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ドラマチック=死?

龍騎兵団ダンザルブ
(1993年・ユタカ・バンダイ(開発・パンドラボックス))

容量・8M
購入価格・1080円
物語★★★★★★
容量★★
内容★★★
操作★★
絵柄×
音楽★★★★★
調整★★★
特殊★★★★★
総合★★★★
キャラ・
難易度・

また死にゲーか。

またパンドラボックスか。

というより、レビューノートが行方不明になっていたためUPが遅れました
SFCRPGトップクラスのパーティーキャラ死亡数、
「龍騎兵団ダンザルブ」…ようやく公開できた…ってところ。

まさに「超」ドラマチックRPG。
そのドラマを、ミッションクリア型という珍しいタイプで表現していきます。
各項目評価のアンバランスさを御覧になってもお分かりの通り、
その粗っぽい創りもまた魅力のすげえRPG。やれ。


シナリオ・ストーリー

「ヴァーチャルリアリティ」をテーマとした世界観。
とにかく戦争が起こっていたという設定で、その原因すら分かっていないという状態から話は始まる。

主人公マシューは「オーバル軍」のエリート部隊「ダンザルブ」
(まあ、フロントミッションのキャニオンクロウみたいなもんやな)に入隊し、
父と兄を殺し、母と妹を捕えた「ダマイア軍」に対して、次々と加わる仲間と共に、
自らの体だけでなく、「スーパーモノロイド」というドラゴンの形をしたロボットを
駆使して戦いを挑んでいく。

彼等の戦いは実に奇妙で刺激的。悲劇的。
そして最後では、おそらく全RPG中でも稀有であろう、意外な結末が待っている。

もっとも同じように意外な展開のファイナルファンタジーZの話と比べると、
このゲームの話は実に直接的で分かりやすい。
まあ、それが逆に「ベタすぎ」との批判を受ける材料にもなるが。
死なせすぎなのを除けば、それなりに練られていると思うのだが…。

断言できるのは、このゲームのラスボスは、全RPGでも最高の悪党であること。
また、なぜこいつが最終戦で吐いたセリフがバカゲー専科
取り上げられなかったか、今でも疑問に思っている。


システム・操作性

RPGフリークの8割を占める(俺比)ストーリー重視の人たちには是非とも勧めたい話なのに、
システムがもう、荒っぽ過ぎて…。
オリジナリティを出したかったのは分かるけど、理想に技術が追いつかなかった、
もとい、理想に現実が追いつかなかった…同じか。

このゲームでは、章、ダンジョンごとに、人間で行動するときと、
前出のスーパーモノロイドで行動する時があり、それにより戦闘方法が変わってくる。

しかし、メニュー画面や切り替えのスピードは問題ないが、
戦闘の行動が異常に分かりにくい。

ターン制ではなく単独コマンド制だが、
誰がいつ攻撃して、いつ回復しているんだか分からない。
慣れてきても分かりにくい。
とにかくアクションと行動表示、タイミングなどがムチャクチャで、混乱する。
攻撃するだけでバトルポイントという数値も減るので、やりにくい。

そのうえアイテムの説明も全くない。だから何がどういう効果を及ぼすのか、
使ってみるまで分からない。まあ、名前である程度判断できるが…。

そのアイテム、武器などは、敵などから奪うエネルギー(これが普通のRPGのカネに
あたる)を使い、特定のキャラクターがそのエネルギーを消費して創り出すのもので、
やはり他のRPGに比べると一風変わっている。
ちなみにモノロイドのレベルアップにもこのエネルギーを使用する。

ところで、モノロイドはレッドドラゴンからホワイトドラゴンまで5体あり、キャラクターによって
シンクロ率マッチポイントがあり、適したキャラを使えば威力が高い。

もっとも、このゲーム、最もマッチポイント高い奴死ぬし、
ドラゴンに乗らない奴はレベルアップ遅れるし、調整が難しいんだよね。
ホワイトドラゴンだけ5人乗れるけど、多分、レベルの調整だろう。


グラフィック

ここだけはSFCらしくないというしかないですな。
ドラゴンのビジュアルシーンはなかなかカッコいいんだけどねえ。

担当「SFCということで(以下略)その制約の中で、
できるだけリアルなものを書こうとした、その辺が大変でした」

リアルとかいう以前に、FCと変わっちゃいないんですが…。


音楽

いやあ…カッコええわ!
テンポが速くて、ノリがいい。特にボス曲が凄いぞ。

ゲーム音楽で何が大切かといって、
雰囲気を大切にするというよりは、雰囲気を盛り上げることだと思う。

いろいろ意見はあるだろうけど、普通の音楽と同じように、
聴いて楽しくなきゃあ、何の意味もない。
例えばダンジョンだって、ただひたすら暗くすりゃあいいってもんでもないだろ。
そんだったら、元祖ウィザードリィ(要は海外版)みたいに音ない方がマシだろう
(↑それは暴言だろ)。

作曲者の電脳音楽師hiro(西澤洋)は、他作品を聴いても分かるが、
ノリのいいメロディを主力に持っていって、ドラマを演出する術に長けているね。
音質がいまいちなのに、オリジナルサントラが出ているわけだ。
でも全曲入ってませんよ…何故だー。


バランス・難易度

2面から5面まで、ドラゴンばかり使って人間を使うことがない。

このため5面では、それまで使っていなかったキャラを
引っ張り出す必要に迫られた時は大苦戦だ。

シンクロ率マッチポイントが悪くても強引にドラゴンに乗らせて、
なるべく全てのキャラを平均的にLV上げしておくことが肝要である。
特定のキャラがいないとクリアできないステージが多いからだ。

戦闘のバランスもキツいが、そう目くじらを立てるものではない。それに
オーソドックスタイプ以外の戦闘で、そうそう完璧なバランスなどとれるものではないし。
システム面で説明していることでつらさが立ってくるとは思うが。

さて、時折登場するパズル感覚の謎解きだが、面白いのではあるが
戦闘が邪魔をするので相当にうざったい。
特に10面、最終面は敵が強いこともありイライラする。
しかし、そこから話が面白くなるので、どうかロムを壊さないでいただきたい。


まとめ

このゲームを監修し、シナリオとゲームデザインを手掛けた飯島健男氏。
氏の手掛けたゲームは他に「ブライ」を知っているが、
こちらは少なくともSFCではここで紹介している通りひどい出来で、
またこのダンザルブも評価は芳しくない。

いろいろ挑戦したがるのだが、そのためシステム面で失敗が多い。
また日本のユーザーは基本的に「確実にクリアできる」ゲームをプレイしたいと思うから、
荒っぽくなると評価は辛めになってしまう。まあ、仕方ないことだが。

自分自身も、SFCカタログで55点、ユーザー平均評価7・1点(RPGの平均は8・1)
というひどい数字を見て、どんなクソゲーだろうとビクビクしながら
プレイをはじめたものだが、意外と面白かったのだ。

出来に粗さが目立つものの、基本的にゲーム性重視の自分が
これだけストーリーを楽しめたのだ。
「バズー!魔法世界」もそうだがビジュアルが劣っているにも関わらず話で
魅了できるというのは、評価できることだと思う。



余談だがこのゲーム、小説化やコミック化もされたのだが、他に、
なんとアニメにするという計画もあったらしい。
しかし自分はダンザルブのアニメなど、見たことも聞いた事もありません。

まあ俺ら兄弟の間では、あまりのゲームのマイナーぶりに
計画倒れに終わった
って説が有力なんですがね。
違う形でなんらかのアニメのネタにはなったかも知れないが…

(この項・了)

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