敵の女戦士ルシーズに変化。
普通の女戦士のカッコなのに壮大系の曲のため、
死ぬほど合ってません。

ルシーズを倒していよいよ邪神かという時、女神さまが出てきて
「邪神の復活を阻むことが出来ました」
戦わないんかい!


シドーにしろサルーインにしろ、邪神の復活は阻めないものなんだけどねえ。
大体、原作では邪神と戦ってたじゃないか。

まあいいや。しかし、問題はそのあと即スタッフロールという虚しさ。
どこがドラマチックRPGでしょーかねえ、ほんと。

でもファンには評価高いみたいね。あれだけ×でも。「大技林」では
キャラ4・3音3・7買得度3・3操作性3.7熱中度3・8オリジナリティ3・5、総合22・2と高い評価だ。
やはり、原作への愛、ヴィルガスト愛ってことなんでしょうか。 

(この項・了)

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