第56話「冬のソナタを見るのだ 19、20」
第19話 北朝鮮に拉致されて帰ってきた人によるとこのドラマ、字幕が非常に下手なんだとか。 今回の序盤、ユジンがミヒから話を聞くシーンや、チュンサンとチェリンが会話をするシーン、この辺りは字幕に主語が無かったりと、なんだか叙述トリックのミステリーを読んでいる気分でした。本当に下手なのかも知れない。特に、チェリンとチュンサンの会話のシーン、あまりにも主語がなくて意味がさっぱり分かりませんでした。 さて、チュンサンとはどうしても結ばれないと分かったユジンは、会社を辞めて留学をしようとします。会社を辞める事についてサンヒョクと話したら、サンヒョクは「今まであれだけ働いたのだから辞めたって良いよ」って感じの反応を示しました。おい、視聴者が見る限り、ユジンはちっとも働いていないぞ。サンヒョクよ、お前、騙されているよ。そして、辞める会社で荷物を整理するユジンを見て、チョアンさんが「何してんのよ」と驚く。えー、もしかして黙って勝手に辞めるつもりだったのか? そして今回最大の見処はサンヒョクのお父さんとチュンサンの会話のシーン。 今までの衝撃の事実が更にひっくり返るシーンだ。この大事な大事なシーン、この回の最初からカウントするなら46分代後半頃に、物凄い音が紛れ込んでいました。吹き替え版でも聞こえるかは分かりませんが、字幕版ではしっかり入っています。サンヒョクのお父さんが喋って、カメラがチュンサンを向いて、チュンサンが口を開く直前頃、なんと「キャー」と言う女性の叫び声がうっすらと入っているのです。さすが、当日撮影して当日放映する位のスケジュールで製作しているだけの事はあるなぁ。 ところで、今回の前半、チュンサンが寝ている所に訪ねて来たサンヒョクのお父さん、目的は一体何だったのでしょうか?その後、結果的に血液検査をする事になりましたが、普通に正面から乗り込んでも血液検査は無理だったろうに。
第20話 遂に最終話です。いや、長かった。 全部お前のせいだ!とサンヒョクに言われたチュンサンは、自分の体調の事も含めて急に自信が無くなってしまった様子です。こう言われる事は、高校時代に彼が事故にも遭わずに、記憶を無くしてもいなかったとしてもいつかサンヒョクに言われていた事でしょう。記憶を無くす前のチュンサンは、1つの家庭を崩壊に持ち込む事も可能な程の事をする為に転校してきたのでした。この事の重大さに、チュンサンは今になって初めて気付いた様子です。高校生ってのは本当に若いんだな。この回のチュンサンはちょっと可哀想だったな。 しかしユジン、せっかくニューヨーク行きのチケットが有るのにそれを放置して留学しちゃうなんてちょっと冷たくないかい?全ての問題は解決し、しかも自分のせいで大変な目に遭おうとしているチュンサンを見捨てて3年も勉強出来るのか?ま、今まで色々な物をドタキャンしてきたのだから、今回ぐらいは最初の予定通り行ったって事かな。「会うのは最後」も何度有ったか分からんしなぁ。
そして物語は終わるのであった。・・・ってそんな簡単に終わりかよ。ま、僕的には終わりなので。
最後に全体を通しての感想 はっきり言って、最初の2話はあまりにもつまらない学園ドラマでした。なんでこんな物が巷で良い良いと持て囃されているのか、不思議で仕方なかったです。しかし第3話以降、人物関係が泥沼化してくると一気に注目度が急上昇。第1話や2話でこのドラマの評価を下して見なくなってしまった人は、このドラマの本質には触れずに見るのを止めてしまったと言っても過言ではありません。このドラマが良かったかどうかは、最低限3話以降も見てから判断していただきたいですね。 さて、そして3話以降を見た僕の感想なのですが、ユジンとミニョンさんとチュンサン、この主役達がどれも好きになれませんでした。ユジンを溺愛し、婚約まで持ち込んだサンヒョクがいるのに、それを裏切ってミニョンさんやチュンサンになびくユジンは絶対に許せませんでしたし、悠々と奪っていくミニョンさんやチュンサンも許せませんでした。ユジンとミニョンさんやチュンサンの仲が良くなるにつれて、僕はこの物語りがどんどん嫌いになって行くのでした。とにかく僕はサンヒョクの味方のつもりでこのドラマを見ていたのです。それはサンヒョクがどうしても他人とは思えなかったから。僕自身がサンヒョクの様な経験をした訳では無いのですが、彼は他人とは思えないのです。このドラマをこの様に見ると、ひたすら不愉快なドラマでしかありません。
ストーリーは細かい点を除けばなかなか面白かったと思うのですが、もう1度見たいか?と聞かれたら、「見たい」と言う可能性は今のところ少なそうですね。
ところで最初に冬ソナにハマった母は、今では冬ソナそっちのけで他の韓国ドラマにハマり、自ら体得した韓国語で家族に話し掛けています。しかし誰も理解できません。
以上、これにて冬のソナタ感想文を終了とさせていただきます。 ご愛読ありがとうございました。日記のコーナーはまだ続きますからね。
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