SFCRPG 暁!次点リーグ

アクセス47000記念

〜いい出来なのに苦言ばっかり〜


ブレスオブファイアU

(1994年・カプコン)

容量・16M
購入価格・1000円
物語★★★★★
容量★★★★★
内容★★★★★
操作★★★★
絵柄★★★★★
音楽★★★
調整★★★
特殊★★★★
総合★★★★★
キャラ・
難易度・

変なイベントが多いせいで、バカゲー専科にとりあげられていたRPG。
内容は前作よりグレードアップしている部分も退化している部分もある。
全般的に見ると、遊びにくさのほうが先に立ってしまっている感じだ。
ソフトバンク96年版カタログでは70点。ユーザー平均8・6182点とまあ妥当なところ。


シナリオ・ストーリー

シナリオ、ストーリーはなかなかに練りこまれている上、ボリュームもある。
イベントクリアの仕方が戦力、果てはエンディングにまで影響を及ぼしてしまう点もスリルある。

キャラの個性も強烈で、そもそも犬人や虎人やら猿人やら、種族自体が雑種だらけ。
それでいて全く抵抗感、違和感を覚えさせないところがいい。
まあ、ドラゴンボールもそうだったし。
また、ヴァリアブル・メッセージ(イベントの際、キャラによって台詞が変わる、
今となっては当たり前の手法)もあり、より個性を引き立たせている。。

ただ、展開は確かにドラマチックではあるが、後半、簡単に人を殺しすぎるきらいがある。


システム・操作性

前作同様、やれることが多い。

新システムの街育てはさほどイラ立つ行動はなく、エンディングにも影響を及ぼす重要なイベントで、
サブイベントの範疇を超えており、評価できるものだ。
キャラごとの特性を戦闘その他で生かせる面も前作同様、バラエティに富んでいる。
が、釣りや狩りといったミニゲームは、前作と違い独立した形になっていて、強制ではないが
本編と分離した形で一体感がなくなっている。

キャラ同士の合体は、前作でも明らかにヤバいと思ったが、今回は更に変化を加えており
「シャーマン(人間型)」との合体でキャラクターを強化する。
やっぱり、どー考えてもヤバい。

メガテン状態だ。メガテン2・5だ。
人間メルドだ。エルファリアVだ。


まあ、それはおいといて、HPが4分の1になると合体が解けてしまうのは少しひどいのではないか。
前作のようにいつでも合体はできないし、合体所がダンジョンの奥深くにもあるわけではない。

どんなに注意していてもクリティカルヒットを食らってしまったら、攻撃が苛烈なこのゲームでは
HPが4分の1になってしまう可能性が非常に高い。戻る気もなくなるほど、
ダンジョン深くまで入ってしまい、結局、弱体化したままボスに挑まねばならない。
これは理不尽ではないのか。

なぜなら後半のボスは、
合体してキャラを強化させていることを前提として強さを設定している(ように見える)からだ。
自分の不注意ならともかく、敵のクリティカルヒットは防ぎようがなく、それで合体を解かれて
しまっては、どういう状態であれ不快な気持ちになることは間違いあるまい。

だから、前作同様、(シャーマンをサブとしてついてこさせて)MPを減らしても良いから
いつでも合体できるようにするか、セーブポイントには合体所の機能を兼ねるべきだったと思う。

セーブポイントで思い出したが、何を血迷ったのか、
今作では味方は全員行動を共に出来ない。自分の町やセーブポイントで入れ替えられるだけだ。
前作で出来なかったのなら分かるが、前回出来ていることを、なぜしなかったのか。

難度はともかく、面倒さをなるべく省くのが、ゲームを快適に進めていく上で重要なことだ。
少なくとも、一般和製RPGであるこのゲームでは(ウルティマなどのように冒険のリアルさを追求する
タイプのRPGの場合、意図的に凝っているシステムにしているゲームもある…もっともそれらも
納得いかなかったり、「理不尽」なものは少ないのだが
)。

面倒といえば、序盤のパシリイベント。けっこうな範囲で、同じダンジョンを何度も行き来する。
ヒュール(移動魔法)が必要なはずだが、その魔法も、
それに相当するアイテムも、その時点では存在しない。

プレイしてもらえば分かるが、ある意味ウルティマや、ウィザードリィ以上に
とっつきにくい感じを全体的に受けた。やりこめるRPGとしては見事なシステムだが、
ユーザーに快適な環境をいまいち与えきれなかった…というのは個人的主張か。


グラフィック

前作より1枚上という感じだ。

敵、味方キャラともに色つやがいいし、粗さも少なく、バランスがいい。
よく整備されているのは好感が持てる。フィールドは標準的だろう。


音楽

前作より1回り、いや2回りもパワーダウンしている。

一体サウンドチームに何があったというのか。
フィールドや戦闘はやはり話が進むと変化するが、今回は1回だけだ。

また、「アレサ」や「バーニングヒーローズ」並みに中途半端な曲ばかりで、壮大さも薄れている。
戦闘もボスがいまいちで、町や村の曲も10曲近くあった前作と違い1曲だけ。
しかもその1曲は物凄い超音波。
後半のフィールドも耳に障る。

そのうえ、家、店にあった特有のBGMまで消滅。いったいほんとにどうしちゃったのか。
前作の出来を見る限りは、正直「手抜き」としか思えない。
ザコ敵や船など秀逸な曲もあるにはあるが、
ひととおり聴き比べてみて、まさか2のほうが良いという人がいるのだろうか。
まあ、前作が良すぎたというのもあるし、他の仕事でそこまでこだわれなかった、という事情もあろう。

それにしても分からんのは、そのくせにCDが出ているのは2(3〜5も出ている)だけということだ。
ここ最近の復刻・懐古ブームに乗っかって、1のサウンドトラックが出るという動きも今後なさそうだ。


バランス・難易度

仲間の入れ替えなどで戦力はバラバラになりやすい。
その割にさほど崩れていないバランスだが、やはりきつい。
例えばエストポリス2あたりと違い、ザコ戦でも全滅の匂いが色濃く漂ってくる。

また、前作同様隠しアイテム、イベントが多く、極めるのが難しい。
しかしベストエンディングを見るのは前作よりラク。


まとめ

間違いなく面白いゲームなのだが、随分と苦言が多くなってしまった(汗)。
これでは10点中8点の説明がつかない…。

いろいろつめこんでいて楽しいが、完成度が高いかというと、首を縦には容易に触れない。
前作よりパワーアップした裏で、不快に感じる面があり、BGMもパワーダウン。

それにストーリーもシステムも何もかも、初登場だった前作のほうがインパクトがあった。
今回は、他の2線級RPGよりは出来がいいとはいえ、「二番煎じ」とはいわないが、
爆発的なパワーを感じなかった。

総合点は同じだが、個別の項目は大体1のほうが上。
未開拓のエネルギーをブッ放した前作と比べると、この2は名作に組み入れるには
どうかなーという気がする。

やっぱり10点中8点の説明がつかない…。


(この項・了)

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