ウォーターボーイズ

 


男子によるシンクロをテーマにしたドラマも既に2作品が放映され、すっかり市民権を得た感じを受けますが、それの原点となったのがこの映画です。はっきり言って、良い映画ですね。目標に向かって皆で頑張り、挫折を味わいながら最後は大成功に終わる流れは、映画の王道であり、つまり上手く使えばハズレの無いモノが出来るパターンなのかも知れません。この映画で目新しい物と言えば、男子のシンクロといった部分程度で、物語りに斬新さは無かったかと思います。

 

 さて、日本の俳優で奇人を演じさせたら右に出る者はかなり少ないと思われる竹中直人がこの映画には出ています。

しかし彼の立場が把握しにくいのです。多分最初に彼が出てくるシーンでは誰もが彼の事をバスケ部の顧問と思うでしょう。でも違うんだよなぁ。最初、なんでバスケ部の顧問が水族館で働いているのかと疑問に思っちゃいましたよ。そもそも、夏休み後の文化祭で釣堀をやる為に、夏休み前からプールに魚を入れておくはずがないではないか。これはこの映画における最大の謎なのです。でも、そんな細かい事は気にしちゃいけません。基本的にギャグの積み重ねでテンポ良く物語りも進みますし、ラストのシンクロ演技シーンに大感動して満足したら良いのです。ちなみに僕は、現実世界において全国レベルと言われているウォーターボーイズの演技を見た事が有るのですが、この映画の方がデキは良いです。映画なんだから仕方ないけどね。

 

 ところで、ウォーターボーイズとして高校生を演じた役者の中には当時25歳だった人まで含まれています。僕は23歳でこの映画を観たのですが、もしかしたら自分もまだまだ頑張れるのかもなぁと明るい気分になれましたよ。ちなみに、後にとある疑惑に巻き込まれる杉浦太陽君もウォーターボーイズの一員です。

 

2004年9月24日鑑賞 


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