バカゲーだよ!全員集合
File・2 ガデュリン
(1991年・セタ)
| 容量・8M |
| 購入価格・定価 |
| 物語★★★★★ |
| 容量★★★ |
| 内容★★ |
| 操作★★ |
| 絵柄★★★★★ |
| 音楽★★★ |
| 調整★★★ |
| 特殊★★★★ |
| 総合★★★★ |
| キャラ・B |
| 難易度・B |
本人の原作中にも描いてあったが、
あの「燃える!お兄さん」などを描いた佐藤正氏がハマったRPG。
またこのオレにも、DQ、FF以外の新境地を開拓させてくれたRPGだ。
あれはオレがまだ中一の夏、FFWが予約満席で購入できず、無念の思いのまま中学の自然キャンプに行った。
そこの公衆便所がさすが山中というか、クサくてかなわんかった。誰も用をたさなかった。
しかし、そこにクソをした勇者がいた。
我々は彼を崇め、讃え、数日間「サー」と呼んだ。
それから1年間我が学年では、大がしたくてたまらない状態を「キャンプ状態」と呼ぶようになった‥。
とにかくその伝説の地から帰ってくると、弟が一本のRPGをプレイしていた。
「なんだ、それ?」
「○○の店長が、『これ今の話題作だよ』って勧められたんだよ」
FFWの発売日まであと数日だというのに、何が話題作か。
ちなみにそのオモチャ店のオヤジ、近所が田舎なのをいいことに、
デカいデパートからオモチャを普通に買い、
そのまま店で定価よりも高く売るという黒い噂が今でも立っているのだが、
発売から2ヶ月近く経っていることもあり、なんとか定価で購入ということらしい。
約9000円だったと思うけどな。
しかしこのガデュリン、一応バカゲーとして紹介してはいるが、
マジで面白かった。ホントだよ!
| シナリオ・ストーリー |
一言で言えば、SF+中世ファンタジーの融合した世界観。
パッケージ裏の「自航惑星ガデュリン」とやらを覗くと、実にメカニックな外見。
それでいて地球と全く自然環境であるってとこに創造の産物であることを感じる。
「地球人・リュウの乗った惑星調査船が、突如コントロールを失った。
調査船はみたこともない惑星にひきよせられ、激突。
リュウは謎の惑星に不時着する‥見知らぬ森で呆然とするリュウ。
彼の頭からは、衝突時にチラっと見た惑星ガデュリンの姿が離れない。
‥ここは絶対に自然に出来た星じゃない。
きっと地球に帰れるだけの科学力を持った人類がいるはずだ‥
リュウはそう心に決め、不思議な森を歩き始めた‥」
という個人的には結構好みの設定ではある。ツッコミどころもさしてない。
が、味方キャラが戦闘不能ではなく「死亡」するゲームにありがちなエキストラの「死」のこじつけが気になる。
「ああ、こんなひどいキズでは復活させることも出来ん、仕方ない‥」って言っていた奴がいたが、
レーザー光線で焼き殺されたり、大真空で切り刻まれて惨死する
主人公らも同じくらいひどいキズだぞ。
まあ、オルテガが死んだときザオリクのひとつもかけてやらなかった
ドラクエVよりはマシかな。
やっぱり戦闘不能が無難だよねえ。でもこういうのもあるな。
「○○はバラバラになった」
しかし戦闘終了後、HP1で復活!そりゃないだろサガ2。
| システム・操作性 |
まあ、スーファミ初の和製RPGということで、オーソドックスな中にも、色々な新機能を携えていた。
今では当たり前となっているが、コマンドの手間を省いた「全回復」が便利で、、
メガテンとは毛色が違うが、敵との取引も出来る。
小道具の準備のなさが攻略に影響する登山家の気分になるダンジョンもある。
道具や武器もかなり凝っているが、「雪しぶきの剣」は追加効果のダメージが大きく、
中盤で手に入るにもかかわらず終盤まで役立ってしまうなどやや調整が粗い。
そんな中で最近のRPGにもそうそうないのが
「逃げる」コマンドが3種類あることだろう。
「速攻(即行?)」
これは普通のRPGと同じ。しかし一番逃げにくい。どうせやるなら
「くらます」
このほうがいい。やっぱり、隠れてやりすごすのが一番ってもんでしょう。
だが、なにもない荒野でも「くらます」が実行可能なのはなぜだ?
穴でも掘って隠れるのか。
「ばらまき」
‥何たる醜態。想像すると無様だ。
しかも金が減るのに逃げる確率は「くらます」より低い。
まあ、敵によるんだろうが。
他には戦闘中コマンドに「遊撃」というのがあり、敵の攻撃を待ち受けるというのがある。
そこまで細かくやるか。
またスタミナは全くの無意味。戦闘中0になったら動けなくなるらしいが、次のターンには
どんなに減っても回復している。何のためにあるんだ。
またステータス変化に、相手の防御や相討ちで負けると発生する「ふっとび」がある。
「リュウはふっとんだっ!」
1ターン経過。
「ふっとび!」
2ターン経過。
「ふっとび!」
3ターン経過。
「ふっとび!」
いつまで吹っ飛んでるんじゃあ!!
っていうか、宙に浮くな。
そして。
極めつけはまさに「極めの一撃」だろう。
このゲームにはクリティカルヒットが2種類ある。ひとつは「激烈ヒット」で
敵のを食らうと「痛烈ヒット」。4連続攻撃を食らってしまう。
そしてもうひとつがこの「極めの一撃」なのだが、
なんと威力は通常攻撃の12倍。
しかも敵の防御力も0にしているんじゃないかという威力。
ラスボスさえも一撃なのだ。
勿論敵も出してくる。その際は「涙の一撃」。
威力は同じなので、食らったら本当に泣きたくなる。
| グラフィック |
カクカクしてる動き、水の揺れがなかったり、ボス以外の戦闘シーンが真っ暗など問題点がないわけではないが、
とにかく、グラフィックが美麗だ。
正直、敵キャラのグラフィックはFFWなんかお話にもならない。
それくらい群を抜いている。
特にボスのズール神官4体は圧巻!今まで100本以上RPGをプレイしてきたが、
配置、ポーズ、黒い背景を横切る光など、
全てにおいて最高の構成だ。これだけのために買っても損はない!
‥とは言わんけど。
ちなみにヒロイン、ファナのビジュアルシーンもあるが、まあこれはどこにでもあることだね。
| 音楽 |
SF+中世ファンタジーのノリはうまく出しているが、どちらかというとSF寄りだ。
特に戦闘は完全にSFだ。ボスの塔の曲が同じだったり、ザコ戦とラスボスが手抜きの感ありだが、
インパクトは十分である。
他は神秘的タイプが多いか。硬質感のある音も地域によっては不思議な雰囲気を醸しだす。
ボス、ラストダンジョンは、サントラさえあればマイベストに入れたはずだ。
| バランス・難易度 |
システムでも述べたとおり、戦闘にかなりのこだわりを入れているせいで、時間がややかかる
(ライトファンタジーほどではないが)。
どんなに弱い敵でも、必ず何らかの猪口才なマネをしてくるので、
気の短い人はイライラする。
特にダンジョンでは非常につらい。しかしそのつらさを克服してイベントをクリアした時は、なかなかの達成感を得られた。
なんでライトファンタジーではそう感じなかったんだろう。
まあ、多少は納得のいくバランスであったということなのだろう。
ただ、戦闘以外では‥。
終盤、一度行ったいくつものダンジョンを再び巡って武器を集めるのは、ムリヤリフラグを立てさせられているよう。
「そんなに都合のいいところにはない!イースじゃないんだ!」
ってリアリティを出したかったのは分かるけど、ゲームとして考えれば、別に幾つかでかいダンジョン
を作って、そこを探索できるようにすれば良かったと思う。
またその武器にエネルギーを与え、ラスボスにダメージを与えられる「ディガンの魔石」にも疑問が。
適当に散らばっているのを12個集めればいいのだが、後半になってから初めてその真実を
聞かされるため、11コ以下の場合、これもわざわざ戻って探しなおさなければならない。
「探索」はRPGにおいて最もその意義の強い重要なソースだが、隠しイベントならともかく、
メインイベントにこういうのを持って来る必要はなかったと思う。
| まとめ |
終わった‥ようやく地球に帰れる‥。
‥とその時、まわりのギャラリー共がガヤガヤ騒ぎはじめた。
そしてヒロインのファナの衝撃的な一言。
「リュウ‥かえっちゃうの?」「はい」(0・2秒)
たりめーだ。オレはそのためにここまできたんだ。
ファナはだまってみつめている‥。
やっぱりかえりますか?「はい」(0・2秒)
ファナはだまってみつめている‥。
やっぱりかえりますか?「はい」(0・2秒)
ファナはだまってみつめている‥。
やっぱりかえりますか?「はい」(0・2秒)
ファナはだまってみつめている‥。
やっぱりかえりますか?「はい」(0・2秒)
ファナはだまってみつめている‥。
やっぱりかえりますか?
‥「いいえ」(約1分)
「リュウ ありがと‥」
オレは帰りたかったんだァァァァァァァァァァアァァ
アァ!!!!!!
っていうか、無実なのに犯行を自供せざるを得ない取調べ室のような状況は何だ。
このゲームって原作があるんですね。しかもえらく壮大。
しかし原作ものの割には、ほんと良く出来ていると思います。
さすがFFWの前に発売する、それだけの自信があったのでしょう。
辛いのがイヤな人には勧めません。
心地よい苦労をしたい方にお勧めです。
(この項・了)
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