SFCRPG 暁!次点リーグ
アクセス49000記念
〜ハドソン得意のやりこみ要素ブチ込みRPG〜
大貝獣物語
(1994年・ハドソン)
| 容量・24M |
| 購入価格・1500円 |
| 物語★★★★★ |
| 容量★★★★★★ |
| 内容★★★★★ |
| 操作★★ |
| 絵柄★★★★ |
| 音楽★★★★ |
| 調整★★★★ |
| 特殊★★★★★ |
| 総合★★★★★ |
| キャラ・A |
| 難易度・C |
FC「貝獣物語」の続編。
ハドソンが提供するRPGはボリュームの厚い、遊び応え十分の作品ばかり。
決して手を抜かず、どうすればユーザーに楽しくプレイしてもらえるかということをちゃんと考えている。
様々なものを詰め込んでいる。プレイしてもらえれば分かるだろう。
この大貝獣物語も完成度はなかなか高い。しかし、完璧な名作かというと、そうとは
断定できない。不快さが存在感を示してしまっているからだ。
96年版SFCカタログ70点。ユーザー評価平均8・7037点。
| シナリオ・ストーリー |
見た目の可愛さと裏腹のシリアスな話、
海底世界が他のRPGに比べて豊富な内容であるという特異な世界観がウリ。
無駄に長いオープニングで少しやる気を削がれるが、
移動範囲の拡がってくる後半からやり応えたっぷりだ。テンポ良く進むが、せっかく10人以上
もの仲間がいるのだから、1つにかためずちょくちょく入れ替えて冒険してみよう。
勿論変えなくても構わないが…。
キャラごとにイベントで聞けるセリフが違うし、そのキャラクター独特のイベントも用意されて
いるので、じっくり遊びつくしたいなら、それを体験しないのは勿体無い。
キャラクターの個性もなかなか強烈であるからだ(しかし最近多いな)。
このほか、スタンプカードを集めるイベントが用意されていたり、自分の町を持てたりと
さすがの物量だ。やりこめる。
| システム・操作性 |
主人公を含めた10人以上の仲間(このゲームでは『助っ人』という)は、個性がかなり強く、
FFXやクロノトリガーほどの精度はないが、編成に応じて様々な戦い方が出来る。
戦闘中に仲間同士で会話(コマンドで味方に攻撃することで発生する)も行え、
それでMPの回復が出来たりするのも面白い試みだ。
この仲間たちはドラクエVのルイーダの酒場のようなところで入れ替える。
固めて育ててもクリアに支障はないが、それだと見ることの出来ないセリフやイベントが
存在するところは「ファイアーエムブレム」に似ている。
「ブレスオブファイアU」でわざわざキャラを入れ替えなきゃいけないのは無駄だと言ったのに
なぜ、他のゲームではそれを言わないんだと言われそうなのでここで述べておくが、
ブレオブUはTで一斉行動をしていたという事実があるし、それをもとにゲームバランスを
取っていた。そのために、Uで入れ替えシステムを採用したら、不快、うざったいに
なってしまったのだ。この点に関しては、多くの人が言われていることだから
決して個人的卓見ではないと思う。
話を大貝獣物語に戻そう。
実は今まで紹介した「助っ人」は戦闘用。「助っ人A」という、ひとつのカテゴリーに過ぎない。
他に戦闘以外−ロープを使って渡してくれたり、釣りをしてくれたりする(あれ、なんかブレオブの
パクリみたいや)−で助けてくれる「助っ人B」、薬の調合や鍛冶屋など、
パーティーには加わらないところで援助を担当する「助っ人C」とおり、実に賑やかなキャラシステムだ。
戦闘における作戦も、1ターンのみのオートとはいえ4つの作戦を切り替えられるから効率がいい。
…さて、ここまでくるとなかなかイケてるシステムのように思えるが、実はそうではない。
操作性が妙に悪いのだ。
移動速度こそ一見鈍そうだが、Aボタンを押すことで速くなるのは良いが、
画面の切り替わりは究極的に遅く、パソコンゲームをプレイしているかのようである。
いやそこまではいかんでも、光栄などの歴史SLGの感覚に近い。
キーレスポンス(ボタンの反応)も戦闘以外あまり良いとはいえない。
新桃太郎伝説もそうだが、この時期のエルファリアを除いたハドソンのRPGって、
なんでこんなに操作、処理が悪いのか。
その悪さのハイライトは終盤。地下世界の道具屋とある地点でのエンカウント。
なんと数秒間もストップするのだ。
「すわっ、バグったか?」と思わせてくれる。いやマジで。
3流のPSゲームじゃあるまいし…。ここだけがほんとに…。
| グラフィック |
フィールド画面は質感がなく、キャラクターはほとんどが1ドットでパッとしないが、
戦闘シーンは比較的綺麗に出来ている。キャラのHP表示をなるべく縮小し、
テレビというキャンパスにジオラマチックなバトルを描いている。
ゲームのイメージ通りのさわやかさも魅力。
ど−でもいいが、イラストよりゲーム内の顔グラフィックのほうがいいように思える。
発売当時、テレビ東京のゲーム番組で紹介されていたとき、
ギャラリーの小学生たちが戦闘(呪文の爆発シーン)を見て「おおお、すげえええ!」
とか言ってたのを昨日のことのように思い出すね。今でも見やすいし、良いと感じると思うよ。
思えばあの時の子供たちももう20歳前後なんだよなあ。
| 音楽 |
初めはフィールド以外パッとせず、悪い意味での「ゲームっぽさ」も目立つが、いい意味での
ゲームっぽさも勿論あるし、話が進むにつれて、かなり工夫されていることが分かる。
戦闘曲がなんと6曲もあり、仲間の出身地である町に全て特有のBGMが流れるなど
バラエティに富んでいる。曲調は非常にさわやかだ。やや1曲ごとの展開に欠けるが、
シンプル・イズ・ベターということで。
しかし2では…。
| バランス・難易度 |
ブレオブ2と違い、仲間を平均的に育てる必要はないが、平均的に育てても、
ブレオブ2よりはよっぽどバランスがとれている。
まあクセが少ないし、LVアップも比較的早いから、育てやすいということもあるか。
スタンプ集め以外も、そんなに高い難度じゃない(俺は全部集められなかった)。
しっかし、アクアドラゴンだけは絶句ものだった
が。
(他のボスドラゴンHP2500に対しこいつは9000)
| まとめ |
軽い雰囲気だが、それに似合わぬ練りこまれた内容が凄い。
日本製の大部分を占める一本道RPGにも、とにかくストーリーを楽しんでもらおうという
「ストーリー重視(かんじんのストーリーがいまいちなことが多い)」とやりこめる要素をブッ詰めた
「ゲーム性重視(大抵ストーリーもしっかりしている)」があるが、このゲームは後者に属するだろう。
ハドソンRPGはこの時期から、キャラクターの特性をもとに
豊富なシステムや壮大なストーリーを組み立てている。
このRPGではラスボスを倒したパーティーにいるキャラクターのその後のエピソードを
エンディングで見ることが出来るのがそれまでのRPGになかった試みだ
(ロマサガ1、FFXでも似たようなのがあるが)。
全体的なエンディングが変わるというのは結構あったが…。
それにつけても残念なのは、ゲームそのもののテンポはいいのに操作性が悪く、
かなりチグハグな感じをユーザーに与えてしまったことだ。
他、アクアドラゴンの衝撃も忘れ難い。
(この項・了)
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