SFCRPG・俺の微妙な冒険C

アクセス81000記念

〜魔王軍に入隊して勇者をぶっ殺せ(違)!〜

ダークキングダム
(1994年・日本テレネット)

容量・12M
購入価格・4000円
物語★★★
容量★★
内容★★
操作★★★
絵柄★★★★
音楽★★
調整★★★
特殊★★★★
総合★★★
キャラ・
難易度・

各方面でべた褒めされており、同盟もあったりする。僕も好き。
しかしクリアして一言「勿体無い!」

非常に珍しい「悪のRPG」。僕自身もわくわくしながら話を進めていったものだ。
しかし、全体的に甘く、なんだ、結局こうなのか、という結末。
話の展開というか、エンディングに変化もあるので面白いが…。

中古ゲーム誌ユーズドゲームズでも読者評価は高く、例のSFCカタログでも
編集部評価65点に対し、ユーザー平均点は8・2679点という高さだ。


シナリオ・ストーリー

主人公はジェン・ドールマン。
「悪」の魔王軍に入隊して任務をこなしていく。いやあ、面白いワ。
今までこんなゲームなかったぜ。
どんどん加わってくる変なキャラクターにも味はあるし、
何より勇者と戦うというのがたまらなくいい。
「奴は死んでも持ち金の半分を失うだけで生き返れるらしい」
など、従来のRPGを皮肉ったセリフもあったり、シナリオが面白い。

…が。

受ける任務がちょっと単調で、あまり練りこんでいないように思う。
従来と変わったシナリオに胡坐をかいたわけでもないだろうが、どれも物足りない。
また、勇者と仲良くなっちまうのはいいとして、結局魔王と戦うってのはなァ。

100%勧善懲悪というわけではないけれど、そもそも魔王軍に入隊した
動機からして(魔王軍に潜り込み)一族の仇を討つため」だからなあ。

ラストもキツいかな。えらい無茶苦茶なまとめ方というか。
勝手にバックレて行方知れずになっちゃう奴(ジョジョ第5部の
フーゴかあいつは)はいるし、あとはバタバタ死んでいく。
説得力もあんまり…悲劇のエンディング(ある意味アルバートオデッセイより凄いかも
も、そのせいで素直に受け止められなかった。
ちなみに僕が見たのは、助けられた子供が出てきたシーンが追加されてた
奴らしいけど、あれでいいのか?

魔王軍の内部事情はこんな風になっているのですよ、って一例を見せてくれたのは
面白かったけど。


システム・操作性

なんか、古典的ですな。

このゲームのフィールドでは、イベント以外では全く敵が出ない。これはいい。
が、その分闘技場でのレベル上げが非常にうざったい。
なにせ同じ敵と連続して戦わなきゃならん。5回ごとで敵を替えてもいいが、
次の日まで戦えないので一旦休みに帰らねばならない。

傭兵システムも「古い」。数パーティーで戦うが、どいつこいつも特徴がない。
最初の傭兵など「ファイ」「ウィザ」「プリス」
名前からしてやる気がない。(関係ないか)

また、戦闘時のスイングメーターも、オリジナリティの勇み足といった感じ。
うざったい。
更に言うと、ピタリと真ん中で止めるのが容易とは言い切れないが
出来ることが多く、最強の攻撃になり、単体攻撃魔法や一部を除いた
特殊魔法は使う意味があまりない。


グラフィック

雰囲気に合ってる、というところ。
戦闘シーンや町などはそれなりにシブい美感を持っている。フィールドは寒いが…。
キャラの顔もシブい。もっとも洋ゲーの人によっては嫌悪感をもよおすようなのとは
違い、結構好感を持たれそうなタイプだと思う。
なんか硬派漫画モノっつーか。このツラで何気なくギャグを飛ばすのがいい。
あと申し訳ないが、主人公の悲しげなツラはウケ狙いとしか思えない。


音楽

ほぼ同時期に登場した「天使の詩」と似たような音質と曲質…
と思ったら、やっぱり桜庭統さんだった。

だが、ほかの氏の作品に比べ、やたらと地味に感じる。
暗い雰囲気のゲームでは、WIZ、ウィザップやダークロウ、
ACTだが超魔界村やドラキュラなどはうまくやっているが、
このゲームのように暗すぎてつまらない曲になっているのも少なくない。
しかもこの作品の音楽の場合、同モチーフが多すぎて、余計に物足りなさを覚える。
ボス曲が派茶目茶な感じなのはおもろいが。


バランス・難易度

序盤のバトルはラクだが、中盤、突然厳しくなる。
また、ボスよりもザコのほうが苦戦し、バランスがいいとは評価し難い。
闘技場で必ず稼がなくてはならないが、同じ敵と何度も戦うのは苦痛だ。
複数のパーティーの編成を考えるのは、キャラ性薄くても結構面白いんですけどね。

宝石集めなどのやりこみ要素以外は単調な進みで、謎解きもそうきつくない。
ウザったささえ除けば、初心者でもイケると思う。


微妙

設定とシナリオは非常に独創的だったが…。
日本テレネットにはよく欺かれるという話をどっかで聞いたけど、
あながち嘘ではないかも知れん。

いったい、当時の皆さんがそれくらいのRPGをやっとったか知らんけど、
「悪のRPGであるという設定」
「勇者と対するのが魅力」
「エンディングが悲惨」

なだけで、ユーズドゲーム誌の読者支持ベスト10に入るのは納得いかないなー。
…え?十分だって?そりゃまた、失礼しました。

とはいえ、個人的にはなかなか印象深い作品であったことも事実だ。
だからこそ、勿体無いと思ってしまったのであるが…

個人的には、もっとヤバくやっても良かったんじゃないかと思っている。


(この項・了)

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