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君は超音波に耐えられるか

グランヒストリア〜幻史世界記
(1995年・バンプレスト)

容量・16M
購入価格・1980円
物語★★★★★
容量★★★
内容★★
操作★★★★
絵柄★★★★
音楽★★
調整★★
特殊★★★★
総合★★★
キャラ・
難易度・

バンプレストにしては珍しいオリジナル作品。
破滅の日まで残された時間は20年。歴史を変えるのは自分自身。
RPGでは独創的なスタイルをとりいれたゲームで、中古ゲーム誌「ユーズドゲームズ」でもとりあげられている。


シナリオ・ストーリー

主人公は、「世界記」の助言を受けながら、滅亡する運命にある「グラン大陸」の歴史を改変していく。
行動により歴史が書き換わっていくのは非常に面白い。
主人公と歴史上の人物たちの人間関係もなかなか複雑。

また主人公が干渉したことにより、様々な人物が運命を変えさせられる。
個人の幸せを奪ってまで歴史を変える必要はあるのだろうか?
たかがゲームながらも、心の葛藤を覚えずにはいられない。

敵役も味が出ているし、天使が機械という設定で、
アジア&東欧っぽそうでそうでない世界観も魅力的…。

なんだけどね。

システムを簡素化しているのは、歴史を変えていくその過程、人間模様をじっくり見てもらうことに
集中出来るようにとのプレイヤーへの配慮といえるかも知れない。

ただ、やっぱりゲームって感じがしないのだな、これだと。
また、話に集中させようとしている割にボリュームが薄く、練りこみが少ない。
壮大な歴史なのに、こじんまりとしている。

話全体の流れの中には、様々な選択肢があるが、結局それで変わっているのは、
最後、仲間に出来るキャラの選択肢が増えることだけ。
ほとんど一本道のストーリーで、しかも後半はかけ足状態。
最後は5年も時間が飛んでしまうし。

このボリュームでゼノギアスみたいなことしなくていいっつーの。

最後の仲間についてはガイナスターとミケーネは固定仲間、もう1人が自由選択だが、
2人と違い、戦うだけで物語には一切干渉しない。

むなしかった。「歴史を変える」がコンセプトであるのならば、もう少し分岐があってもよかったのでは。
つまり、歴史の書き換えが行われるシーンは一本道のストーリーに付属を与えたに過ぎない程度だったのだ。

単にストーリーとして評価するなら素晴らしい。だが、ゲームとしてみるとあまり評価できない。
あと一般人の皆さん、はるか10年前に終わったことをいつまでも
グダグダ話す
のはやめて下さいね。

システム・操作性

このゲームは歴史の改変と人間模様を堪能する目的のためか、
システムは実にシンプルで、作りも甘い。

「全方位ドームバトルシステム」は一見複雑そうだが、
アレサなどの4方向バトルシステムに、空中の4方向を加えただけ。
そもそも敵に特徴がないから頭を使う必要もない。

しかしその分うざったさは感じる。敵は9体も10体も出てきやしないが、
攻撃するときに上下ボタン、LRを使って目標まで到達させるのは
戦闘自体が単調だけに余計な要素に思うのだ。

そしてエンカウント率もやけに高い。ゲームスタート時から
出現する歩数が決まっとんのか、というくらい短い間隔でガンガン出てくる。

他の戦闘に付随する部分、操作面でも甘いところが目立つ。
これはユーズドゲームズでも触れられているが、ステータス異常回復のアイテムや魔法は結構存在する。
で、誰が毒や麻痺をかましてくるんですか?

少なくともオレは、このゲームでステータス異常を食らったことはない。

魔法の説明でも、「全体」といっているのに前方の敵しか攻撃できないものがあったり、
回復アイテムを使った後、ボタンの反応が遅くなる、といったところなど、アラが探せば出てくる出てくる。
「いらっしゃいませ 武器をあつかってる」
「こんなと所に〜」もスタッフ気づかなかったかなあ。

あとガイナスター君、「その装備では心もとない」って、
今持ってるのより弱い装備をよこして来るのはやめてね。


グラフィック

街、フィールドはさして評価できない。キャラのドット絵パターンも少ない。FCのDQV並み。

しかしその穴をバトルシーンで埋めている。非常に綺麗で雑さが一切ない。
ユーズドゲームズでは「油絵を思わせる」という表現がされている。

でも戦闘シーンだけ綺麗って、デュアルオーブ2みたいでなんだかやだなあ。
字や絵柄もバンダイ系列のせいか真・聖刻に似てるしなあ。


音楽

まあ、ストーリー面でいろいろ文句垂れたけど、和製RPGとしては評価してやってもいいと思う。
ストーリー戦闘ゲームの枠内ではね。

…BGMが超音波でなければ。

何の恨みがあって、プレイヤーを攻撃するんだ、バンプレストは?
曲そのものを評価する以前の問題じゃねえか、こりゃ。


バランス・難易度

戦闘は確かに、中盤までは1、2人で行動することが多く、
HPには注意しなければならないが、ゲームバランスは異常にヌルい。
一撃あたりのダメージは少ないし、天使は「天使の鈴」で動きを止められる。

おまけに中盤以降手に入る1000000ネルのお陰で、回復アイテムもひととおり
100個近く揃えられる。っていいのかよこれ。

ユーズドゲームズの指摘にあった頻繁な装備の買い替えも、戦闘ほどには気になるまい。
ゲームそのものの難度も低く、ダンジョン構造も単調。
まあ、あくまでストーリーが主。ゲーム的要素は低くていいのだ(?)。


まとめ

これは少なくとも名作と呼ばれる代物ではない。
システムをさして練りこまなかった割には、歴史の練りこみにおいてゲーム感を出せていない。

発売当時、特異(に見えた)なルールを不安がって、購入に踏み切らなかったユーザーが
多かったのだろう、とはユーズドゲームズの弁だが、実際はシンプルな作品だったのだ。
ファンの逆鱗に触れそうだが、悪く言えばスカスカである。

とはいえ、ファンっていっても中古で買った人間だけだろう?
11,400円の価値がこのゲームにあると思えない。
引き合いに出して申し訳ないが、
「歴史を作る」ロマサガ2に対し、「歴史を変える」グランヒストリアだが、
内容から言えば、システム・歴史ともに練りこんだ前者のほうが明らかに上だろう。

ユーズドゲームズでのこの項の筆者は、
「罪の意識と自問自答に心をくすぶらせながら、「歴史」の重さを感じられる。
そんな人にしかこのゲームはプレイして欲しくない」で締めている。

つまりは、ゲームシステムや分岐のない点にはごちゃごちゃ文句をつけるな、というところか。
しかし俺はそう感じてプレイ出来たんだけどね。

まあ、やっぱり中古だったらある程度は勧められる作品でしょう。
超音波に耐えられればの話ですけどね。

(この項・了)

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