SFCRPGクソゲー9栄神
「過信」サイバーナイト1
(1992年・トンキンハウス(開発グループSNE))
| 容量・8M |
| 購入価格・980円 |
| 物語★★ |
| 容量★ |
| 内容★ |
| 操作× |
| 絵柄× |
| 音楽× |
| バラ★★ |
| 特殊★★★★★ |
| 総合★ |
| キャラ・C |
| 難易度・B |
「RPGの魅力は、自分でプレイすることにより、わくわくしながらストーリーを進めていけることでしょう。
『サイバーナイト』では、戦闘の面白さと同時に、壮大なSF物語が体験できるはず。ストーリーゲーム
の楽しさを満喫してください」
「うわべだけの『SF』を名乗る作品が氾濫している現在、この『サイバーナイト』では、
本物のSFを目指そうと努力しました」
勘弁して下さい、グループSNEさん。
言ってる事は立派なんですが、このゲームこそよっぽど
「うわべだけのSFを名乗る作品」ですよ。
しかもスタッフの皆さん、その自信満々の顔は何ですか。(マニュアルの巻末)
ゲームをやった人、特に小説を読んだ人は8割以上、このニコニコ3連チャンに腹が立ったはずです。
まあ、真ん中の人だけ、心なしか、申し訳なさそうな顔をしてますが。
狙いは決して悪くなかった‥いや、よかったと言えます。本物のSFを目指したその努力が実に伝わっ
てくる内容でした。ただ、いかんせん、技術が足りなかったその時点の最先端技術では厳しかったか‥。
でもコナミかスクウェアならもう少しまともにできたのでは‥と思います。
ちなみに、今は亡き「Theスーパーファミコン」テストプレイ委員会では100点中45点(最低40点)、読者評価は
6・4点と、RPGの中では非常に低い点数(平均8・1点!)を記録しています。
| シナリオ・ストーリー |
見知らぬ惑星の近くの宇宙空間に放りこまれた宇宙戦艦「ソード・フィッシュ」。宇宙海賊の襲撃で多
くのクルーが死亡し、指揮官も死んだ。キャプテン代理の主人公(ブレイド)を含め、生き残ったのは
23名。戦えるのは主人公を含め6名。彼らは地球に戻るため未知の宇宙に身を投じる‥。
という初期設定。これにつっこみを入れるヤツはただの天の邪鬼、というくらい完成されたシナリオ。
まあこの辺は小説のストーリーがもとなんでしょうから当然といえば当然ですが、
つまらんのですよ。
オレは原作を読んでいないからよう分からんのですけど、原作は面白かったんじゃないでしょうか。
実際、小説の評判いいですしね。原作の魅力が、ゲームとして活かされていないと思うのです。
グラフィックが説得力に欠けるのはこの際仕方ないとしまして、荒削りなメッセージがやはり問題。
確かにゲームとして考えるなら、どっかの大作RPGみたいにダラダラ能書き垂
れるよりは、簡潔にまとめるべきでしょう。
しかしこのサイバーナイトの場合は、意味をわかりにくくしていたり、魅力を削ぎ落としている感を受けるのです。
(残念なことに、このレビューノートは5年前のもののため、話を忘れて実例を挙げられないのが残念ですが‥)
プレイ時間もテンポは非常に遅いのに、12、3時間でクリアできるほど。
容量上仕方ないのでしょうが、星ごとの行動範囲が異常に狭いのも寂しかったですね。
| システム・操作性 |
戦艦内の機能や、兵器のタイプや、サイズ、フィールド(バリア)、複雑な戦闘システムなど、「こだわり」がみられる。
やはりこのスタッフも、ロマンシング・サガのスタッフ同様、野心家の集団なのでしょう。
しかし、ロマサガとの決定的な違いは、その荒削りな魅力を伝え切れなかったということ。
嫌がらせしとんのか、ってほどの鈍重な操作、意味のわかりにくさ、戦闘の攻撃時にはいちいち
モジュール(プレイヤーの機体)がアップになって、その画面切り替わりでや
たら時間を食うし。
まあ、斬新なところは評価できますけど、ライトファンタジー同様時間を食いすぎ。
それでクリア時間が13時間、チョイ。冒険の中身の薄さが想像できるでしょう。
| グラフィック |
SFCカタログのRPGのところをパラパラめくってみると、妙に貧相なものが目につきます。「ドラッケン」
ともうひとつは‥。サイバーナイトだ。
一瞬、ファミコンのカタログと勘違いしましたが、まぎれもなくSFCのカタログでした。
まあ、そう思うほどの無様な戦闘シーンがカタログに晒されております。
オレのサイトよりはマシかも知れませんが。
まあ現物を見てもらえばもっと分かるんですけど、モジュールはそれぞれ形が違うはずなのに、サイドビューの
戦闘画面ではみな同じ形。攻撃や防御時にようやくアップになってはじめて違いが明らかになりますが、
このアップが戦闘のテンポを著しく落としているだけに‥。
しかもグラフィック容量は全てここにつぎ込んでしまったのではと思われます。脱力感の漂うオープニング、
FCのドラクエより質感のない街、角ばりまくったフィールド、くずれまくってるでかい文字、
すごろくのような宇宙マップ、生気のかけらもないやせ細った人々‥すべて戦闘時
のアップのグラフィックが吸収してしまったのではないかと思ってしまいます。
まあそれ以前に単に技術が足りなかったってのもあるでしょうけど(以下略)。
| 音楽 |
ナイトガンダム外伝Tあたりによく見られる、質の悪いマリオペイントのような音質。
そのプァップァッした音なんとかなりませんかね。
音の悪さはFCに近い、っつーか、
「ラグランジュポイント」に音質負けちまってるしな。
しかしこれだけならまだしも、かんじんの曲のほうも、曲というより音を並べただけのような‥。
戦艦内はマシという程度で、バトルや街の曲などは音が外れかかっているという念の入れよう。
それとも「バカゲー専科」に載ってた曲のテンポがどんどんずれるゲームみたいに、
これもある意味前衛的な音楽なんでしょうか。
| バランス・難易度 |
原作はよく知りませんが、それよりもおそらく圧倒的に単調であることは確か。それなのに、
一度ゲームをやめてしまうと、次の日には何をしたらわからなくなることが多いのです。
やはりこれは荒削りなメッセージに問題があるということなのか。惑星を巡る話ですから、何をしたらというより
「どこへいくんだっけ?」ということのほうが多いこともあるでしょう。メモも活用したほうがいいですね。
オレはしませんでしたが。
で、ゲームバランスなんですが、戦闘システムがシステムなだけに、はっきりした評価を下すのは難しいです
(一般RPGに似てはいるのですが、ほかに該当するシステムがない)次回作の2よりは低いでしょう。
ラストダンジョンでは一撃でパーティーキャラを葬り去るザコ敵「アルラウネ」が数体出現してきます。
こっちは3人しかいないのに、5体とか出てくるんスよ。一撃で倒し損ねたり逃げられなかったら全滅‥あれはやばかった。
| まとめ |
パッケージの裏を見た時点で「ああ、こりゃあダメだわ」って買わない人は多いだろうけど、
小説ファンは買ったんだろうなあ‥。
システム編でも述べたのですが、非常にこだわりの入った戦闘システム、シナリオ自体は評価できますし、個人的にも好きなんですよ。しかし、出来があまりに乱雑すぎた‥。
「荒々しいのも魅力」とはロマサガファンの共通すべきところだが、このサイバーナイトの場合、同じ荒くれ者でも、
まずとっつきにくいシステムでありすぎた。
そのうえ、こじんまりとしすぎていた。更にグラフィック・サウンドと言った装飾面でも最低クラスと、ネガティブな要素が連続する。
じっくりやりこむタイプだからテンポはそれほど必要としないのかも知れない。
だがやりこむと言っても出来るのは戦闘だけで、宇宙を回るわりにほとんど一本道の話、
そして矮小なボリューム。
野心はあったが、結局自己満足に終わってしまったというところなのだろう。
オレのサイトもそうだが。
グループSNE、企画、原案はまでは素晴らしいものがあるけど、ゲームとなると、押しがたりない、
魅力が足りない、ってのが多い。
なんてことを書いたけど、PCエンジン版もあって、どうもそっちは評判がいいらしい。
オレは持ってないからいらないけど。
あと馬にこの名前はつけないほうがいいと思いますが。
(この項・了)