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〜普通になっちまった…〜

エルファリアU
(1995年・ハドソン)

容量・16M
購入価格・?円
物語★★★★★
容量★★★★
内容★★★★★
操作★★★★
絵柄★★★★
音楽★★★★
調整★★★★
特殊★★★★
総合★★★★
キャラ・
難易度・

4つのパーティーを使い分けてSLG風のマップを進んでいた前作から、
普通のフィールドを、1つのパーティーで旅するRPGに変わった。
要するに、普通のRPGになったわけだ。

マニアックさはかなり薄れたように思われる。しかし、ゲームそのものの出来は、
前作にそう劣っているものではない。


シナリオ・ストーリー

ややマニアック気味なゲームシステムでありながら、時を越えるストーリー、
敵味方の複雑な絡み合いが魅力だった前作の物語は今作にも息づいている。

しかも、その時を越えるストーリーは前作にも関係し、2つの物語が重なり合って
壮大な物語を創りあげているのだ。いつのまにか単なる小者が、大きな敵になっている。

個人的にはこのゲームのようの四魔神官のように、しっかりした大敵がいて、それを
プチプチ定期的に潰していくのが好みなんだけど、このゲーム、途中から
かけ足になってるのが勿体無い。こいつら、突然バタバタバタって斃れて
いくもんだから、どうにも締まりがない。まあ「エストポリス伝記2」もそうか(笑)。


システム・操作性

うーん…前作のほうが個人的には好き。
でもルールが普通のRPGになった分、敷居が下がったのは良かったか。
前作のシビアさ(といってもそれほどでないが)を消し、より売れるため、もとい
プレイしてもらいやすくするために…。

前作のメルドシステムは武器を組み合わせて威力や技を変えていくものだったが、
今回は武器が具体名で示されるようになり、よって武器の属性もはっきりと
するものになった。そのため、攻撃力を上げたり能力を覚えさせたりする能力は
「チャージ」の能力として置き換えられた。
確かに、このほうが分かりやすくていいか。

更に、戦ってレベルアップできるようになったので、メルドでミスっても何とかなる。
大体今作では、メルドのミスを取り返しやすい。前作ほど複雑でなく、
材料が決まりきった形で構成されているからだ。
もっともこれは、前作の魅力をそぎ落としてしまったが…。

ところで、前作よりやりにくい箇所もある。属性がはっきりしたため、
キャラごとに装備出来ない武器があるのは、まあ分かるが、同じ武器の属性の中で、
同じキャラが装備出来たり出来なかったりするのは、一体どういうことか。

また、チャージやメルドを行う際、装備してからでないと出来ないのも面倒だ
(装備しているものを含めて)。まず「武器を選んで下さい」
そして「材料を選んで下さい」とやれば、もっと分かり良かったろう。

戦闘だが、半オートバトルで、命令する中に魔法だけでなく「技」も加わった。
また、パーティー内でキャラのフォーメーションを変更して戦えるようにもなった。
前作の4パーティーの役割を、1パーティーだけでこなすようになったわけだ。

ただ、バトルスピードが遅くなり、またスピードの変更も出来ず、キャラが慌しく
動かなくなったので、緊張感が薄れている。ポーズがかかるようになったのは有難いが。
正面から斜め俯瞰に変わったのは好みの分かれるところ。


グラフィック

フィールドが斜め俯瞰になって綺麗になった(戦闘も斜め俯瞰だがこっちは…)。
他は前作よりぱっと明るくなった程度だから、評価があがるほどではない。
敵の四魔神官やラスボスが手抜き絵なのがマイナスで、結局前作と同じ評価か。


音楽

三枝成彰氏からタケカワユキヒデ氏に代わったが、雰囲気は変わっていない。
話はシリアスなくせにさわやかで明るく、バトルが地味というのが。
ていうか、松下氏がキャラデザを担当するゲームって、全部こんな感じな気が。

まあ、三枝氏よりは、ゲーム音楽だと思ってナメていうことを意識しすぎずに
創っているから、なかなかに面白い。地味といったバトルも、四魔神官バトルが
意外と聴けるし。

しかし、バリエーションは曲数の割に感じられず、また前半の町やフィールドの
メロディが単調すぎて億劫になる。後半はフィールドなんかメチャ良くなるんだけど…。


バランス・難易度

前作に比べると随分ラクになりました。
戦うだけでレベルアップするし、武器の具体名が示されたことで攻略もしやすいし。
「〜を倒すためには〜を求めよ」
「〜を作る為には〜と〜を足せ」

てのもやっぱり分かりやすいから、攻略の快感もさほどではない。

大体、ボスクラスの奴があまり強くないんだよな。
前作は、ゲームバランスは自分でとるべきと言ったが、今回は受身やね。
前半に長くレベル上げを強要されるところはあったが、あとはまあ良い。

ただ、属性によるものもあろうが、息抜きステージのような楽勝面もある。
ラストダンジョンだって、最強武器だとザコ一撃だぜ。


まとめ

トライエースも真っ青のオリジナリティも、一般受けを狙ったために至極落ちた。
優れた物語にシステムを分かりやすくしたのだから、確かに肩こらず遊べる。
しかし、前作を遊んだ人間は大半が喜んだよりも拍子抜けしたんじゃないか。
わざわざUもやろうとする人は、前作が好きだった人が多いだろうし。俺とか。


(この項・了)

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