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〜戦闘ゲーム付きストーリー〜
エメラルドドラゴン
(1995年・メディアワークス)
| 容量・16M |
| 購入価格・1080円 |
| 物語★★ |
| 容量★★ |
| 内容★★★ |
| 操作★★★★★ |
| 絵柄★★★ |
| 音楽★★★★★ |
| 調整★★★★★ |
| 特殊★ |
| 総合★★ |
| キャラ・A |
| 難易度・E |
かつて90年代中盤、某雑誌レビュアー、ビショップ小峯氏が
日本型RPGを批判する言葉に「ストーリーつき戦闘ゲーム」という言葉を使っていました。
が、このRPGは更なる上を行っています。
いうならば「戦闘ゲーム付きストーリー」ってとこでしょうか。
逆にしただけですが、えらい違います。ゲーム性が大幅に削がれていそうな感が湧くではありませんか。
確かに今も昔もストーリー重視でなければ一般の軟弱なRPGファンをとりこむことは難しいと考える
メーカーは多く、純粋な冒険ではなく、あくまでドラマを軸にゲームが組み立てられているRPGばかりです。
まあ、それしか作れないメーカーばかりということもあるかも知れませんが。
俺だってRPGツクール2では一本道RPGしか出来なかったですし。
で、更にゲーム性が落ちると上のように評価されるわけです。俺の中だけ。
ライトタイプのクソゲーである「真・聖刻」なんかもこのカテゴリーに含まれると思いますが、
このゲームも、システムがブッ潰れたら危うくクソゲーになるところでした。
なんてったって、肝心のストーリーに疑問符がつく箇所が多いんだもんなあ。
PCは良かったのかもしれないけど…
あとはいえん。エメドラファンに殺されるわ。
| シナリオ・ストーリー |
このストーリーを賞賛する言葉に、ドラマチックだ、感動するだのという当たり障りのない
単語をよく聞きますが、そこまでベタ褒め出来るほどのものでしょうか。
キャラはベタベタで、同じことを何度もクドクドとやらせたり、わざとらしい死に方をさせたりと
(おお、兄弟=byカブキロックス)全RPGの中では2流どころ。
悪役の中心的存在であるオストラゴンも、しょっパナから醜態を晒し、
中盤で卑劣に振る舞い貫禄を見せたと思ったら、
いともあっさり情けない最期を遂げます。
憎々しさも悪の魅力も、ほとんど感じないまま消え、つまりません。
ラスボスでないとはいえ、仮にも最大の悪役だろうに。
絵と同様、完全にストーリーもアニメチック感を重視し、完成度については重きを置いていないから
ですかねえ、この物足りなさは(別にアニメのストーリーがヘボと言っているわけでは
ありません)。
同じドラマチックでも、人が死ぬにしても、エストポリス伝記やダンザルブに比べると構成は軟派。
またPC版よりもカットされたからでしょうが、ビジュアルとボイスがやたら変な使われ方なので
感動するよりもむしろ引いてしまいます。
上に挙げた2作品や、ワイルドアームズ、ゼノギアスなどをプレーしたあとでは、
単なる茶番劇に見えてしまうかも知れませんね、少なくともSFC版は…。
遊んでる子供の矢に当たって死ぬかフツー?
あれは、泣くよりもむしろ笑えるぞ。
| システム・操作性 |
パッケージ裏のシステム上の宣伝は、
左半分を占拠している主人公アトルシャンのデカヅラに対して右側、
申し訳なさそうにちょこんとドラゴンチェンジシステムが載っているだけです。
普通、どんなストーリーつき戦闘ゲームでも
ゲームシステムの説明はメインに持ってくるはずなのですが。
このことからも、ゲーム性は殆ど重視されていないということが理解出来ましょう。
戦闘画面はタクティカル風ですが、動けるのは主人公だけ。
戦略といやあ、誰に攻撃するのを命令することくらい。
攻撃態勢(陣型のようなもの)の時は接近戦に強いヤツを前にすることくらいは初心者でも分かるしな。
回復アイテムも主人公のターン何度でも使えるし、実に簡単だ。
まあ、こういうシンプルさは確かに息抜きにストーリー付き…もといRPGを遊ぶ分には
良いかもしれません。かつて、自分も参加していた某討論サイトにこんな意見が出ました。
「このゲームには戦闘なんてなかった方が良かったと思う」
一理あるけど、それじゃ単なるフラグ倒しのリクレーションだしなあ。小学校の授業ですか。
環境面は実に親切で、設定でうまくやれば流れるようにゲームが進む。
だから戦闘をなくしたら余計スカスカに感じるんじゃないですかね…。
っていうかほんとうにただのデジタルストーリーになってしまうわ。
(※スタートを押しながらLRでデバッグモードをいじると、戦闘を回避できます。
これだと4時間程度で終わってしまい、RPGもクソもあったものじゃないです…)
| グラフィック |
フィールドや戦闘シーンは至って、普通というかそれ以下。
しかし所々に挿入されるビジュアルは綺麗。
タムリン(←ヒロイン)がアトルシャンのもとにかけよるシーンなどでは、顔が崩れちゃってるけど。
しっかし、味方をかばいカッコ良く殺られた奴がビジュアルなしで、
ガキの矢に当たって死んだ奴がビジュアルありというのは、
どうかなァーという気がします。
| 音楽 |
これ、ファルコムものですか?
っていうかグラフィックからそう思っていたんですが。シンプルなシステムも。
どうやら違うようですが、それにしたってタイプが似通っています。
聴けば耳に聴いて、気分が良くなる、JDKに近い節。確かによく聴くと違うかな…。
まあ、イースなどに比べると展開が不足していて、ボス曲も普通だった。
まあ、それよりも問題はボイスだ。
声が変だし、使い方も半端。
オストラゴン「フッフッフッ」なのに、字幕は「クックックッ」
仲間のホスロウの戦闘中「アホウ アホウ」って何やねん。カラスかお前は。
アトルシャン、ダラダラセリフが続いた後に突然、
「たとえこの身が朽ち果てようとも、君はぼくが守ってみせる!」
うわー。クサー。
これはちょっと引いてしまいますよ。
この前弟がアンリミテッド・サガをやっていた時、突然の
「兄貴ー!(悲痛に)」にも大爆笑したよなあ。
| バランス・難易度 |
敵はウジャウジャ出てくるが、主人公のターンでいくらでも回復できるので、
回復ストックさえ持っていればそうそうやられないでしょう。
シンプルなタイプだから、まあこんなもんでいいんでしょうね。
| まとめ |
96年SFCカタログではテストプレイ委員会評価75点、ユーザー平均8・6207点。
AmazonのGM地帯にいるような感情先走りのファンが多いからユーザー評価の不当な
高さは仕方ないとして、テストプレイヤーがこれじゃあねえ。
どこをどうしたらクロノトリガーより評価が高くなる(65点(?))のでしょう。
典型的なストーリーつき戦闘ゲーム以上にゲームらしさがありません。
話は2流で止まっているし、バランス、テンポも悪くないから、ブライあたりのように
クソゲーとまではいかんけど。
(この項・了)
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