激!極マイナーリーグ
アクセス10000記念
〜夭折マンセーRPG〜
アルバートオデッセイ
(1993年・サンソフト)
| 容量・8M |
| 購入価格・1480円 |
| 物語★★★★ |
| 容量★ |
| 内容★★ |
| 操作★★★★ |
| 絵柄★★★★★★ |
| 音楽★★★★★ |
| 調整★★ |
| 特殊★★★ |
| 総合★★★ |
| キャラ・C |
| 難易度・E (ラストバトルのみB) |
ほんとはシミュレーションRPG(S・RPG)なのですが、
昔のSFCカタログになぜかRPGの系統で紹介されていました。なぜなんでしょうねえ。
なんかここんとこ死亡ネタのあるRPGばっか紹介してるな。
| シナリオ・ストーリー |
見た目の可愛さとさわやかさから、爽快で明るい冒険譚を期待しとったのですが、
フタを開けてみたらなんじゃらホイ(死語)。
こんな暗い話とは思いませんでした。
しかも、死亡、死亡、シリアスマンセー!
しかも死者の多くは20歳未満!
夭折マンセー!大人はお断りよ!
って、カブキロックスもその気があるけどな。
このゲームは数もそんなに多くないし、ゲーム中はパーティキャラ誰も死なないけど。
これはかなりやられた。
とはいえ、キャラが可愛い割には難しいとかシリアスとか、当時はあんま珍しくないんですけどね。
ま、話の内容はおいといて、話短すぎ。
テンポが比較的良い上に量が薄い。アークザラッドのルーツはこれか。
マップ通りのストーリーの短さには泣けます。
まあ真・聖刻なんかよりは倍マシなんですが、S・RPGでは特級ものだと思います。
それなのに、どこかの雑誌で壮大とか抜かしてたレビュアーがいましたね。
あの人はどういうつもりだったんでしょうか。
で、おいといた話を元に戻しますが、エンディングには驚愕。
上の大半の死に関係する凶悪ぶり。少なくともSFCにおいて
マルチエンディング付きのRPGを除けば、こんなバッドエンディング
他に知りません。
目にしたプレイヤー全員が凍りついたはずです。
| システム・操作性 |
キャラが動くと同時に画面までグルグル回るというのは、次作でやめて正解でしたね。
目が回るし、要らん容量ですよ、これ。
それ以外のシステムは逆に、キーレスポンスの遅さを除いて
気持ち悪いくらい親切です。
まず、一般的な剣と魔法の世界らしく技や魔法が当然ありますが、
TPやMPといった設定がなく、無限に使えます。
そして、1ターンの行動の間であれば、敵に届く範囲であれば
通常攻撃、技Or魔法、両方使えてしまいます。
更に1レベルUPごとの能力の異常な高騰。
まるでドラゴンボールや幽々白書のような戦闘力のインフレ。
武器や防具はほとんど意味なし。
「もうA級妖怪じゃ束になってもかなわねえな」
幽々白書の切ないあのセリフが思い出されます。
戸愚呂は結局なんだったんだー!!!
ああ、嫌なコト思い出した。
おまけに、敵は適当に散らばっていて、
ファイアーエムブレムのようなシステマチックな戦略など微塵もなく、
力押しで簡単に最後まで行けてしまいます。
およそSLGをプレイしているとは思えません。RPGの戦闘みたいなもん、
いや、それよりラクです。ユーザーに媚び過ぎ。
冒頭のカタログに、S・RPGでありながらRPGとして紹介されていた理由、
なんとなく分かりました。
| グラフィック |
いや、よちよち歩くキャラクターが妙に可愛いですな。
これで顔グラフィックでもあればもっと良かったんでしょうけどねえ。
しかもこの可愛いドット絵キャラを容赦なく殺すしな。
さて、戦闘シーンは非常にコミカルで、キャラが元気に動きます。
後年「ファー○ンドストーリー」というゲームがこれをパクったんですけど、
とりあえずここでは置いておきましょう。
フィールド画面も斜め俯瞰型で、しかも上方に霞みがかかっていて幻想的。
街も色使いと質感にあふれ、さわやかな絵柄を生み出しています。
朝、昼の陽光もいい感じ。
ただ、かんじんの構成がごちゃごちゃしていて、見にくいのが難点でしょうか。
しかも次回作ではもっと酷くなっちゃうし。
| 音楽 |
点数自体はグラフィックのほうが上ですが、このゲーム一番のセールスポイントはここです。
てか音楽が一番ってのがこのゲームのアレぶりを物語っているのですが。
まあ、俺はゲーム音楽オタなので、音楽はシステムの次に重視しますけどね。
爽快で美しい音色、勇壮なフィールド、感動的でさわやかな街、村の音楽。
このゲームの作曲者が小高氏でなくなっただけでアルバートオデッセイの
魅力が半減してしまうことは間違いないでしょう。
まあ、それくらい街やフィールドは良いのですが、その他の曲はどうしちゃったの。
いや、街の曲があまりに良すぎて、色あせちゃってるだけなんだろーか。
| バランス・難易度 |
主人公のHPは1000。敵の攻撃はダメージ60。
まさに敵が「泣いてもいいですか」状態です。
最初こそ普通ですが、あとははっきりいって何も考えなくてもなんとかなってしまいます。
そして話も短いので速攻で最終ボス。
「なんやもうラストか。ほんと鼻クソな難易度だったな。とっととクリアしてエンディングみよう」
ゲームオーバー。
うげえええ!難易度高騰しすぎだっての!
しかもこれまでの媚びようとは信じられないくらいに理不尽。
ラスボスは例によって変身後、HPは30000位なのに
通常攻撃が一発で300程度しか当てられません。3回攻撃でも約1000。
しかも周りのザコ敵はどんどん復活してきます。
運良く、追加効果で「マヒ」が当たるしか、まともなダメージを与える術はありません。
こんな、最後の難度急騰、アレを思い出しちゃうじゃないですか。
「俺以上」(ダライアスツイン・開発者談)
うおお、アレがキターーー!
かくして、今までぬるま湯に浸かってきたユーザーはここで苦汁をなめることになります。
※ゴシック体の部分はフィクションです
| まとめ |
グラフィック、キャラの動きなどから、一見完成度が高そうに見えますが、とんでもない。
まあ最後を除いて難度は低いですし、絵、音楽ともに秀逸なので肩の凝るゲームに疲れた
ユーザーの精神安定剤にはなるのではないでしょうか。
最後に副作用が待ってるけど。
(この項・了)
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